東芝、LEDバックライト採用ノートPC dynabook 2機種

-超解像モデル拡大。地デジ対応で携帯連携機能も


Qosmio「V65/87M」

6月17日より順次発売

標準価格:オープンプライス

 東芝は14日、ノートPC dynabookシリーズの2010年夏モデルとして、全モデルの液晶にLEDバックライトを採用した6機種23モデルを発表した。6月17日から順次発売する。その中で地上デジタルチューナを備えているのはdynabook Qosmio「V65/87M」、dynabook TV「TV/74M」の2モデル。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格は「V65/87M」が18万円前後、dynabook TV「TV/74M」が15万円前後の見込み。

 LEDバックライトを採用することで、低消費電力化を実現。「V65/87M」は、CELL技術を応用した映像専用エンジン「SpursEngine」を搭載し、独自の超解像技術「レゾリューションプラス」が利用可能。DVDのSD映像、ホームビデオの映像、ネット上の動画などをHD解像度に高品質にアップコンバートできる。また、BDドライブを搭載し、地デジ録画番組のBD書き出しやBDビデオの再生にも対応する。

 なお、新モデルではSpursEngine非搭載の「TV/74M」でもレゾリューションプラスが使用できるのが特徴。再生ソフトの「TOSHIBA DVD PLAYER」を使い、DVDのSD映像をHD解像度にアップコンバート再生する機能のみ実現している。

 2モデルではYouTubeの映像に表示されるボタンをクリックすることで、その映像をテレビに出力できる「TOSHIBA Media Control Plug-in」を新たに搭載。また、「TOSHIBA Media Controller」を使うことで、ビデオカメラで撮影した映像、静止画、音楽ファイルなど、PC内の様々なコンテンツを、DLNAを介してリビングなとのテレビに無線LANで出力できる。

 OSは両モデルで、Windows 7 Home Premiumを採用。32bit版と64bit版が選択でき、「Office Home and Business 2010」または、「Office Personal 2010」も搭載している。


■ V65/87M

 15.6型、解像度1,366×768ドットのClear SuperView LED液晶を搭載。地デジチューナは1基内蔵する。

 地デジ放送の録画も可能で、TSモードでの録画と、最長録画が可能なEPモード(約2Mbps)を比べた場合、最大8倍の録画が行なえる。録画番組はBDメディアにダビング可能。さらに、録画番組を640×360ドットでSDカードにダビングする、「Qosmio AV Center」の地デジ持ち出し機能も搭載。東芝のREGZA Phoneなど、H.264 Mobile規格に対応した携帯電話などで再生できる。

 また、SpursEngineを用いて高速なH.264形式へのエンコードも可能。HDVカメラからキャプチャした動画をエンコードし、BDに書き込む作業が「世界最速で行なえる」としている。

 CPUは Core i5-450M(2.40GHz)。メモリは4GB。HDDは500GB。harman/kardonのステレオスピーカーも内蔵する。バッテリでの駆動時間は約3.3時間。外形寸法は387.6×266.8×29.1~34.8mm(幅×奥行×高さ)。重量は約3kg。


■ TV/74M

 

dynabook TV「TV/74M」
 ディスプレイは16型のClear SuperView LED液晶。解像度は1,366×768ドット。チューナは地デジチューナを1基搭載する。

 地デジの録画が可能だが、BDドライブは搭載しておらず、DVDスーパーマルチドライブとなる。前述の「Qosmio AV Center」の地デジ持ち出し機能はサポートしている。

 CPUは Pentium P6000(1.86GHz)。メモリは4GB。HDDは500GB。harman/kardonのステレオスピーカーも内蔵する。バッテリでの駆動時間は約1.4時間。外形寸法は380.5×254×28~35.6mm(幅×奥行×高さ)。重量は約3kg。



(2010年 6月 14日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]