利用者増のradiko、NTTスマートコネクトらと新会社

-安定配信や品質向上へ。新規ビジネス開発も


 radikoとNTTスマートコネクト、朝日放送の3社は、利用者が拡大しているラジオのサイマル配信サービス「radiko.jp」の配信プラットフォームの安定運用や品質向上、新規ビジネスの開発などを担う新会社として、株式会社メディアプラットフォームラボを7月2日に共同設立する。

 radiko.jpの月間ユニークユーザー数は、2012年4月時点で1,000万人を突破し、今後も拡大が見込まれている。また、スマートフォン版アプリでは、SNSと連携したり、番組と連動して画面上に関連情報や画像を表示するなど、従来のラジオの聴取スタイルを変革させつつある。

 こうした状況を踏まえ、「継続的で安定したサービスの提供」と「新たな楽しみ方の創造」を目指し、新会社を共同出資で設立するという。

 インターネットでの大規模コンテンツ配信実績や技術力を持つNTTスマートコネクトは、配信プラットフォームサービスと、インターネットコネクティビティ環境を提供。「radiko.jp」のサービス提供主体であるradikoは、サービスの提供、新サービスの企画、ラジオ局や聴取者への営業/プロモーションを担当。radiko.jp立ち上げ期から配信システムの設計・構築・運用に携わってきた朝日放送は、知見や放送局としての視点を踏まえた事業運営の支援を行なうという。

 現在のradikoは、参加局拡大に伴い、メディアセンターの運用が複雑化。新会社では一元的なマネジメントを実施することで、より効率的かつ安定した配信プラットフォームの運用管理を行なうという。

 さらに、配信センターのリソースを活用した、新たなビジネス(収益元)の開発や、次世代メディアプラットフォームの設計、技術開発も予定。「更なるコストメリット及び収益の拡大を目指し、radiko.jpの配信プラットフォーム運用と新規ビジネス開発を通じて得たノウハウをradiko以外にも水平展開する」としている。


(2012年 6月 28日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]