ユキム、ELAC製トールボーイ「FS247」のリファイン版
-“SAPPHIRE EDITION”。オーディオショウ出展
株式会社ユキムは、独ELAC製のトールボーイスピーカー新モデル「FS247 SE(SAPPHIRE EDITION)」を11月中旬に発売する。価格は399,000円。
ELAC最大のヒットモデルとなった「FS247」の音質や外観デザインを磨き上げたというアップグレードモデル。FS247と同様に、アルミ/パルプのハイブリッド「AS-XR」ウーファ(150mm径×2)と、リボン型の「JET III」ツイータで構成する。なお、限定品ではなく、レギュラーモデルとしてFS240シリーズのラインナップに追加。10月2日より開催される「2009 東京インターナショナルオーディオショウ」に出展される予定。
デザイン面では、FS247の特徴であるクリスタルライン加工のAS-XRコーンウーファの表面を、従来のシルバーから、黒の陰極処理(アノダイズ)を施したブラックアルミニウム仕上げに変更。また、エンクロージャの光沢感が見る角度により変わるというサファイア・ブラック仕上げとしている。モデル名とシリアルナンバーを記したシルバープレートを採用。ツイータリングには「SAPPHIRE EDITION」の文字がプリントされている。
音質面での主な変更点は、ネットワーク部に、同社のブックシェルフ型スピーカー「BS243LTD」や「330CE」で採用されたエアーコイル(空芯巻)を採用したこと。フェライト磁石などでコイルの巻き数を減らす方法に比べコストはかかるが、磁石からの磁気ノイズを受けないことを特徴とする。
ネットワーク部 |
また、JET IIIツイータへの信号伝送にPP-A(ポリプロピレンホイル)製のコンデンサを通し、抵抗には「MOX-resistor」を採用。「磁気ノイズから解放されたネットワークによるクリアなサウンドは新次元のもの」としており、ネットワーク基板には「Handmade in Germany」とプリントされている。内部配線は、英Chord製「Rumour 2」に変更。スピーカーターミナルは独WBT製のパーツに変更されている。
そのほか、エンクロージャ底面には、ベースプレートへ向けて放射する特殊な形状のポートを採用。通常のバスレフポートでは周囲の壁や床の素材に音質が影響されるのに対し、新構造では常に一定の距離と素材でバスレフコントロールが可能になり、どのような環境でも理想的なパフォーマンスを提供できるとしている。なお、FS247に付属していた、ツイータの音質を調整するパーツ「JET-DC」や、バスレフポート調整用のキャップ「Bass Control Plug」も付属し、再生環境に合わせたセッティングが可能。
周波数特性は30Hz~50kHz、クロスオーバー周波数は450Hz/2.5kHz。能率は89dB。定格/最大入力は120W/160Wインピーダンスは4Ω。外形寸法は220×320×1,020mm(幅×奥行き×高さ)、重量は16.8kg。付属グリルは、新デザインのメタル・メッシュ・グリルを採用する。
(2009年 10月 1日)
[AV Watch編集部 中林暁]