e-onkyo、ドルビーTrueHDやFLAC/WAVの5.1ch楽曲配信
-DRMフリー/対応AVアンプなどで再生。1曲400円から
e-onkyo music |
PC向けにダウンロードで配信し、配信予定価格は、アルバムが3,000円~、シングルが400円~。楽曲はPCへのダウンロード形式だが、再生には後述する対応機器が必要。なお、配信楽曲はDRMフリーとなっている。
配信予定タイトルは、ドルビーTrueHD/WAV/FLACで同じ楽曲がアルバム約100タイトル/約1,000曲で、ラインナップの詳細は後述する。
なお、ドルビーTrueHD楽曲の再生には、10日に発表されたオンキヨーの新AVアンプ「NX-NR818」または「TX-NR707」のみ対応している。なお、NX-NR818/717については別記事で掲載している。WAV/FLACの5.1ch楽曲再生には、PCとマルチチャンネル対応のUSBオーディオインターフェイス、PC再生時にVLC Media Player ver.2.0.1などの再生ソフトが必要。
e-onkyoは、2012年秋に海外での配信も開始予定。新しいドルビーTrueHD配信についても、ワールドワイドで展開していくという。
ドルビーTrueHD楽曲再生時の接続イメージ |
Blu-ray Discの音声フォーマットとして普及しているロスレス形式のドルビーTrueHDを、楽曲ファイルとして配信。スタジオでマルチチャンネル収録された音源などを、より臨場感ある形で再生できることが大きな特徴となっている。各レーベルから提供された楽曲を、e-onkyoがドルビーTrueHDに変換して配信する。FLAC/WAVは、2ch音源についてはe-onkyoで既に配信しているが、新たに5.1chでの配信も開始する。
音質は、ドルビーTrueHD/WAV/FLACいずれも24bit/96kHzまたは24bit/192kHzの5.1ch。1曲のファイルサイズは、ドルビーTrueHD楽曲の場合96kHzでは200MB前後、192kHzでは7~800MB前後になるという。
ドルビーTrueHD楽曲の再生には、前述の通りAVアンプのNX-NR818/717が必要。このアンプで再生する方法は3種類あり、PCからUSBメモリまたはUSB HDDにコピーして、AVアンプのUSB端子に接続して再生する方法と、PCからNAS(LAN HDD)へコピーして、AVアンプのネットワーク機能で再生する方法、PCとAVアンプをLAN接続して、PCのHDDを共有フォルダとして認識させて再生する方法から選べる。
WAV/FLACの5.1ch楽曲再生時の接続イメージ(写真のUSBオーディオインターフェイスはRME製のFireface UCX) |
WAV/FLACの5.1ch音源は、PCで楽曲をダウンロードした後、USB接続したマルチチャンネル対応オーディオインターフェイスを経由して、5.1ch対応アクティブスピーカー、または5.1ch対応AVアンプを使って再生できる。パソコンには対応する再生ソフト(VLC Media Player ver.2.0.1など)も必要。
サービス開始時の配信楽曲には、ノルウェーのクラシックレーベル「2L」や、国内のクラシックレーベルであるEXTONなどを持つ「オクタヴィアレコード」、オノセイゲンが主宰する「サイデラ・レコード」などを約1,000曲(約100アルバム)をラインナップ。主な配信楽曲は下記の通り。
- 藤田恵美/camomile best audio(ポニーキャオン)
- HYPS/Chaostic Planet ~Special Master Edition(ポニーキャオン)
- アレシュ・バールタ/バッハ:トッカータとフーガ オルガン サラウドイリュージョン(オクタヴィアレコード)
- チェコホルンコーラス&アレシュ・バールタ/ブルックナーインカテドラル-天上の音楽-(オクタヴィアレコード)
- ヴェルツブルグフィルハーモニー管弦楽団/世界遺産ヴェルツブルグ宮殿の響き モーツァルト音楽祭ライブ録音(nishimura)
- チェコ室内フィルハーモニー管弦楽団/サラウンド名曲コンサート(nishimura)
- VA/2L Audio Audio Phile Reference Recordings(2L)
- Rolf Gupta指揮 Kristiansand Symphony Orchestra/グリー・ピアノ協奏曲他(2L)
- Grex Vocalis//Mgnum Mysterium(2L)
- Seigen ONO/Amazon Forest Evening(サイデラレコード)
(2012年 5月 10日)
[AV Watch編集部 中林暁]