プレイバック2025
ビジネスバッグ新調。“上下2分割”の「seowU」が使いやすい by 編集部 酒井
2025年12月29日 10:00
今年ひさしぶりに仕事用のバックパックを新調した。さまざまなブランドを検討したものの、最終的にたどり着いたのが香川県高松市に拠点を構える「カワニシカバン」の「seowU[セオウー]」だった。ちょっと気の抜けたネーミングだが“2階建て構造”が便利なので紹介したい。
これまで仕事用に使っていたバックパックはミステリーランチというアウトドアブランドの「ストリートファイター」というモデル。ミステリーランチ自体は米軍やアメリカ各地の消防隊にも納入歴を持つというブランドで、そのタフな作りと荷物が多くなっても重さを感じにくい設計などが気に入っていた。5年程度は使っているが、ほつれなども一切なく、快適に使ってきた。
しかし、アウトドアブランドのバックパックのため、見た目はかなりカジュアル。一般的なサラリーマンと比べれば、服装の自由度はかなり高いので、これまであまり気にしていなかったのだが、そろそろ“いい年齢”になってきたので見た目だけでも整えようと買い替えることにした。
PCやカメラ、最近は録音用マイクなど、どうしても荷物が多くなるので、トートバッグではなくバックパックを探しはじめたが、ここで悩むのがどのブランドを選べばいいのか、というところ。
正直バッグブランドには疎いので、ChatGPTやGeminiを駆使してリサーチしてみると「サムソナイトやゼロハリバートン、トゥミがおすすめですよ」とのこと。ただ予算オーバーだったり、ピンと来るモデルがなかったり、「これかな」と思った直後に2日連続で同じカバンを背負っている人を見かけて、なんとなく避けてしまったり……と、なかなか購入までは至らかなった。
そして、ついにYouTubeでもビジネスバッグ探しを始めたときに出会ったのが、「カワニシカバンの休日」というYouTubeチャンネル。カワニシカバンの代表取締役である川西あつし氏が自社製品を紹介したり、他社ブランドのカバンを解説しているチャンネルで、特に川西氏が熱を込めて紹介していたのがseowUだった。
見た目はビジネス向けバックパックに多いスクエア型で、上部にハンドルがあるシンプルな見た目。国内生産で、価格は41,900円。カラーはブラックとカーキの2色で、筆者が購入した時はブラックは在庫切れだったので、カーキを購入した。
カバンの詳細は「カワニシカバンの休日」の動画で確認してほしいが、個人的にグッと来たポイントは荷室を上下に分割できること。
荷室内に面ファスナーとボタンで付け外しできる仕切りが用意されており、これを使うことでカバンの中を上下2部屋に分けることができる。仕切りでカバンの中身を分けるという構造は、カメラバッグで見かけることは多いが、ビジネス向けバッグではなかなか見かけない構造だろう。
荷室を上下に分割することで、イヤフォンケースや財布、ポケットティッシュといった小さめの持ち物がカバンの奥底に埋もれることがなくなり、よりスムーズにカバンの中のアイテムを取り出せるようになるのがポイントだ。
YouTubeでも、川西氏がこの構造のメリットについて熱く語っており、筆者もそこが気になって購入してみると、実際に使い勝手はかなり良い。カバンの構造上、もっとも簡単にアクセスできるのはバッグ下側(1階)になるので、そこに頻繁に取り出す財布やティッシュ、夏場は日傘などを入れている。
この仕切りは簡単になくすことができ、仕切りなしにすれば一般的なバックパックと同じように使えるので、長めの折りたたみ傘や帰宅途中に買った2リットルのペットボトルなども収納できる。
またメインの荷室とは別に、PC用ポケットが背面に、前面側にはA4サイズの書類が入れられるスペースも確保されているので、仕切りありの状態でもノートPCなどは問題なく収納可能だ。
バッグに使われている生地は、コーデュラのバリスティックナイロンで強度は十分。カバン上部やファスナーの持ち手には国産レザーが使われているので高級感も十分。ちなみに、素材違いのバリエーションモデルとして撥水レザーを使ったモデルも用意されている。
購入してから約4カ月ほど経ったが、使い勝手も良く、満足度はかなり高め。あえて気になるところを挙げるとすれば、容量が約14.5リットルで持ち物が多い筆者的には少し小さいところと、外からアクセスできるポケットが少ないこと。
どちらも購入する前に懸念していたポイントなので、その点も踏まえて購入してはいるが、仕事終わりに無印良品やスーパーなどに寄ると「もうちょっとカバンがデカければなぁ」と思うこともなくはない。ポケットの少なさは、特に夏場にどこにスマホをしまうかで困ることが多かった。
……と、seowUに対する不満点を挙げたのだが、カワニシカバンでは、そんなポケットと容量の少なさに対応したバッグも販売されている。それが姉妹モデルの「seoWe(セオウィー)」。スクエアデザインや荷室を上下に仕切れる構造はそのままに、容量が約22.2リットルにアップしたほか、ポケットは前面に4つ、背面にひとつの合計5つと、seowUから3つも増えている。
製造は国内ではなくベトナムだが、価格はseowUと同じ41,900円。カラーもブラック、カーキの2色なので、「質も良いし、在庫もあるようだし、こっちも買ってしまおうか……」と悩む年末になっている。












