NHK、'13年4月からラウドネスによる音声レベル管理導入
-民放は'12年10月から。番組/放送局間の音量差解消へ
NHK(日本放送協会)は13日、平成25年度(2013年4月~)の番組から、番組間や放送局間の音量差を解消するために、番組の制作にラウドネスによる音声レベル管理を導入すると発表した。
ラウドネスとは、人が感じる音の大きさで、ITU-Rによりデジタル放送におけるラウドネスの測定方法や目標値が標準化されている。
NHKは音の大きさの調整・監視のために、VU(Volume Unit)メーターを導入しているが、例えば高い周波数の音は大きく聞こえるなど、音声信号の特性により、メーターの振れと人が感じる音の大きさが一致しない場合があり、一部の番組で、番組間の音量差やチャンネル間の音量差に関して、視聴者から意見が来る事もあったという。
そこで、VUメーターに換え、ITU-Rに準拠したラウドネスメーターを導入。音声レベルを適正に管理し、より聞きやすい音声で番組制作を行なうという。
なお、日本民間放送連盟(JBA)も2011年5月に、ラウドネスの概念を用いて、放送における音声レベル運用基準を制定。電波産業会(ARIBが制定した技術資料ARIB TR-B32「デジタルテレビ放送番組におけるラウドネス運用規定」に準拠したもので、2012年10月1日から適用が開始される。
(2012年 4月 13日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]