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exaSound、フラッグシップDACに専用DCアダプタを同梱した「e22 mk2」。日本独自仕様

 エミライは、カナダGCM Servicesのオーディオブランド、exaSound Audio DesignのフラッグシップDAC「e22」に、専用のDCアダプタを同梱した新製品「e22 mk2」(ESD-E22M2WP)を10月1日に発売する。価格は533,000円。汎用DCアダプタ同梱モデル「ESD-E22M2OP」も478,000円でラインナップする。

専用のDCアダプタを同梱したフラッグシップDAC「e22 mk2」

 また、専用DCアダプタ単体の販売も同日から直販サイトで実施。既発売のe22やe22 mk2で利用できる。型番は「PSU-E22」で、価格は55,000円。なお、「e22」は生産完了に伴い販売終了となる。

 フラッグシップDAC「e22」の性能はそのままに、専用のDCアダプタを同梱し、電源を強化したモデルで、日本独自仕様。利便性も向上させたという。DAC機能に加え、ヘッドフォンアンプとしても利用できる。

 専用DCアダプタは、オーディオ機器用に設計された低ノイズ・高性能モデル。2Aまで高精度に12Vを維持するほか、50VAのトロイダルコア電源トランスや高周波フィルタ付きACインレットも備えている。

 DACチップにESS Technologyの「ES9018S」を採用。32bitデジタルボリュームでの音量調節が可能。ダイナミックレンジは140dBを達成した。対応する音楽データは、PCMが384kHz/32bitまで、DSDはDSD 256(11.28MHz /12.288MHz)のネイティブ再生までサポートする。

特性データ。1kHz、-140dBFSの信号をFFT解析したもの。32bit信号を再生した際のDACの再生品質を示すもので、-140dBFSの信号が明確にフロアノイズに埋もれることなく再現されていることがわかる

 44.1kHz系と48kHz系、さらにD/A変換専用に3つの水晶発振器を搭載。クロックジッタ値を0.082ps(82フェムト秒)を達成した超低ジッタクロック回路を備えている。ノイズを最小化するため、11個のパワーフィルタも搭載し、オーディオ帯域でのノイズを2μVrms以下まで低減。ジッタやクロストークを最小に抑えたという。

 グラウンドループやコンピューターからのノイズの混入も防ぐため、USB基板とDAC回路との間にガルバニック絶縁回路を搭載。低ノイズレギュレーター、0.1%精度の薄膜抵抗、タンタルポリマーコンデンサなども使われている。

 入力端子は同軸デジタル、光デジタル、USB 2.0を各1系統。出力は、アナログXLR(4Vrms/HOT=2)、アナログRCA、ヘッドフォン出力(500mA peak)を各1系統用意する。

「e22 mk2」の背面

 対応OSはWindows XP/7/8、Mac OS X Snow Mavericks/Yosemite。

 消費電力は約20W。外形寸法は165×235×55mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.1kg。専用DCアダプタの外形寸法は110×200×62mm(同)で、重量は1.2kg。

(山崎健太郎)