JEITA、2009年4月の電子機器国内出荷を発表

-出荷金額は7カ月連続マイナスもBDは前年比235%と好調


5月25日発表
民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は25日、2009年4月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。

 民生機器の出荷金額は前年同月比86.3%の2,003億円で、7カ月連続のマイナスとなった。また、地上デジタルテレビ放送受信機の4月の出荷実績は127万4,000台。

 映像機器の国内出荷金額は、前年同月比93.4%の1,408億円で3カ月連続のマイナス。音声関連機器は、同75.6%の148億円で、9カ月連続のマイナスとなった。

 4月のカラーテレビ全体(CRT+10型以上液晶テレビ+PDP)の出荷台数は、前年同月比119.6%の82万4,000台で、先月に引き続き2桁伸長を維持。なお4月より、10型以上液晶テレビとPDPを統合して、「薄型テレビ」(10型以上液晶+PDP)としている。

 DVDビデオは前年同月比71.6%の26万7,000台で13カ月連続の前年割れとなった。うち録再機は同62.2%の11万6,000台、再生機は同81.1%の15万台となっており、録再機が13カ月連続、再生機が12カ月連続の前年割れとなっている。

 「次世代光ディスクレコーダ/プレーヤー」を4月より、「BDレコーダ/プレーヤー」に変更。BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年比235.2%の19万台と引き続き好調に推移。数量ベースで、DVDビデオと合わせた光ディスク市場全体の42%を占めた。

 地上デジタル放送受信機の出荷実績は127万4,000台で、内訳はテレビが前年同月比123.9%の81万6,000台、単体チューナが同215.7%の2万8,000台、STBが同80.6%の9万6,000台。DVDレコーダが同60.2%の10万3,000台、BDレコーダが同227.4%の18万3,000台で、BDレコーダがDVDレコーダの出荷台数を上回っている。チューナ内蔵PCが同111.7%の4万8,000台。地上デジタルテレビのテレビ全体に占める割合は99.1%。

 参考資料として発表されているワンセグ対応携帯電話の2009年3月出荷台数は239万8,000台。車載用地上デジタルテレビ受信機器の2009年4月の出荷台数は10万3,000台。

 ビデオカメラは前年同月比94%の9万6,000台で、前年割れとなった。全体の7割を占めるハイビジョン対応機種は堅調に推移したが、非対応機種の落ち込みが大きく、カバーできなかったのが要因としている。

 カーナビは前年同月比97.3%の34万1,000台で7カ月連続のマイナス。HDD他タイプ、DVD-ROMタイプの台数構成比は85.8%、14.2%。

【民生用電子機器国内出荷】

 2009年4月2009年累計
実績
(千台)
前年
同月比
(%)
実績
(千台)
前年
同月比
(%)
CRTカラーテレビ420.72327.0
薄型テレビ(10型以上液晶+PDP)820122.43,284119.9
DVDビデオ26771.696260.7
 (内)録再機11662.240849.2
 (内)再生機15081.155473.4
BDレコーダ/プレーヤー190235.2699278.3
 (内)レコーダ183227.46780.0
 (内)プレーヤー73,155.4210.0
ビデオ一体型カメラ9694.046092.7
プロジェクタ1219.05124.3
CDプレーヤー

68

111.5228

106.7

MD18.4610.1
ステレオセット5865.519771.9
アンプ1280.74976.3
スピーカーシステム3690.6146114.6
カーナビゲーションシステム34197.31,16277.2
 (内)DVD-ROMタイプ4844.914432.6
 (内)HDDその他293120.51,01895.6
カーカラーテレビ2526.214335.0
カーCDプレーヤー24647.41,04947.0


(2009年 5月 26日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]