オンキヨー、Integraシリーズの9.2chAVアンプ
-3D/DLNA/radiko/DTS Neo:X対応。約26万円
DTR-70.3 |
オンキヨーは、カスタムインストール向けのIntegraシリーズのAVアンプ新製品として、9.2chの「DTR-70.3」を9月25日に発売する。価格は262,500円。
ディスクリート構成の9chパワーアンプを内蔵。定格出力は180W×9ch(6Ω)、最大出力250W×9ch(6Ω)。THX Ultra認証を取得している。
高精度な32bit DSPを搭載。TIバーブラウンの24bit/192kHz対応のDAC「PCM1796」を全チャンネルに搭載。デジタルノイズを除去し、ダイアローグや音楽、効果音を生々しく再現するという独自回路技術「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」も全チャンネルに搭載しているほか、信号とノイズ領域との近接を回避し、聴感上のS/Nを向上させる「オプティマムゲイン・ボリューム」回路、低インピーダンス化を実現する3段インバーテッドダーリントン回路も搭載する。
HDMI入出力を備え、3D映像伝送や、ARC(オーディオリターンチャンネル)、CECにも対応。アナログ映像などを、アップスケーリングしてHDMIから出力する機能も備えており、Marvell製の「Qdeo」を採用。最大4K(3,840×2,160ドット)へのアップスケーリングも可能。PC接続用のアナログRGB(D-Sub 15ピン)も備えている。高画質映像変換ビデオプロセッサとしてIDT製「HQV Vida VHD 1900」も備えている。
新たに正確なクロック波形を作り出し、デジタル信号のゆらぎを排除するPLL(Phase Locked Loop)方式のジッタークリーナを搭載。
サブウーファ非使用時のダウンミックスによる、フロントL/Rチャンネルのダイナミックレンジの減少や、S/N劣化を防ぐ「ノンスケーリング・コンフィグレーション」回路を備えている。
デコーダはHDオーディオに対応し、Blu-rayソフトなどに収録されたドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどをデコードか可能。DSD信号のデコードにも対応。Dolby Pro Logic II、Dolby Pro Logic IIx、Dolby Pro Logic IIzや、DTS Neo:Xにも対応する。
ネットワーク機能も備え、DLNA 1.5をサポートし、対応PCやLAN HDDなどに保存した音楽ファイルが再生可能。ネットワーク再生に対応した形式は、MP3/WMA/WMA Lossless/FLAC/WAV/Ogg Vorbis/AAC/リニアPCM。圧縮音源ファイルを高品位に再生する「ミュージックオプティマイザー」も利用出来る。
前面にUSB端子を備え、iPodやiPhoneとのデジタル接続が可能。音楽データをデジタルのまま取り出し、AVアンプ側で処理する事で高音質再生を可能にしている。USBメモリ内のファイル再生にも対応。
インターネットラジオ受信も可能。対象地域ではradiko.jpの聴取もできる。FM/AMチューナも内蔵している。
付属の測定用マイクを使い、自動的にスピーカーセットアップを行なう「Audyssey MultEQ XT32」機能も搭載。小音量でもサラウンドを楽しめる「Audyssey Dynamic EQ」や、急に音量が変化した場合でもダイナミック感や明瞭度を損なうことなく、適切なボリュームコントロールを自動で行なう「Audyssey Dynamic Volume」も利用可能。
ほかにも、高音域が強調された劇場用のサウンドを、家庭向きのバランスに補正する「THX Re-EQ」機能も使用できる。マクロ対応のリモコンが付属する。
背面端子部 |
また、カスタムインストレーション向けの機能として、ホーム・オートメーションとの接続用にRS232端子を装備。Ethernet端子を使い、クレストロンの「e-Control」やAMXの「Duet」機器とも連携できる。ほかにも、別室に映像や音楽を配信するZone機能、「12Vトリガー」出力も備えている。
HDMI端子は入力×8、出力×2を用意。映像入力はコンポーネント×3、S映像×4、コンポジット×5、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1。映像出力はコンポーネント×2、S映像×2、コンポジット×3。音声入力は光デジタル×3、同軸デジタル×3、アナログ音声×8、7.1chアナログマルチ×1。音声出力はアナログ音声×3、マルチチャンネルプリアウト、サブウーファプリアウト×2、ヘッドフォン出力×1。外形寸法は435×455×198.5mm(幅×奥行き×高さ)。23kg。消費電力は780W、待機時消費電力は0.1W。
(2011年 9月 12日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]