プレイバック2025
今年も体調の悪さ改善せず。しかし散財と「GR86」チューンは進む by西川善司
2025年12月30日 08:00
2025年も隔月で風邪を引いていた気がするが、今年はさらに高血圧を健康診断で指摘され、血圧を下げる薬を毎日飲む羽目に……。まあ我々の年代になると、不健康ネタは仲間内でやたら盛り上がるが、関係ない世代にとってはつまらない話題でしかないので早々に切り上げて本題へ――
その前に軽く宣伝を。
西川善司は、今年も例年通り、記事の寄稿だけでなく、毎週末テックニュースを中心にフリートークを繰り広げるYouTube番組「Backspace.fm」に出演している。もしよかったら遊びに来て欲しい。
2025年に西川善司が購入したブルーレイは?
例年通りの西川善司のブルーレイソフト何本買った? の話題から。今年は本数自体は多い。総計で28タイトル。
年々数が少なくなる“3Dタイトル”は以下の3本だった。
- 『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』4K UHD + 3D + ブルーレイセット
- 『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』4K UHD + 3D + ブルーレイセット
- 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』MovieNEXプラス3D
購入数は、昨年よりも1枚分多くなった。
新作4K UHDの購入数は12タイトル。長くなるので全てのタイトル列記は避けるが『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』『エイリアン:ロムルス』『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』『アマチュア』など、楽しみにしていたタイトルが目白押しの楽しい1年であった。ただ、『ジュラシック・ワールド/復活の大地』のブルーレイ3D盤がリリースされなかったのは残念であった。
4K UHDが発売されなかったため、ブルーレイで購入した新作は『コンパニオン』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の2タイトル。両作とも映画として傑作だったので、本当は4K盤で所有したかった。
旧作4Kは3タイトル。前出の『エイリアン:ロムルス』視聴後、「エイリアン」サーガへの関心が高まり、DVDやレーザーディスクで持っていた「エイリアン」シリーズを4Kで買い直した。発売時はスルーしたが、先日購入した『エイリアン2』の4Kリマスター版は感動ものだった。
旧作ブルーレイは6本。ここも4K未発売となっている「エイリアン」シリーズをブルーレイで買い直した。もともと所有していたのがDVD版だったため。白状すると、ここは中古品も含まれている。
2025年は結局、「エイリアン」サーガを一通り振り返るほどのマイブームとなり、2025年夏から配信開始となったドラマ版『エリアン:アース』見たさに堪えられず、結果、Disney+に初めて加入してしまった。見終わったら解約するつもりだったのに、最終話でまさかの「シーズン2へ続く」となり、ギャフンとなって未だ契約中。
旧作アニメのブルーレイは『夏へのトンネル、さよならの出口』と『僕が愛したすべての君へ/君を愛したひとりの僕へ」を購入。遅ればせながら、近いジャンルのSFアニメの名作を楽しんだ。
なお、こうした映画類は2022年に購入したD-ILAプロジェクタ「DLA-V90R」で視聴している。
コンパクトデジカメカメラ「PowerShotV1」を購入
ブツ撮りやメモ的な撮影、そして動画撮影用に今年の初夏、キヤノンの「PowerShot V1」を購入した。
“メモ的な撮影”とは、カンファレンスやイベント取材などにおける会場のプレゼン画面を撮ることだ。
最近の大手企業のイベントでは、プロジェクタによる投写映像ではなく、マイクロLEDディスプレイ(画素自体が超微細なRGB-LEDの高輝度ディスプレイ)を用いられることが多くなっている。
画面が見やすい反面、カメラで撮影するには明るすぎて、これまで愛用していた2018年モデルのソニーカメラ「RX100VI(DSC-RX100M6)」では、撮影した写真が白飛びすることもしばしばであった。安定的なメモ撮影ができないため、今年発売の最新機種に買い替えることにしたのだ。
結構気に入っていたRX100VIだったが、そもそもRX100シリーズは2019年発売の「RX100VII(DSC-RX100M7)」以降新製品が出ておらず、もう新製品を待つのは無駄だと判断。周りの勧めもあって当該機に乗り換えた次第。
撮影中に親指の付け根が、本体後面の操作系ボタンなどに不用意に触れてしまい、望まぬミス操作が起きる点に不満がないわけではないが、総合的にはよく出来たカメラだと思っている。
取材シーンによっては、メインカメラとして活用してきたソニー「α7c」を置いて、PowerShot V1のみを持って行くことも多い。画質面では、フルサイズのミラーレス一眼の方がいいのは分かっているが、レンズと一緒に持っていくと重いので、最近は、特にこうなりがちだ。
納車1年を迎えた愛車GR86のチューニングは順調!
2024年初頭にホンダ「S660」を売却し、同年11月に納車となった「GR86」。ちょっとずつカスタムを続けている。
日産「GT-R nismo SE」は今も所有しているが、最近は、GR86の取り回しの良さとマニュアルミッションの楽しさから、もっぱらGR86の方に乗ることが多くなった。
エアロ、マフラー、足回り、ブレーキキャリパー、ホイール、プロテクションフィルムにコーティング……といった基本的な部分は既に納車と同時に終えてしまっているので、2025年は“深いところ”のカスタムを行なった。
まず足回りとしては「リヤスタビライザーブラケット」を追加した。
GR86は、サスペンション交換などで車高を下げると、リアスタビライザーのリンク角度がバンザイ状態となってしまうのは有名な話。
こうなるとリアサスペンションの動きが悪くなるだけでなく、ギシギシといった異音の原因にもなる。ということで、2025年夏頃に装着した。
エンジン周りは、エギゾーストマニホールド(エキマニ)を純正品から交換した。4,000回転に差し掛かるあたりでトルク感が弱まるGR86特有の“トルクの谷”現象が改善されるだけでなく、エンジン音に深みが出せるようになる定番メニューだ。製品はフジツボ製のものを選択している。
筆者はその直後、スーパーオートバックス浜松(SAH)店に赴き、同店のECU現車合わせも行なっている。その結果、エンジン出力特性が最適化され、非線形な反応を返すアクセルペダル特性の最適化を行なった。
結果、出力馬力は255ps程度にまで高まった。あとはエンジンオイルクーラーを入れるくらいで、GR86に対するスポーツ走行向けメニューは一段落しそうだ。過給器の導入の予定はない。
このままでは、まるでCar Watch向けの記事となるため、AV Watch的な話題も記すことにしたい。
GR86は、最近の車としては珍しく「メーカーお仕着せのディスプレイオーディオ」の搭載はなく、スピーカー配線のみを完了した状態のオーディオレス仕様が選択できる。
つまり、カーナビはアフターマーケットのものが選択できるようになっているのだ。
ということで、筆者は、GR86にはカロッツェリアのサイバーナビ「AVIC-CQ912IV」を選択した。
サイバーナビを選択したのは、「RX-7」(FD)時代からの愛用者であることが一番の理由だ。
そしてもう一つ大きい理由として挙げられるのが、AVIC-CQ912シリーズに対し、パイオニアがGR86の室内仕様に合わせた音響プログラムを無償で提供しているから、である。
本来このカーナビレビューはAV Watchでやろうとしていたのだが、多忙で寄稿できず。ということで、この誌面で軽くやってしまおうと思う。
サイバーナビ「AVIC-CQ912IV」の使用感は?
パイオニアのナビ製品といえば、ETC2.0やVICSビーコンなどよりも、数段精度の高いリアルタイム渋滞情報をクラウドからリアルタイム通信で取得できる「スマートループ」機能が魅力の1つだ。
パイオニアのナビ製品は「DC」型番でないと、同機能が搭載されていないような印象があるが、実はそんなことはない。
スマートフォンのWi-Fiテザリングモードを使えば、「DC」型番でないモデルでもスマートループ機能は無料で使える(通信費は携帯電話の契約に依存)。
ということもあって、筆者は通信モジュール付きの「AVIC-CQ912IV-DC」ではなく、ナビ本体性能はそのままに価格が少し安い「AVIC-CQ912IV」の方を選択している。
ナビの性能自体は申し分なく大満足。自車位置精度も、GR86の車体側からの車速パルスを受けとるため、トンネル内でも超正確。スマートループ通信間隔を5分間隔に設定することで、渋滞状況に応じたリルートも素早い。
と、ここまでは良かった。
AVIC-CQ912IVは、ネット接続時のYouTube視聴に対応したというのだが、この機能はとてつもなく遅く、正直使いものにならなかった。
再生される動画の画質そのものに問題はないが、YouTubeメニューのタッチ操作が遅すぎるのだ。どのくらい遅いかは、上でリンクを貼ったカスタムポイント紹介動画を参照して欲しい。
カーナビ側のメニュー操作も早いとは言い難いが、YouTube再生機能のメニュー操作は、さらに遅くなるため、操作する気になれない。
そこで、筆者はAVIC-CQ912IVのHDMI入力端子をGR86のセンターコンソール側に移設し、映像コンテンツは、ここ経由で楽しむ方式にした。
最初は、移設したHDMI入力端子にスマートフォンを接続して、その画面をミラーリングする使い方をしていたが、現在は、移設したHDMI入力端子に「Chromecast」(GA03131-JP 2Kモデル)を接続して使っている。YouTubeを初めとしたネット映像コンテンツは、Chromecast経由で映像を出すようにしたのだ。
この方式だと、カーナビ画面でのタッチ操作はできないが、Chromecast付属のリモコン自体が超速にキビキビ動くので快適なのだ。AVIC-CQ912IV側のYouTubeメニューは、タッチ反応に2秒くらい掛かることもあるので大部マシ。パイオニアさん、ここは早急に改善すべきだと思いますよ。
ちなみに、カロッツェリアのカーナビ製品といえば「楽ナビ」もあり、こちらの製品シリーズは、ついに2025年モデルからCarPlayやAndroid Autoに対応を果たした(遅すぎだ、という指摘多数)。
なので、CarPlay/Android Autoをハックして、画面タッチ操作に対応したChromecast的な機能を実現させる「Ottocast」シリーズなどのガジェットを繋ぎたい場合は、サイバーナビは選ばない方がいいかもしれない。
なお、2026年モデルのサイバーナビは、さすがにCarPlayやAndroid Autoに対応するとは思うが、はてさて。
そうそう。今年パイオニアは、CarPlay/Android Autoに対応した「楽ナビ 2025年モデル」の発売後に、2023年・2024年モデルでも、CarPlay/Android Autoを実現させるファームウェア・アップデートを提供したようだ。こうした措置がサイバーナビにも提供されることを筆者は期待している。
この写真は、意気揚々として「OttocastをGT-R nismo SEに接続するぞ」というネタのカスタム動画を撮ろうしたものの、結局は動かなかったので、ボツとなったサムネイル写真である(笑)




















