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ニコン、光学42倍でフルHD「P520」などデジカメ7機種

本体を振って操作する防水「AW110」、スマホ連携も

光学42倍ズームレンズを備えた「P520」

 ニコンは、コンパクトデジタルカメラの新機種を発表。2月に順次発売する。9機種を発表しており、その中で7機種がフルHDの動画撮影に対応する。価格は全てオープンプライスで、店頭予想価格は、光学42倍ズームレンズを備えた「P520」が55,000円前後、30倍ズームの「L820」が35,000円前後、防水の「AW110」が45,000円前後。

 さらに、薄型のSシリーズでは「S9500」が4万円前後、「S9400」が33,000円前後、「S6500」が3万円前後、「S5200」が25,000円前後となる。



P520

 1/2.3型、有効1,808万画素のCMOSを搭載したモデル。カラーはブラックとレッド。レンズは35mm換算で24~1,000mm相当の光学42倍ズーム。最大2倍の電子ズームを使えば、35mm換算で約2,000mm相当の望遠撮影が行なえる。

 レンズシフト方式の手ブレ補正機能を備え、乗り物や、歩きながらでの撮影でも効果的に補正を行なう「ACTIVEモード」を新たに搭載した。液晶モニタは3.2型で、約92万画素。

 動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で録画でき、1080/30p、1080/60i、720/30pなどでの撮影が可能。iFrameでの記録にも対応する。動画撮影時にも、レンズシフト式手ブレ補正が利用可能。1/4、1/2、2倍の速度で再生する「スローモーション動画」と、倍速で再生する「早送り動画」からなる「HS動画」機能も用意。録画中に撮影を一時停止し、5分以内であれば録画を再開してひとつのファイルにまとめて保存できる「録画ポーズ機能」も使用できる。

 GPSも内蔵し、静止画や動画に地名情報を記録可能。PC用ソフト「View NX2」を使い、PCで地図に撮影ポイントをマッピングできるほか、GPSロガー機能も用意する。

 また、別売のワイヤレスモバイルアダプタ「WU-1a」を装着すれば、撮影した静止画や動画をスマートフォンやタブレットなどにワイヤレス伝送が可能。これらの端末で撮影画面を確認して、リモート撮影をする事もできる。

 外形寸法は約125.2×84.1×101.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約550g(バッテリやSDメモリーカードを含む)。



L820

 カラーはブラックとレッドの2色。有効1,605万画素の裏面照射型CMOSを搭載し、レンズは35mm換算で22.5~675mm相当の光学30倍ズーム。F値は3~5.8。電子ズームは最大4倍だが、電子ズーム領域でも解像感を保ったまま約60倍までズームできるという「ダイナミックファインズーム」も備えている。手ブレ補正はレンズシフト方式と電子式手ブレ補正を組み合わせている。

「L820」。カラーはブラックとレッドの2色

 動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で、1080/30p、720/30p、iFrameなどに対応。液晶モニタは3型、92万画素。

 外形寸法は約111×84.5×76.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約470g(バッテリやSDメモリーカードを含む)。



AW110

 カラーはサンシャインオレンジ、カーボンブラック、メタリックシルバー、マリンブルー、ディープカムフラージュ(グリーン)の5種類。

ディープカムフラージュ(グリーン)
サンシャインオレンジ
マリンブルー
カーボンブラック
メタリックシルバー

 水深約18mまでの防水(JIS/IEC保護等級8/IPX8相当)、防塵(JIS/IEC保護等級6/IP6X相当)、約2mまでの耐衝撃、約マイナス10度までの耐寒仕様のカメラで、ダイビングやアウトドアでの利用を想定。高度や水深、気圧も表示でき、撮影画像に記録する事も可能。これらの情報をログとして継続記録する事も可能。

 GPSと電子コンパスも搭載しており、撮影時の位置情報やカメラを向けた方位も記録できる。液晶モニタに世界地図を表示し、そこにそれらの情報を表示可能。GPSの情報を削除する機能も新たに搭載した。

 屋外での撮影をサポートする機能も用意。側面の大きなアクションボタンを押し、カメラを上下前後に振るだけで、撮影モードの選択や動画撮影などの各種設定ができる。これにより、スキーや登山など、グローブを装着している時でも、外さずに操作ができる。シーンモードの「水中」では、水の中での撮影に適したホワイトバランスに、自動で調整される。

 無線LANも内蔵。スマホやタブレットに画像を転送したり、端末からのリモート撮影にも対応。モニタは3型の有機EL。

 動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で、1080/30p、720/30p、iFrameなどに対応。スローモーション動画や、倍速再生する「早送り動画」からなる「HS動画」も搭載する。

 有効画素は1,605万画素。レンズは35mm換算で28~140mmの光学5倍ズーム。電子ズーム領域でも、解像感を保ったまま約10倍までズームできるという「ダイナミックファインズーム」も備えている。

 外形寸法は約110.1×24.5×65.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約193g(バッテリとSDメモリーカード含む)。



Sシリーズ

 SシリーズでフルHD動画撮影に対応しているのは「S9500」、「S9400」、「S6500」、「S5200」の4モデル。この中で「S9500」、「S6500」、「S5200」は無線LAN機能を内蔵。専用アプリ「Wireless Mobile Utility」をインストールしたスマートフォンやタブレットに撮影画像をワイヤレス伝送でき、端末からのリモート撮影も可能。端末の日付データを、撮影したデジカメに連動させる事もできる。

S9500

 4機種共通の特長としては、撮りたいものにカメラを向けるだけで、カメラが瞬時にピントを合わせるべき部分を予測し、AFエリアとAFサイズを自動設定する「ターゲットファインドAF」、最適なシーンモードを自動設定する「おまかせシーンモード」、人の顔を認識して自動的にピントを合わせる「顔認識AF」などを搭載。美肌、小顔、ビッグアイなどの「メイクアップ効果」機能も搭載する。

 動画はMPEG-4 AVC/H.264のMOV形式で、1080/30p、720/30p、iFrameなどに対応。録画中に撮影を一時停止し、5分以内であれば撮影を再開できる「録画ポーズ機能」も備えている。撮影した映像の中から、好きな動画シーンだけを切り出す事もできる。

 「S9500」は有効1,811万画素で、レンズは35mm換算25~550mmの光学22倍ズーム。GPSと電子コンパスも搭載している。外形寸法は約110.1×30.7×60.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約205g(バッテリとSDカード含む)。

 「S9400」は無線LAN非搭載で、それ以外の主な仕様はS9500と同じ。レンズは35mm換算で25~450mmの光学18倍ズームとなる。外形寸法はS9500と同じで、重量は約200g(バッテリとSDカード含む)。

 「S6500」は有効1,602万画素で、レンズは35mm換算25~300mmの光学12倍ズーム。外形寸法は約95.4×26.3×58.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約153g(バッテリとSDカード含む)。

 「S5200」は、有効1,602万画素で、レンズは35mm換算26~156mmの光学6倍ズーム。外形寸法は約97.7×21.3×58.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約146g(バッテリとSDカード含む)。

S9400
S6500
S5200

(山崎健太郎)