三菱、省エネ基準達成率204%の40型フルHD液晶テレビ
-DIAMOND Engine IV/オートターン搭載。実売16万円
三菱電機株式会社は、液晶テレビ「REAL」の40型フルHDモデル「LCD-40MXW300」を11月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16万円前後の見込み。政府のエコポイント対象となっている。
1,920×1,080ドット/120Hz倍速駆動パネルを搭載する40型液晶テレビ。「明るさセンサー」や「視聴者設定」などの独自技術で、省エネ基準達成率204%を実現している。チューナは地上/BS/110度CSデジタルチューナを各1基内蔵する。パネルサイズを除く主な仕様は、5月に発売した37型「LCD-37MXW300」と同等。年間消費電力量は147kWh/年で、消費電力は180W。
【訂正】
記事初出時、省エネ基準達成率を205%と記載しておりましたが、11月20日の発表で数値が204%に変更されましたので訂正いたしました。(11月24日)
省エネ効果を画面上で確認できる「ECOメーター」と「ECOモニター」も搭載。「ECOメーター」は、現在の概算消費電力や省エネ度が分かる機能。視聴者の年代や部屋の明るさに合った最適画質にコントロールして消費電力を約50%カットする「ECO画質モード」の設定状況が、葉っぱのアイコンで表示される。「ECOモニター」は現在の省エネ設定と、省エネ設定を行なわない場合を比べ、電気代やCO2排出量の概算累積削減量を表示する機能。
高画質化回路「DIAMOND Engine VI」を搭載。補間フレーム挿入による120コマ表示の「倍速ピクチャー」で動画の残像低減を図っている。また、映画の24コマの映像を60コマに割り当てた映像ソースから、元の24枚を検出してそのまま再現する「フィルムモード」と、120コマ表示に再構成する「なめらかモード」が利用できる。
デジタル放送のノイズを低減する「HD3DDNR回路」や、黒つぶれや白とびを抑えながらコントラストを高める「ダイナミックレベルエクスパンダーIII」も搭載。画面内容に応じてバックライト輝度を制御する「IBC」機能や、複数の色を独立して自動補正する「ナチュラルカラーマトリクス」、EPGのデータから映画やスポーツなど映像ジャンルに応じた画質に自動調整する機能も備える。
音声面では、「DIATONEサラウンド 2.0」機能を搭載。ステレオ音声を、より広がりのある音場で再現するという。また、テレビのスピーカーでも臨場感のある低域再生が行なえる「DIATONE BASS」や、スピーカーユニットの特性/開口部の形状などが与える音への影響を打ち消す補正信号を加える「DIATONEリニアフェイズ回路」も装備する。スピーカー出力は10W×2ch。テレビ番組やDVDなどソースが異なっても、全体の音量感が一定となるように調整する「おすすめ音量」機能も利用できる。
HDMI入力を3系統備え、同社BD/DVDレコーダと連携できる「REALINK」に対応。対応レコーダの録画/再生などの操作が行なえ、レコーダのHDD残量が少ない場合にテレビ画面上のメッセージと音声で通知することもできる。また、CECに対応したAVアンプの音量も操作できる。
HDMI以外の映像入力は、D4が1系統、S映像が2系統、コンポジットが3系統。音声入力はアナログ。PC入力としてアナログRGB(D-Sub 15ピン)とステレオミニ音声を装備。そのほか、光デジタル音声出力や、デジタル放送出力(コンポジット)も備える。Ethernetやモジュラー端子も装備。SDカードスロットも備え、カード内のJPEG静止画を表示できる。
利用者の年齢に応じて画質や音声を調整する機能も利用可能。EPGの内容や予約状況などを音声で知らせる「しゃべるテレビ」機能を搭載するほか、リモコン操作を認識してボタンが押されたことを確認できる「報知音」も採用し、ボタンの二重押しなどの誤操作を防げる。そのほか、主電源OFF時に0Wという省電力設計なども採用。
リモコン操作で本体が左右各30度までスイーベルするオートターン機能を搭載。スタンドを含む外形寸法と重量は、975×320×669mm(幅×奥行き×高さ)、20kg。
(2009年 11月 4日)
[AV Watch編集部 中林暁]