三洋、ラジオ内蔵/クレードル付属の薄型PCM/MP3レコーダ

-FMで楽曲のみの録音も可能。microSD記録、実売3万円


4月21日発売

標準価格:オープンプライス


 三洋電機は、リニアPCMレコーダ「Xacti SOUND RECORDER」のAM/FMラジオ内蔵モデル「ICR-XRS120MF」を4月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後。

 最薄部11mm、重量はラジオレコーダとして世界最軽量という約66g(バッテリ含む)のリニアPCM(WAV)/MP3レコーダで、AM/FMラジオを内蔵した製品。記録メディアはmicroSD/SDHCカードで、2GBのカードが付属。ラジオの予約録音も行なえる。また、FMのロッドアンテナを内蔵したスピーカークレードルが付属し、受信感度や音質を強化できることも特徴。なお、1月に発売したタッチセンサー搭載モデルとは異なり、操作はボタン式となっている。

 録音形式はリニアPCM(16bit/44.1kHz)と、MP3(ステレオ64~320kbps/モノラル32kbps)が利用可能。本体にステレオマイクを内蔵するほか、付属クレードルにライン入力端子も装備。録音時のローカットフィルタや、再生時のノイズ低減機能「クリアボイス」も備える。なお、ラジオ録音時はMP3/128kbps固定となる。

 ラジオはリアルタイム聴取/録音のほか、最大20件の予約録音が可能。1回(24時間以内)毎日、曜日指定、日付指定(翌月末まで)の4パターンで予約設定できる。予約録音されたファイルはTIMERフォルダに分類。予約以外の録音ファイルはAM・FMフォルダに保存される。再生時に目的のフォルダやファイルが探しやすいリスト表示も可能。地域設定で放送局を自動登録でき、4つのダイレクト選局ボタンも装備する。

 FMラジオから楽曲部分を抽出する「楽曲セレクト機能」も搭載。波形を分析して、DJなどのトーク部分を録音せず楽曲のみ録音できるというもので、音楽とトークの両方が流れている場合はその部分も録音される。また、再生時に楽曲部分のみを頭出しすることも可能。そのほかにも、本体で録音ファイル名の編集も行なえ、ラジオの時報を利用した時刻自動補正機能も備える。

スピーカー/アンテナ内蔵クレードルが付属

 そのほか、再生機能では、21段階のスピード調節機能や、A-Bリピート機能などが利用可能。録音したファイル以外にも、MP3/WMAの音楽ファイル再生も行なえる。本体にイヤフォン出力とモノラルスピーカーを内蔵する。

 電源は専用リチウムイオンバッテリで、連続使用時間は、内蔵マイクでのボイス録音がPCMで約20時間、MP3ステレオで約32時間。ラジオ録音がAM約15時間、FM約13時間。イヤフォンでの再生はMP3ステレオが約37時間、PCMが約22時間。クレードルスピーカー利用時のMP3ステレオ再生は約17時間、ラジオ受信がAM約13時間、FM約11時間30分。

 付属のクレードルは、「ICR-XRS120MF」のスピーカーとして利用でき、充電も可能(ACアダプタ接続時)。FMのロッドアンテナを内蔵するほか、付属のAMループアンテナを接続でき、ラジオの感度を向上できる。スピーカーユニットは4基備え、出力はAC駆動時が1W×2ch、「ICR-XRS120MF」のバッテリで駆動する場合は0.2W×2ch。

 外形寸法は、「ICR-XRS120MF」本体が約112.3×42.6×11mm(縦×横×厚さ)で、AMアンテナ部の厚さは約16.1mm。クレードルが約180.9×30.9×127.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約338g。イヤフォンやオーディオケーブル、USBケーブルなどが付属する。



(2010年 4月 6日)

[AV Watch編集部 中林暁]