オンキヨーとティアック、資本業務提携の進捗報告

海外販社の統合や設計の共通化などを進める


 オンキヨーとティアックは31日、1月に発表した両社の資本業務提携について、現状を報告した。

 販売については、欧州地域において、6月にオンキヨーのドイツ子会社であるOnkyo Europe Electronics(オンキヨーヨーロッパ)を、ティアックAV機器(TEACブランド)と高級AV機器(ESOTERIC)の販売代理店として同地域での両社コンシューマオーディオ製品の販売を一元化。さらに、ティアックのドイツ子会社TEAC EUROPEと、英国子会社TEAC UKのTEAC、ESOTERICブランド音響機器事業をオンキヨーヨーロッパが譲受する。

 国内においては、オンキヨーマーケティングジャパンとティアックで連携開始。国内販売チャンネルの再編と営業力強化を進めている。その一環としてオンラインショップを統合。また、10月にはティアック大阪営業所がオンキヨーが入居する北浜中央ビルに移転するなど、協業の深化を進めている。

 設計については、オンキヨー子会社のデジタル・アコースティック(DAC)の株式をティアックに一部譲渡。設計、開発、技術支援業務を受託する会社としてティアックと共同で運営することとし、両社の技術の強みを活かした製品設計、開発を進める。

 購買、生産、物流についても協業。両社間での製品相互供給については、年末商戦に向けてオンキヨーの設計資産を活用した製品をティアックに供給し、欧米など海外市場への導入を開始。購買部門については、使用部品の共通化を進めているほか、DACにおける共同開発を進め、プラットフォーム共通化や原価低減を図る。物流や情報システムの効率化も行なっているという。


(2012年 10月 31日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]