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パナソニック、4K+HDR+映り込み低減の4K VIERA「DX750」

明るい部屋でもハイコントラスト。43型22万円

 パナソニックは、HDR対応や新蛍光体採用などで画質を強化した4Kテレビのスタンダードモデル「VIERA DX750シリーズ」を2月19日より発売する。43型、49型、55型の3モデルを用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、店頭予想価格は43型の「TH-43DX750」が22万円前後、49型の「TH-49DX750」が26万円前後、55型「TH-55DX750」が30万円前後。

VIERA DX750シリーズ

 2015年4月に4K VIERAのエントリーシリーズとして、発売されたCX700シリーズの後継機で、新たにHDRに対応したほか、新パネルコートの採用による映り込みの低減や、映像エンジン強化、BT.2020広色域対応、サウンド強化などを行なっている。Firefox OSの採用やNetflixやdTV、YouTube、アクトビラなど4Kネットサービスへの対応も特徴。

TH-49DX750

 なお、2016年のエントリーシリーズとして、40型で実売16万円のDX600シリーズも発売する。DX600については別記事で紹介する。

HDRや広色域対応。映り込みも低減でコントラストアップ

 55/49/43型のいずれも3,820×2,160ドットの4K広色域液晶パネルを採用。新たにLEDバックライトに新赤色蛍光体を採用することで、色再現性を向上。さらに、表面パネル加工「新パネルコート」の採用により、照明等の映り込みを低減するなどで、画質向上を図っている。

TH-55DX750
TH-49DX750
TH-43DX750

 LEDバックライトの蛍光体に新赤色蛍光体を採用。従来より純度の高い蛍光体の採用により、従来では表現できなかった深みのある赤色再現を可能にした。さらに、赤色の表現力向上により、中間色の色合いも豊かになったほか、広色域技術「ヘキサクロマドライブ」も新蛍光体にあわせてチューンングを行なっている。

LEDバックライトに新赤色蛍光体を採用し、広色域化

 また、Ultra HD Blu-rayで採用されるハイダイナミックレンジ(HDR)映像にも対応。UHD BDで採用したHDR規格「HDR10」に対応するほか、LEDのバックライトエリア制御を導入し、高コントラスト化している。また、新パネルコートでは、表面の凹凸により外光を拡散し、画面の映り込みを低減する拡散層の前面に、光反射を防止する反射防止層を新たに配置。これにより、照明や外光の映り込み、反射を抑え、結果的に明るい部屋での高コントラスト表現を実現しているという。

バックライトエリア制御+新パネルコートでコントラスト向上

 HD信号を4Kに高画質にアップコンバートする「4Kファインリマスターエンジン」も搭載。サウンド面では、「ダイナミックサウンドシステム」を搭載し、大容量スピーカーボックスにより、歪を抑えた低音再生を実現。ユニットはフルレンジ×2で、出力は15W×2ch。

 チューナは地上/BS/110度CSデジタル×3で、別売USB HDDへの2番組同時録画に対応。録画した番組は、同一ネットワーク内のDIGAにダビング(コピー・ムーブ)できる。

 「お部屋ジャンプリンク」に対応し、録画番組や放送番組を、同一ネットワーク内のDTCP-IP対応のVIERAなどから視聴可能。専用アプリ「Panasonic Media Access」を使って、家庭内や外出先のスマートフォン/タブレットからも視聴可能。

 また、SeeQVault(SQV)に対応し、SQV対応USB HDDへの録画番組ダビングが可能。SQV対応HDDの番組は他のSQV対応VIERA/DIGAから再生できる。

Netflixなど4K配信対応。音声操作も強化

 Firefox OSを搭載し、お気に入り画面にすぐにアクセスできるホーム画面「かんたんホーム」を採用。直感的かつ、シンプル、かんたんに操作できる。よく使うチャンネルや、アプリ、接続機器、Webページなどを登録し、次回から素早く呼び出しできる。

 HEVC/H.265デコーダーも搭載し、4K映像配信サービス対応を強化。NetflixやdTV、YouTube、4Kアクトビラ、ひかりTVなどの4K映像配信をVIERAから視聴できる。Netflixについては、リモコンに専用ボタンを装備。電源OFFに状態からもNETFLIXボタンを押すだけで、すぐにNetflixを再生できる。

リモコン

 リモコンも一新し、マイク一体型のものを採用。ネット動画や録画番組の検索などを音声で行なえる。検索ワードをリモコンのマイクに向かって話すだけで、YouTubeやアクトビラの動画の検索や、番組表や録画番組からの検索結果を実行できる。さらに、番組表では「日曜日17時」と話すだけで、その時間帯にカーソルが素早く移動するという。

 EthernetやSDメモリーカードスロット、USB×3を備え、USB3端子のみUSB 3.0対応。入力端子はHDMI×3、D4×1、コンポジット×1、アナログ音声×1。出力端子は光デジタル音声×1とヘッドフォン。

 消費電力は55型が227W、49型が172W、43型が156W。年間消費電力量は55型が145kWh/年、49型が116kWh/年、43型が108kWh/年。スタンドを含む外形寸法/重量は55型が124.4×26×78.2cm(幅×奥行き×高さ)/約21kg、49型が110.6×26×70.4cm(同)/約18kg、43型が97.4×26×63cm(同)/約16kg。

(臼田勤哉)