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exaSound、DSD 12.2MHz 8ch対応のDAC「e28 mk2」。フェムトクロック搭載版も
(2015/12/28 11:33)
エミライは、カナダGCM ServicesのブランドexaSound Audio Designの新製品として、8ch DACの「e28 mk2」を2016年1月下旬に発売する。付属DCアダプタの種類と、より高精度な水晶発振器であるフェムトクロックの有無により4つのバージョンが存在。汎用DCアダプタ付属の「ESD-E28M2NC-OP」が529,000円、そのフェムトクロックモデル「ESD-E28M2FC-OP」が552,000円、専用DCアダプタ付きの「ESD-E28M2NC-WP」が584,000円、フェムトクロックモデル「ESD-E28M2FC-WP」が607,000円。
フラッグシップ2ch DAC「e22 mk2」の性能はそのままに、最大で384kHz/32bitの8ch PCMや、DSD 11.2MHz 8ch、12.2MHz/ 8chにも対応するマルチチャンネルDAC。入力端子はUSB、光デジタル、同軸デジタルを各1系統備え、HDMI入力などは備えていない。
DACチップにはESSの「ES9018S」を採用。32bitデジタルボリュームでの音量調節ができる。PCMは384kHz/32bit、DSDは11.2、12.2MHzまでのネイティブ再生が可能。同軸デジタル入力時は192kHz、光デジタルは96kHzまでとなる。メモリバッファ内蔵のアシンクロナス伝送対応USBインターフェースを装備。Windows XP/7/8/10ではASIO 2.1対応ドライバで、Max OS X Mavericks/Yosemite/El CapitanはOS標準ドライバで動作する。
水晶発振器は44.1kHz系専用、48kHz系専用に加え、D/A変換専用の3基を搭載。通常モデルはクロックジッタ値0.13ピコ秒、フェムトクロック搭載モデルは0.082ピコ秒となる。
グラウンドループやPCからのノイズ混入を防ぐため、USB基板とDAC回路との間にガルバニック絶縁回路を搭載。ノイズを最小化するために15個のパワーフィルタも備え、ジッタやクロストークを最小に抑えたとする。
他にも、高品質オペアンプ、低ノイズレギュレータ、0.1%精度の薄膜抵抗、タンタルポリマーコンデンサなどを使っている。
出力はアナログRCA×8ch、標準ジャックのヘッドフォン×1(250mAピーク)を装備。SN比は125dB。ヘッドフォンアンプ回路には第三世代の高音質なものを使っているという。
消費電力は最大約15W。専用DCアダプタは、高精度、超低ノイズ仕様のものとなる。外形寸法は165×235×55mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.1kg。専用DCアダプタの重量は1.2kg。