ペガシス、TMPGEnc MPEG EditorでAAC音声解析追加
-4.0 XPressは5.1ch AAC音声入力対応アップデート
12月18日発表
TMPGEnc MPEG Editor 3にAAC音声チャンネル解析を追加 |
株式会社ペガシスは18日、MPEG編集ソフト「TMPGEnc MPEG Editor 3」の機能強化アップデートを近日中に実施すると発表した。
最新バージョンではMPEG-2 TSファイルにAAC音声が使用されていた場合に、チャンネル数及びチャンネル変更位置を解析可能な、「AAC音声チャンネル解析機能」を実装する。従来は映像の途中で音声チャンネル数が変更された場合、確認できなかったが、新機能の実装により、映像すべてのチャンネル数を把握可能となり、同じチャンネル数範囲をグラフとリストで確認することができるという。
また解析されたチャンネル変更位置は、キーフレームあるいはクリップ分割点として出力することができるため、AAC音声が混在している映像のカット編集処理が大幅に向上するという。
さらにMPEGエンコーダの「TMPGEnc 4.0 XPress」の最新版Ver.4.7.4.299も公開。新たにAAC 5.1c(6ch)までの読み込みに対応したほか、MPEGファイルリーダーにマルチストリーム選択機能を追加した。また、Microsoftテレビ録画ファイル「WTV」形式にも対応する。
そのほかの機能改善、修正点は以下の通り。
- MP4/AVCHDファイルリーダーを更新。一部ファイルが正常に読み込めなかったり、倍速再生される問題を修正
- MP4/AVCHDファイルリーダーでソースにYUV色空間情報がある場合はそれを参照するようにした。また、色空間情報が無い場合はピクセルレートから BT.709/SMPTE 170M のどちらかを自動判定するようにした
- MPEG-4ファイル出力で、解像度/フレームレートからYUV色空間を決定し、その色空間に変換してからエンコードするようにした
- バッチエンコードツールで、自動保存バッチリストの読み込みに失敗したら、メッセージを表示してバッチリストを削除し、その後初期化を継続するようにした
- 音量均一化フィルタで、無音後の出だしの音量が大きくなり、爆発音のような音になってしまう問題を修正し、発生度を抑えた
- エンコード中はタイマーによるスタンバイへの移行を行なわないようにした(バッチエンコードツールも含む)
【機能改善】
- DirectShowリーダーで、シークせずにファイル読み込みを続けると音ズレしてしまう問題を修正
- DirectShowリーダー系での音声の扱いを調整し DivX リーダーで音声が正しく取得できないことがある問題を修正
- 途中で破損しているAACデータを読み込んだ際、破損位置以降がデコードできず無音となる問題を修正
- MPEGファイルリーダーで先頭や末尾に不備のある一部の MPEG ファイルが読み込めない問題を修正
- Windows Media Audio出力で出力ファイル名に想定外の拡張子が指定できないようにした
- DivXファイル出力のベーシックモードで、レベルをLow/Highに設定してもMediumとなってしまう問題を修正
- DivXファイル出力でプロファイルを下げる方向へ変更すると、画面上のフレームレートの表示が間違ったものになってしまうことがある問題を修正
- DivXファイル出力で、本来の MP3規格で定義されていないビットレートが選択できた問題を修正
- バッチエンコード実行時のエラーメッセージが、バッチエンコードツール再起動後に表示されなくなっていた問題を修正
- WAVEファイル出力のチャンネルモード詳細編集で、0.1chが無い場合でも0.1ch と表記される事がある問題を修正
- スマートシャープフィルタの映像の端の処理を厳密にし、問題の起きる可能性を修正
- カット編集画面でサムネイル表示をOFFにしている場合や出力プレビューで、再生中にシークバーがスムーズに移動しない問題を修正
- その他、細かい修正
【修正】
(2009年 12月 18日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]