マーベラス、アニメ「蟲師」をPlayStation Storeで配信

-1話200円。不思議な“蟲”と人の関わりを描いた名作


蟲師
(C)漆原友紀/講談社・「蟲師」製作委員会

5月27日配信開始

視聴料:1話200円(72時間再生可能)

 株式会社マーベラスエンターテイメントは、PLAYSTATION 3やプレイステーション・ポータブル(PSP)向けオンラインサービス「PlayStation Store」のビデオ配信サービスにおいて、アニメ「蟲師」の有料配信を27日から開始した。全26話の配信が順次行なわれる。

 ダウンロードレンタル方式での配信となり、価格は1話200円。SD制作の作品で、配信もSD解像度で行なわれる。ダウンロードレンタル方式では、初回視聴開始より72時間は何度でも再生が可能。購入してから30日間、視聴を開始することができる。PSPへのムーブも可能。

 マーベラスでは中期重点施策として「変化するメディアへの確実な取り組み」を目標に掲げており、国内・海外のコンテンツ配信市場に対する取り組みを加速。PlayStation Storeでは今後も、同社がマスターライツを保有する作品を随時投入していくという。

 アニメ「蟲師」は講談社の『月刊アフタヌーン』に連載された、漆原友紀の同名コミックを原作としたテレビアニメ。2005年から2006年にかけて放送され、既報の通り、2009年3月にはBlu-ray BOX(AVXA-29045~9/34,650円)も発売されている。

 人里離れた山奥に、左手で描いた絵に生命を与えることができる、“神の筆(ひだりて)”を持つ少年がいた。ある日、その少年の元に、“蟲師”のギンコが訪れる。“蟲”とは、昆虫ではなく、生命よりも命の根源に近いもの。生と死、物と者、陰と陽、そうした様々な境目に存在する謎多きもので、普通の人間の目には見えないが、そのバランスが崩れると、時折人間や自然に異変を与えるという。

 “蟲師”は、その“蟲”を見ることができる特殊な能力を備えた者のことで、蟲の研究者であり、悪い影響を及ぼす場合には蟲を退治する者でもある。そんな蟲師であるギンコは、少年の家で廉子(れんず)という少女と出会う。彼女は少年の家に棲みついている、人間の形をした“蟲”だった……。

 “蟲”にまつわる人々の物語を、1話完結形式で綴っていく。独創的かつ完成度の高いストーリーと、叙情的な映像美で高い評価を集め、東京国際アニメフェア第5回東京アニメアワード・テレビ部門優秀作品賞を受賞。文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」アニメーション部門において「新世紀エヴァンゲリオン」、「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピュタ」、「機動戦士ガンダム」、「ルパン三世 カリオストロの城」に続き、第6位となった。



(2009年 5月 28日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]