ペンタックス、720p動画撮影対応のデジタル一眼レフ「K-7」

-HDMI出力装備。防塵/防滴仕様で小型化も


レンズキットモデル

6月末発売

標準価格:オープンプライス


 HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部は、720p動画撮影に対応したデジタル一眼レフカメラ「K-7」(ケーセブン)を6月末に発売する。

 価格はオープンプライスで、店頭予想価格はボディ単体が13万円前後、同時期に発売される「smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6AL WR」とのレンズキットが14万円前後の見込み。なお、同レンズ単体は2万円台後半の見込み。

 APS-Cサイズ(23.4×15.6mm)の総画素数1,507万画素/有効1,460万画素CMOSを搭載したデジタル一眼レフカメラ「Kシリーズ」上位モデル。ファインダーやシャッター、連写、露出、AF性能などを見直すとともに、耐久性や質感の高い金属ボディを採用しながら、小型化も実現したという。本体は防塵・防滴仕様。記録メディアはSD/SDHCカード。

 新機能として、最大1,536×1,024ドット(3:2)のMotion JPEG(AVI)動画撮影に対応。記録解像度は1,280×720ドット(16:9)/640×416(3:2)ドットも選択できる。フレームレートはいずれも30fps。映像出力用のHDMI端子と、外部マイク入力端子も搭載する。

 動画撮影時のAFは開始時のみ作動し、追従は行なわない。動画撮影時に手ブレ補正も利用できるが、手ブレ補正ON時は動作音も記録音声に混入するという。また、動画の連続撮影時間は25分間で、それを超えると自動停止する。

前面天面CMOSセンサー

 静止画記録はJPEG/RAWで、最大4,672×3,104ドット。CMOSシフト式の手ブレ補正も備える。画像処理エンジンには、処理速度や色再現性を向上させた「PRIME II」を採用する。最高で秒5.2コマの連写が可能。JPEGでは連続40コマまで記録できる。ISO 100~6400(カスタム時)まで対応する。新開発の77分割測光素子を採用する。

 撮影者の意図や撮影シーンに合わせた画像仕上げを選択できる「カスタムイメージ」機能を搭載。新たに、淡く繊細な色調を楽しめるという“ほのか”を加えた7種類から選択できるようになった。

 ファインダーには新開発の視野率約100%、倍率約0.92倍のガラスプリズムファインダーを搭載。マニュアルフォーカス時のピント合わせをしやすくしたという「ナチュラルブライトマットIII」フォーカシングスクリーンを採用する。新開発の11点ワイドAFセンサー「SAFOX VIII+」(中央9点はクロスタイプ)も搭載。アルゴリズムの改良により高精度かつ高速なオートフォーカスを実現したという。専用のAF補助光も装備。

液晶は3型

 液晶モニタは3型/92.1万画素で、ライブビューに対応。コントラストAFに加え、顔検出AFも新たに搭載。新開発の絞り制御機構により、ミラーアップ状態のままで連続撮影が可能になった。

 バッテリはリチウムイオン充電池「D-LI90」を使用。バッテリ寿命はストロボ無しで約980枚、ストロボ50%発光で約740枚。

 本体の外装にはマグネシウム合金を、シャーシにはステンレス合金を使用。77カ所にシーリングを施した防塵・防滴構造や、-10度までの耐寒性能、10万回の作動に耐える最高1/8,000秒の新開発シャッター機構などを搭載。トップクラスのゴミ除去性能という「DR II」機構も搭載する。

 一方で、フイルム時代から培ってきた小型化技術により、機動性の高いボディサイズを実現。外形寸法は約130.5×72.5×96.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量はボディのみが約670g、電池/SDカード込みで約750g。



(2009年 5月 21日)

[AV Watch編集部 中林暁]