ソニー、高音質/タッチパネル化した「ウォークマンA」
-S-Master MXやBluetooth搭載。64GBモデルも
NW-A860シリーズ |
ソニーは、タッチパネル化や音質向上を図った新ウォークマンA「NW-A860シリーズ」を10月8日より発売する。メモリ容量16GBの「NW-A865」と、32GBの「NW-A866」、64GBの「NW-A867」をラインナップする。
価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16GBが20,000円前後、32GBが25,000円前後、64GBが35,000円前後。カラーは、ブラック、ホワイト、ピンクの3色を用意する。また、ソニーストア限定カラーの64GBのバイオレットモデル「NW-A867/VI」も発売。直販価格は37,800円。
NW-A860(ブラック) | NW-A860(ホワイト) | NW-A860(ピンク) |
ソニーストアモデルの「NW-A867/VI」 |
従来モデル(NW-A850シリーズ)からの変更点として、タッチパネルを中心とした操作体系を導入し、操作性や検索性を向上。新回路の導入による音質向上や、Bluetoothによる周辺機器連携などが可能になった。
ディスプレイは2.8型/240×400ドットのタッチパネル液晶を採用。従来モデルでは、ユーザーから「液晶下部のボタンが小さすぎる」との指摘を受けていたことから、タッチ操作を導入したという。
従来モデル(右)との比較 |
タッチパネル化により、指でパネルをなぞってのアルバムスクロールにも対応。本体右側面には、ボリュームのほか、再生/停止や早送り/戻しなどのボタンも装備。タッチパネルを見ずに、ポケットに入れたままでも基本操作が行なえるなど音楽プレーヤーとしての使いやすさにこだわった。
音質も強化。デジタルアンプS-Masterをモバイル機器向けに進化させた「S-Master MX」を搭載し、さらなる歪みやノイズの低減を図っている。具体的には、音声信号を出力処理する2つの重要回路を最適化し、最終出力のパルスの高さを直接制御する「Pulse Height Volume」を搭載したほか、ジッタ処理プロセスを増幅段の前段に統合、さらに、最終増幅段の回路や電源を強化している。
音楽再生画面 | アルバムアートのスクロール表示も可能 |
S-Master MXに加えて、デジタルNCや高域補間技術の「DSEE」、低音強化の「CLEAR BASE」、チャンネルセパレーションを向上する「CLEAR STEREO」、13mm EXヘッドフォンなどによる「クリアオーディオテクノロジー」も搭載する。
タッチ操作だけでなく、側面にボリュームや再生停止などのボタンも装備 | 背面 | 下面にヘッドフォン出力やWM-PORTを装備する |
対応音楽形式は、MP3、WMA、ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、リニアPCM、AAC、HE-AAC。出力は5mW×2ch。x-アプリにおける12音解析で好みの“ムード”の自動プレイリスト再生を行なう「おまかせチャンネル」や、カラオケ、ちょい聴きmoraなどの機能も備えている。
Bluetoothも搭載。対応プロファイルはAVRCP/A2DP/OPPで、Bluetoothヘッドフォンやスピーカーなどに音声出力できる。
ビデオ再生にも対応。観たいシーンを検索できる「シーンスクロール」も可能となっている。対応ビデオ形式はMPEG-4 AVC/H.264(Baseline Profile)、MPEG-4(.mp4、.m4v)とWMVで、720×480ドットでフレームレートは30fps。ビットレートはAVCが10Mbps、MPEG-4/WMVが6Mbps。同社のブルーレイレコーダからの「おでかけ転送」も可能となっている。別売ケーブルを利用したビデオ出力にも対応する。
ダイレクトエンコーディングに対応。別売録音用ケーブル「WMC-NWR1」を使って、リニアPCMとATRAC3plus(64/128/256kbps)形式での録音が可能となっている。JPEG写真の再生も可能。FMチューナも搭載する。
アプリは、x-アプリ Ver.2.0で、本体メモリー内に内蔵。インターネット接続がある場合はバージョン3.0にアップデート可能で、アプリのスキン色をウォークマン本体に揃えることができる機能や、20種類のプリセットイコライザや「ノンストップMIX」機能などが追加される。
バッテリは内蔵リチウムイオンで、約2時間で充電可能。連続駆動時間は20時間(音楽/NC ON)、4時間(ビデオ再生/NC ON)。Bluetooth利用時は約8時間(音楽)/約3時間(ビデオ)。外形寸法は96.9×52.5×9.3mm(縦×横×厚み)、重量は77g。ケーブル長105cmのNCイヤフォンや、USBケーブルなどが付属する。
専用のソフトケース「CKS-NWA860」も10月8日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3,000円前後。ブラックはドット柄、ピンクは花柄を施したデザインで、ケースを装着したままウォークマンの操作やWM-PORT利用が可能。ストラップガイドも備えている。
クリアケース「CKH-NWA860」や、保護シート「PRF-NWH28」、シリコンケース「CKM-NWA860」も10月8日に発売。価格はクリアケースが2,800円前後、保護シートが1,000円前後、シリコンケースが約2,500円前後。シリコンケースはホワイト、ピンク、ブラックの3色。
CKS-NWA860(ブラック) | CKS-NWA860(ピンク) | CKH-NWA860 |
(2011年 9月 13日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]