コーニング、超薄型フレキシブルガラス「Willow Glass」

-有機ELや液晶向けガラス基板に


 コーニングは4日(米国時間)、超薄型のフレキシブルガラス「Willow Glass」を開発し、ディスプレイ関連展示会「SID Display Week」で発表した。

 Willow Glassは、有機ELや液晶ディスプレイなど、最先端ディスプレイ用ガラス基板として市場投入。液晶や有機ELの薄型バックプレーンやカラーフィルタをサポートし、没入型ディスプレイや曲面ディスプレイなども開発できるとする。

 また、既存のポリマーフィルムと異なり、最高500度という高温加工が可能。これまでのシート・ツー・シート製法ではなく、ロール・ツー・ロール方式による高温かつ連続的な生産が可能になるという。現在、新たなディスプレイやタッチ機器を開発中の顧客にサンプル出荷を開始するとともに、研究機関や機器メーカーと協力し、最適化プロセス設計などのエコシステム開発にも取り組んでいるとする。

 当初は最先端ディスプレイ用ガラス基板として市場投入するが、今後は照明やフレキシブル太陽電池などの可能性についても、積極的に研究を進めるという。



(2012年 6月 5日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]