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Dan D’Agostino、進化したプリアンプ「Momentum C2」。Bluetooth双方向リモコン付属

Momentum C2 PREAMPLIFIER

アクシスは、Dan D’Agostinoの新プリアンプ「Momentum C2 PREAMPLIFIER」を発売した。価格は11,000,000円。カラーはシルバー、ブラック。

高い評価を得た「Momentum HD PREAMPLIFIER」のコンセプトを継承しながら、オーディオ回路への最先端技術の投入と、デジタル音源対応のためのシステムの拡張性やユニークな双方向リモコンの装備などによるブラッシュアップを図ったプリアンプ。

根幹を支えるテクノロジーとして、回路方式の「DFCT=コンプリメンタリー・4サーキット・トポロジー」を採用。4つのJFETトランジスタ・アレイをコンプリメンタリ・ディファレンシャル・プッシュプル配置し、細部に至るまで極めて厳格なパラメーターによって設計。細心の注意を払って選別したというコンポーネントによって構成。

入力インピーダンスを大幅にアップさせるとともに、ノイズを劇的に低減させ、メカニカルにもエレクトリカルにも最適なアイソレーションを獲得したという。

ボリュームコントロール部分は、光コントローラーのリレー制御によってラダー抵抗を切替える精緻な回路を完全バランス構成とし、全レベルに対してクリーンで高い透明度を確保。ボリュームレベルはフロントパネル中央のメーター指針で表示すると同時に、新たに電源ユニットに装備されたディスプレイにも数字で表示する。

フロントエンド回路、ボリューム回路、アウトプットの各セクションはL/R別に独立した6枚のディスクリート基板に分離。デュアルモノ構成に匹敵する高いセパレーションレシオを達成している。

音質重視のCR型トーンコントロールを装備し、BASS、TREBLEにそれぞれ±6dBを1dBステップでの調整が可能。コントロールカーブのターンオーバー周波数は、一般的な1kHzを起点として増減させるものとは異なり、ローエンドとハイエンドに大幅にシフト。中音域の過度な音質変化を及ぼすことなく、トーナルバランスの微妙なコントロールが可能という。

フロントパネル右下の小さなドアにはヘッドフォンジャックが隠されている。ヘッドフォンアンプは、プリアンプから独立した専用の高音質回路構成としている。

電源部は、安定した大容量と最大限のアイソレーションを図るためセパレート化され、本体の真下に配置。20A容量のインターロック・コネクターを通してダイレクトにロスなく大電流を供給するという。

電源の内部には、アナログ回路とデジタル回路それぞれに専用のカスタム・トロイダルトランスと整流回路を搭載。AC電力線からのRFノイズのフィルタリング回路も装備している。電源ユニット中央には、新たにボリューム数値や設定入力などの動作状態を表示するディスプレイを備えた。

新感覚のBluetoothリモートコントローラーも装備。精密機械加工されたアルミニウムとデルリンの切削加工によるユニークな形状のこのリモコンで、本体と双方向通信し、ボリューム操作や入力切替などの情報が本体と同じようにLCDディスプレイ上に表示される。

デジタル音源に幅広く対応するためのデジタルストリーミングモジュール(DSM)もオプションとして用意。このモジュールには、同軸デジタル、光デジタル、USB-B、RJ45、Wi-Fiネットワーク入力、高解像度のネットワーク・コンテンツを遅延なく再生するための10/100/1000ギガビットをサポートするLAN端子を装備。DACも備え、MQAにも対応するRoon Ready仕様で、最大32bit/384kHzのPCM信号と11.2MHzまでのDSDをネイティブにデコードできる。

筐体は分厚いアルミブロックからの削り出し。一台一台アリゾナの自社工場で手造りされている。

入力端子はXLRバランス×3、RCAアンバランス×1。出力端子はバランスXLR×2、1/4インチ・ヘッドフォン。消費電力は25W。外形寸法は432×386×226mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は33.1kg。