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Netflix、細木数子の人生描く「地獄に堕ちるわよ」、役所広司×宮藤官九郎「俺のこと、なんか言ってた?」
2025年9月12日 12:00
日本で10周年を迎えたNetflixは、実写の注目作として、戸田恵梨香出演の「地獄に堕ちるわよ」、主演・役所広司×脚本・宮藤官九郎の「俺のこと、なんか言ってた?」を発表した。どちらも2026年Netflixにて世界独占配信予定。
地獄に堕ちるわよ
昭和から平成にかけて、メディアを自在に操り、国民を熱狂させた日本一有名な占い師 、細木数子。
「アンタ死ぬよ」「地獄に堕ちるわよ」といった強烈なキメ台詞と共に“ダークヒーロー”として圧倒的な人気を誇り、著書は世界で最も売れた占い本としてギネス世界記録を樹立、2000年代に社会現象を巻き起こした。
そんな時代を席巻した彼女だが、40 代半ばで占い師になるまで、耳を疑うような手段で道を切り開いてきた──。 誰も知らない、黒く塗りつぶされた半生が、今、ついに明かされる。
主人公・細木数子を演じるのは、戸田恵梨香。欲望のためには手段を選ばず、それでも人を強く惹きつけずにはいられない──そんな細木数子の波乱万丈な人生を、戸田が鋭く、そして鮮烈に体現する。
監督を務めるのは、瀧本智行と大庭功睦。人間の本質に鋭く迫りながら、社会性を織り込んだ重厚な演出で高く評価されてきた瀧本は、細木の激動の半生を、緻密かつ力強い映像で描き出す。大庭は Netflix とともに企画初期から本作に関わり、徹底したリサーチをもとに細木数子という圧倒的なキャラクター構築に貢献した。
私は細木数子の存在を知っていてもどんな人物なのか知らなかった。
ただ派手な占い師がテレビに出てきただけかと。
みんな占いが好きなんだなぁと、それだけだった。
そんな関心が全くないガハハハと豪快に笑う占い師を私がやるなんて誰が思った???
似ても似つかない遠い人だ。
きっと皆さんも戸田恵梨香がやるなんてふざけているとでも思っていらっしゃることだろう。
だがこの物語は、皆さんが知らない、ちょっと昔に本当にあった細木数子の人生が描かれていて、きっと皆さんをこの世界に没入させ、翻弄させてくれるに違いない。
この占い師がなぜ社会現象を巻き起こし夢中にさせたのか、目撃してほしい。
細木数子が嫌いだった。テレビに映る度、チャンネルを変えるほどに。にもかかわらず、この無謀な企画を引き受けてしまったのには二つ理由がある。細木は「女の履歴書」という自伝を書いている。嘘や誇張も数多いが、それを含めて戦後の極貧から成り上がって行く彼女の知られざる半生は滅法面白い。愛、裏切り、野心、邪心、保身……古典的なドラマで溢れ返っている。コンプライアンスにがんじがらめになっている今、その時々の欲望に忠実に生きた彼女のエネルギッシュな姿が、とても魅力的に映ったのだ。
もう一つの理由は、戸田恵梨香という強力なパートナーがいたことだ。役者にとって、人の半生を説得力を持って演じ切ることは容易ではない。ましてや細木数子の17歳から66歳までである。戸田さんなら……と思ってスタートし、結果、期待以上の凄みを見せつけてくれた。
あの稀代のトリックスターがどうして生まれたのか、彼女の芝居を通して発見することができた。最終回まで見終わった時、細木数子と戸田恵梨香という二人のモンスターの競演に圧倒されることをお約束する。
俺のこと、なんか言ってた?
脚本家・宮藤官九郎とプロデューサー・磯山晶が、Netflix シリーズ「俺のこと、なんか言ってた?」で再びタッグを組むことが決定。Netflix シリーズ「離婚しようよ」やドラマ「不適切にもほどがある!」など話題作を次々と生み出してきた二人が完全オリジナル脚本で挑むテーマは、「承認欲求」。
ロンドン・シェイクスピアグローブ座で日本人初主演の栄光を勝ち取った高瀬川玄は、とある理由から日本へなかなか帰ることができず2年ぶりの帰国を果たす。しかしそこで、承認欲求を持て余す彼にとって最大の悲劇が訪れる——なんと突然、世界から完全に忘れ去られてしまったのだ!
主演を務めるのは、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞(『PERFECT DAYS』)を受賞するなど、映画やテレビ、舞台など国内外を問わず幅広く活躍するアジアを代表する俳優、役所広司。
宮藤が手がける完全オリジナルの脚本に挑む役所は「宮藤官九郎さんの緻密で、ぶっ飛んでて、笑えて、妙に感動的な素晴らしい脚本を元に、猛暑の中スタッフ、キャストと共に楽しく撮影頑張っています。今回、人生二度目の『俳優役』をいただきました」と意気込みを語る。
脚本を担当する宮藤は「役所広司さんが、俺の書いたしょうもない台詞にまで全身全霊を注いでくださる。現場の磯山さんが逐一報告してくれる。『今日も最高でした』と。脚本家にとってこんなに嬉しいことはないわけです」と喜びを語る。
磯山は本作の企画について「宮藤さんとこの企画を考え始めた時は、まさか役所広司さんがやってくれるとは思ってもみませんでした。でも今は考えれば考えるほど役所さんしかいなかったと思っています」と手応えを語った。
名声も家族もお金も失った男は果たして、もう一度スポットライトを浴びることができるのか!? 承認欲求の塊の男が強制リセットされた人生で再起をはかるヒューマンコメディ。
宮藤官九郎さんの緻密で、ぶっ飛んでて、笑えて、妙に感動的な素晴らしい脚本を元に、猛暑の中スタッフ、キャストと共に楽しく撮影頑張っています。
今回、人生二度目の『俳優役』をいただきました。撮影は年を跨ぐ長丁場になりますが、皆さんに楽しんで貰える作品になるよう最後まで頑張ります。
役所広司さんが、俺の書いたしょうもない台詞にまで全身全霊を注いでくださる。
現場の磯山さんが逐一報告してくれる。「今日も最高でした」と。
脚本家にとってこんなに嬉しいことはないわけです。
俳優や脚本家に限らず、SNSのアカウントを取得している人なら誰だって承認欲求を持て余し、演じたり、盛ったり、加工したり、夜中に余計なこと呟いて自己嫌悪に陥ったりする。
しょうがない。配信されたら俺だって「誰か『俺のこと、なんか言ってた?』のこと、なんか言ってないか?」とエゴサーチするだろう。
そういう人間の厄介な性質を、否定も肯定もせずコメディとして描きました。お楽しみに。