ハーマン、AKGのクインシー・ジョーンズコラボモデル

-K701など3製品をベースに「Q」の刻印。3色展開


長年AKG製品を愛用しているというクインシー・ジョーンズ

 ハーマンインターナショナルは、AKGがクインシー・ジョーンズとコラボレーションしたヘッドフォン/イヤフォン「Quincy Jones Signature Line」3シリーズを10月下旬に発売する。

 オープンエア型ヘッドフォンのK701をベースとした「Q701」と、ポータブルヘッドフォン最上位のK450がベースの「Q460」、プロ用イヤモニターがベースのカナル型(耳栓型)「Q350」をラインナップ。各モデルにブラック、ホワイト、グリーンの3色を用意し、全9製品で展開する。

 価格はオープンプライスで、店頭予想価格はQ701が6万円前後、Q460が19,000円前後、Q350が11,000円前後。なお、収益の一部はアメリカの子供たちに平等で質の高い音楽教育を施すために活動するという財団「Quincy Jones Musiq Consortium」に寄付される。


Q701のブラック

Q460のホワイト

Q350のグリーン

 アメリカを代表するミュージシャン/音楽プロデューサーであるクインシー・ジョーンズと、AKGの長年に渡るパートナーシップにより誕生。全てのモデルのハウジング部に、クインシーが認めた証である「Q」の文字が刻印されている。デザイン以外の違いは、Q460とQ350にマイク内蔵のインラインリモコンを採用したこと。なお、音質面での変更はなく、これはクインシーがスタジオワークでAKGヘッドフォンを愛用し、既存モデルも気に入っているためだという。

 Kシリーズ最上位のK701をベースとしたQ701は、2層構造のダイヤフラムを搭載。1つの層がダイヤフラムの動きを最適化、もう1層が不要な動きをダンピングすることで、入力信号に対する正確なレスポンスと低歪みを実現している。そのほか、扁平リボン形状に加工されたボイスコイルを縦長に密集させて巻き上げるフラットワイヤーボイスコイルを採用。より高感度で、切れの良い再生が行なえるという。

Q701のホワイト

Q701のグリーン

 密閉型のQ460は、AKG Miniシリーズ最上位のK450がベース。ポータブルながらワイドレンジな再生と、装着性の高さなどを特徴とする。ケーブルは着脱式で、通常の0.5mケーブルに加え、Q460ではマイク付きインラインリモコン搭載の1.1mケーブルも同梱。iPhone 3G/3GS/4や第2世代以降のiPod touch、第4世代以降のiPod nano、第3世代以降のiPod shuffle、iPod classic(120/160GB)などでリモコンが使用できる。ハウジング部は折りたたみも可能。


Q460のブラック

Q460のグリーン

 プロ用イヤモニターがベースというQ350は、ダイヤフラム技術や音響構造などAKGの技術が投入され、力強い低音と伸びやかな高域を再生するというモデル。ケーブルにはマイク内蔵のインラインリモコンを搭載する。3gという軽量設計も特徴。イヤーチップはS/M/Lの3サイズが付属する。


Q350のブラック

Q350のホワイト

型番Q701Q460Q350
タイプオープンエア密閉型密閉型
周波数特性10Hz~39.8kHz11Hz~29.5kHz12Hz~23.5kHz
感度93dB/mW110dB/mW104dB/mW
インピーダンス62Ω32Ω16Ω
ケーブル着脱式
3m/6m
着脱式
0.5m(通常)
1.1m(マイク付きインラインリモコン搭載)
1m
(マイク付きインラインリモコン搭載)
重量
(ケーブル除く)
235g120g3g


(2010年 10月 14日)

[AV Watch編集部 中林暁]