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ソニー、薄型HDR/4K BRAVIA発表。4,000nitの超高輝度4Kも

新4KハンディカムやLife Space UX新製品も

 ソニーは5日(米国時間)、CES 2016のプレスカンファレンスを開催し、HDR対応の4K BRAVIA「X93Dシリーズ」などを披露。また、4,000nitの超高輝度/高コントラスト技術「Backlight Master Drive」や、新4K配信サービス「ULTRA」も米国でスタートする。

X93Dシリーズ

 テレビについては、4K/HDR対応で、独自の薄型バックライト技術「Slim Backlight Drive」を搭載したBRAVIA「X93Dシリーズ」を発表。従来、直下型LEDバックライトでしか実現できなかった格子状の高輝度部分駆動を、独自のバックライトシステム構造で可能とした。高コントラスト技術「X-tended Dyanmic Range PRO」と広色域技術「TRILUMINOS Display」と組み合わせて画質を向上し、4K/HDRの高画質化とデザインの薄型化を両立したという。

4K HDRロゴ

 HDR(ハイダイナミックレンジ)技術については、'16年から対応の4Kテレビに「4K HDR」ロゴを冠して、わかりやすく伝えていくという。

 また、4K/HDRの次世代技術として、4,000nitの超高輝度/高コントラストのBacklight Master Driveも参考展示。85型のパネルは直下型LEDを高密度実装することで、超多分割部分駆動を実現。X-tended Dynamic Range PROと組み合わせて、ダイナミックレンジを拡大し、映像の立体感や奥行き感を向上しているとする。

Backlight Master Drive

 コンテンツについては、ソニー・ピクチャーズが、2016年に新しい4Kストリーミング配信サービス「ULTRA」を開始。HDRコンテンツを含む、SPEの新作/旧作の映画やドラマを4K BRAVIAで直接購入して楽しめるという。

FDR-AX53

 4Kハンディカムの新モデルも発売。「FDR-AX53」は、新開発の光学20倍ZEISSレンズと画素サイズを約1.6倍にしたの高感度イメージセンサーを搭載。さらに、ワイドからズームまで強力に手ブレを抑える空間光学手ブレ補正機能や、高速・高精度なフォーカスを実現するファストインテリジェントAF、クリアでステレオ感の高い録音を可能にする新マイク構造などを採用。画質と音質が飛躍的に進化したという。

 また、5軸のブレを補正する空間手ブレ補正+インテリジェントアクティブモードを備えたHDモデル「HDR-CX675」や、小型軽量HDモデル「HDR-CX455」も発表。アクションカムは、ブレ補正機能を搭載した「HDR-AS50R」を投入。手元で電源操作も含めたフルコントロールや直観的な操作が行なえるライブビューリモコンを同梱。4Kタイムラプス撮影や同梱ハウジングを用いた水深60mまでの水中撮影にも対応する。

 オーディオについては、モバイルスピーカー「h.ear go」とワイヤレスヘッドフォン「h.ear on Wireless NC」、「h.ear in Wireless」を米国で展開。カラーバリエーションも特徴となる。

 また、重低音再生が特徴のEXTRA BASS(XBシリーズ)も強化。新たに、ヘッドホン「MDR-XB650BT」、ワイヤレススピーカー「SRS-XB3」、「SRS-XB2」、ハイパワーオーディオ「GTK-XB7」を展開する。

 さらに、サウンドバーにワイヤレススピーカーを組み合わせて、ワイヤレスサラウンドを実現する機能も新たに追加。'16年夏にソフトウェア・アップデートにより対応する。対象モデルは、ホームシアターシステムが「HT-NT5」「HT-CT790」「HT-XT2」、AVアンプは「STR-DN1070」、ワイヤレススピーカーが「h.ear go」「SRS-ZR7」「SRS-ZR5」。

 また、Life Space UXの新製品として、10cm四方の小型筐体に、スピーカーとバッテリーを内蔵し、壁やテーブル面などに22~80インチの映像を投写できる「ポータブル超短焦点プロジェクター」や、あかりと、光源を覆う筒状の有機ガラスが全方向に音を広げ、透き通るような音と光で空間を満たす「グラスサウンドスピーカー」を日本で今春、米国で2016年度上期より発売する。

グラスサウンドスピーカー
ポータブル超短焦点プロジェクタ

 CESのソニー関連発表は追って現地レポートをお伝えする。

(臼田勤哉)