パナソニック、1080/60p対応の24倍ズームデジカメ
-無線LAN搭載でスマホ連携可能なDMC-FX90も
DMC-FZ150 |
パナソニックは、デジタルカメラ「LUMIX」シリーズの新モデルとして、「AVCHD Progressive」に対応し、1080/60pの動画撮影が可能な「DMC-FZ150」を9月22日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後。カラーはブラック(K)。
さらに、無線LAN機能を搭載し、スマートフォンと連携でき、フルHD AVCHD録画も可能な「DMC-FX90」も9月22日に発売。価格はオープンで、店頭予想価格は35,000円前後。カラーはブラック(K)とレッド(R)を用意する。
また、MotionJPEGの動画ファイル表示にも対応した、7型のデジタルフォトフレーム「MW-S300」を9月15日に発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は13,000円前後。カラーはブラック(K)、ホワイト(W)、ピンク(P)。
■DMC-FZ150
メカシャッターで世界最速という、最高12コマ/秒の高速連写、5.5コマ/秒のAF追従連写が可能なカメラ。電子シャッターでは最高60コマ/秒の連写を実現。220fpsで撮影できるハイスピード動画(MotionJPEG/320×240ドット)機能も備えている。アルゴリズムの最適化とソフト処理の高速化で、AFスピードを従来機種(FZ100)より約50%向上させ、高速読み出しが可能な高感度MOSセンサーを組み合わせる事で実現したという。
AVCHD形式で、フルHDの動画撮影に対応。拡張規格のAVCHD Progressiveにも対応しており、60pのプログレッシブ撮影にも対応。撮影モードはPSH(1,920×1,080 60p/約28Mbps)、FSH(1,920×1,080 60i/約17Mbps)、SH(1,280×720 60p/約17Mbps)から選択可能。
また、PCとの親和性が高いMP4ファイル形式での録画も可能。FHD(1,920×1,080 30fps/約20Mbps)、HD(1,280×720 30fps/約10Mbps)、VGA(640×480 30fps/約4Mbps)から選択できる。なお、最大記録時間はAVCHDの場合、カードの空き容量に依存。MP4では29分59秒、またはファイルサイズ4GBまでとなる。
動画撮影時にも絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出が設定でき、クリエイティブな動画撮影が可能。エフェクト機能の「クリエイティブコントロール」機能を使い、動画撮影もできるため、ジオラマ動画などを撮影する事もできる。
レンズは光学24倍ズームで、35mm換算時の焦点距離は25~600mm。F値は2.8~5.2。光学式手ブレ補正機能を備え、動画撮影時、強力な補正を行なうアクティブモードを搭載。手ぶれ補正レンズの駆動範囲を拡大し、補正範囲を広げることで、広角端での歩き撮りのブレを抑えたという。
撮像素子は1/2.3型のMOSで、総画素数は1,280万画素、有効画素数は1,210万画素。高速読み出しを実現するとともに、センサー感度も従来機種(FZ100)から約1.5倍向上。また高感度撮影時のノイズを改善するため、明部と暗部のノイズ量を見分けて最適なノイズリダクション効果を施す「マルチプロセスNR技術」をエンジン側で働かせ、高速処理でノイズを大幅に低減したという。高速連写中や動画中のノイズリダクションも可能。
ISO感度は100~3200に対応。最低照度は約9ルクス(iローライト時、シャッタースピード1/60秒)。液晶モニタは3型で46万画素。0.2型、20.2万画素相当の液晶ビューファインダーも備えている。
記録メディアはSD/SDHC/SDXC対応。外形寸法は124.3×95.2×81.7mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約484g、バッテリとカードを含めて約528g。
■DMC-FX90
IEEE 802.11b/g/nの無線LAN機能を搭載したデジカメ。iPhone/Android用の専用無料アプリ「LUMIX LINK」をスマートフォンにインストールしておくと、デジカメからスマートフォンに撮影画像が転送可能。デジカメからスマートフォンを経由し、SNSサービスへのアップロードも可能。同梱ソフト「PHOTOfunSTUDIO 6.4HD Lite Edition with Wi-Fi」をインストールしたPCに転送したり、レコーダの「DIGA」に転送する事も可能。対応機器は同社ページで案内される。
DMC-FZ150。カラーはブラック(K)とレッド(R) |
撮像素子は1/2.33型、総画素数1,250万画素、有効画素数1,210万画素のCCD。レンズは光学5倍ズームの「LEICA DC VARIO-SUMMARIT」で、35mm換算の焦点距離は24~120mm。F値は2.5~5.9。光学式手ブレ補正機能を備え、動画モードで利用できるアクティブモードも搭載。広角での歩き撮りのブレも抑えられる。
天面に配置した動画RECボタンで撮影が可能。録画中、カメラが自動で5つのシーンを判別して最適な撮影モードに切替える「おまかせiA機能」が働く。動画撮影中にタッチで静止画(16:9/300万画素)を撮影したり、再生時に撮影した動画から静止画(16:9/200万画素)を切り出して記録することも可能。動画を任意の場所で分割し、不要な部分を削除できる「動画分割」機能も備えている。
AVCHD撮影時のモードは、FSH(1,920×1,080 60i/約17Mbps)、SH(1,280×720 60p/約17Mbps)。PCと親和性の高いMP4ファイルでの録画も可能。MP4設定時はFHD(1,920×1,080 30fps/約20Mbps)、HD(1,280×720 30fps/約10Mbps)、VGA(640×480 30fps/約4Mbps)。最大記録時間は、AVCHD時がカードの空き容量に依存、MP4では29分59秒、または4GBまでとなる。
液晶モニタは3型、46万画素。記録メディアはSD/SDHC/SDXC対応。外形寸法は102.2×21.6×56.3mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約132g、バッテリとカードを含めて約149g。
■MW-S300
7型、800×480ドットのTFT液晶を備えたデジタルフォトフレーム。JPEG静止画に加え、MotionJPEG(mov/avi)の再生にも対応。動画の解像度は1,280×720ドットまでサポートする。モノラススピーカーも備えており、内蔵メモリにMP3形式の楽曲を6曲収録。音楽付きスライドショー再生も行える。ただし、内蔵メモリにユーザーが音楽ファイルを追加する事はできない。
MW-S300。カラーはブラック(K)、ホワイト(W)、ピンク(P) |
内蔵メモリは2GB。SD/SDHCメモリーカードスロットも備えているほか、USB端子も用意する。
明るさセンサーを使った「エコナビ機能」を搭載し、周囲の明るさに合わせてディスプレイの輝度を自動調節。画面が暗くなっても階調性を維持し、黒つぶれしないよう画面のコントラストを調整する機能も備えている。また、周囲が暗くなると約1分で自動的に電源をOFFにする事も可能。エコナビ機能により、最大34%の節電が可能という。1日10時間使用、14時間待機で1カ月(30日間)使用した場合の月間電気代は約27円(エコナビOFF時)。
外形寸法は200.4×88.7×133.8mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約446g。
(2011年 9月 1日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]