ユキム、ELACの3.5ウェイフロア型「FS 507 VX-JET」

-FS 509を小型化、ユニット位置調整対応。126万円


 ユキムは、独ELACのフロア型スピーカー「FS 507 VX-JET」を9月に発売する。価格はペア126万円。カラーは、ハイグロス・ブラックに加え、木目のタバコ・ハイグロスも用意する。

 独自のJETツイータとミッドレンジを同軸上に配置した「X-JET COAX」と、ダブルウーファで構成する3.5ウェイのフロア型スピーカー。2011年11月に発売した4ウェイ型「FS 509 VX-JET」(ペア189万円)で開発された技術を完全に踏襲し、サイズダウンだけを実現したという。

 FS 509と同様にVX-JETユニット部の背面に調整ノブを備え、バッフル面より外側8mm~内側8mmの範囲で動かすことで中域と高域の指向性パターンを調整可能。リスニングポジションにおける直接音と反射音の比率を変化させ、部屋の音響特性に合わせたセッティングができるという。


「X-JET COAX」ユニット部の前後位置を、背面のノブで調整できるノブの位置による音響特性の変化

 ウーファユニットは180mm径の「AS-XR LLD」を2基搭載。幾何学模様のリブをプレスすることで、10倍まで強度を高めたアルミとクルトミューラー製のパルプを使ったハイブリッド素材を使用する。また、フェライトのダブルマグネットを搭載。FS509と同様にアルミダイキャストフレームも採用している。

 ネットワーク回路のフィルムやコンデンサにもハイグレードなパーツを使用。コイルは330CEやFS247SEなどにも採用されたハイパワー・エア・コイル(空芯コイル)を用いている。ターミナルはバイワイヤリング対応で、Van Den Hul製のジャンパーケーブルも付属する。

 

ターミナル部

 筐体は、クロスフレーム・キャビネットを採用。キャビネットの空間容量を減らすことなく強度をアップさせている。また、設置場所によるサウンド劣化が少ないというボトム・エミッション・テクノロジーも踏襲している。ステンレス製のスパイクとインシュレータのセットも同梱する。

 周波数特性は26Hz~50kHz、クロスオーバー周波数は180Hz/550Hz/2.7kHz。定格入力は220W/最大入力は300W。能率は89dB。インピーダンスは4Ω。外形寸法は280×413×1,200mm(幅×奥行き×高さ)、重量は30kg。



(2012年 7月 3日)

[AV Watch編集部 中林暁]