バンダイチャンネルの配信作品が全てFLV形式に変更
-12月10日リニューアル。マイページ機能の充実も
株式会社バンダイチャンネルは、運営する有料動画配信サイト「BANDAICHANNEL」を12月10日にフルリニューアルすると発表。配信動画を全てFlash Video形式(FLV)とするなどの変更を行なう。また、リニューアルを記念した割引キャンペーンも用意する。
主な変更は、「Flashの採用」と「マイページ機能の充実」、「配信ISPサイトのミラー化」、「購入データの一元化」の4点。
Flashの採用は、幅広いブラウザやOS環境での視聴を目的としたもので、配信システムにはAdobeのFlash Media Server 3.5を採用。ユーザーの回線環境に応じて、自動で配信帯域を384kbps/768kbps/1.5Mbpsから選択して再生される。なお、再生後にユーザーが別の画質を選択することもできる。 また、暗号化技術のRTMPEにより著作権保護にも配慮。同社は「著作権保護はもとより、オリジナルを求める需要に応えた、安心・安全な動画配信を実現する」としている。12月7日時点での配信作品数は、約880作品(14,000話、うち無料映像約1,400本)で、リニューアル後は全てFLVで配信する。
マイページ機能では、お気に入りの動画の管理と視聴のほか、自身で作った特集などを公開可能。EMBED(埋め込み)機能で個人のブログやホームページなどに動画を貼り付けられる。さらに、パッケージ商品やイベント、関連商品などの情報を充実させ、「アニメカレンダーブログ」として提供するという。
視聴画面(左)は、右下に配信帯域が表示。マイページ(右)では購入した動画のリストや、お気に入り動画のリストが表示 (C)BANDAI CHANNEL CO.,LTD. |
配信ISPサイトのミラー化については、配信パートナーに委託する形で配信/課金を行なう従来方式と併用する形で、各配信サービスの「BANDAICHANNEL」コーナーをミラーサイトとする方式も採用。作品ページや動画プラットフォームを共有化し、購入データはバンダイチャンネルが一元管理する。なお、会員情報は各ミラーサイトで個別に管理され、共有することは無いという。
上記の方式により、購入データの一元化を実現。これまでのISP委託モデルでは入手できなかった、ユーザーがいつ、どこで、何を購入したかという情報を取得できるようになる。そのデータのログ集計や分析を行ない、コンテンツ事業者と共有することで作品とサービスの向上に反映させるとしている。
リニューアル後の推奨環境はOSがWindows XP以上、Mac OS X 10.4以上、ブラウザはWindowsがInternet Explorer 6.0 以上、Firefox3.5 以上、Safari 4.0 以上。MacがFirefox 3.5以上、Safari 4.0以上。再生にはFlash Player 10以上が必要となる。
今回のリニューアルを記念したキャンペーンも実施。本サイトとミラーサイトにおいて12月10日~12月31日の期間、全話パックを単話価格の50%で配信する(一部対象外あり)。このキャンペーンをきっかけに、新規ユーザーの獲得を図る。
(2009年 12月 7日)
[AV Watch編集部 中林暁]