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シャープ、実売29万円の60型AQUOS「LC-60Z9」

クアトロンパネル採用。USB HDDにW録画も

「LC-60Z9」

 シャープは、液晶テレビAQUOSの60型スタンダードモデルとして、4原色のクアトロンパネルを採用した「LC-60Z9」を9月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は29万円前後。

 60型で1,920×1,080ドット、独自の4原色技術を用いたクアトロンパネル採用の液晶テレビ。3原色(赤・緑・青)のサブピクセルに、黄色を加えて色表現力を高めている。また、「829万サブピクセル」駆動システムを採用。サブピクセルを独立してコントロールすることで、映像シーン毎に輪郭、明るさ、色を解析し細部を補正。鮮明な表示ができるという。

 バックライトはエッジ型のLED。動画表示用に「240フレッドスピード」を搭載。液晶パネル駆動とLEDバックライト点滅を高速制御することで、動きの速い映像で残像を低減。「16倍速相当の動画性能を実現する」という。テレビコントラストは700万:1、視野角は176度。

 画像処理LSIには、「高画質マスターエンジン プロ」を採用。フレームごとに輝度や周波数を解析し、コントラストやノイズ低減などの高画質化処理を実施。従来機Z5シリーズと比べ、約2倍のスピードで処理できるという。

 部屋の照明や映像シーンを検知し、画質を自動調整する、「ぴったりセレクト」機能も搭載する。

 フレームシーケンシャル方式の3D表示にも対応。2D-3D変換機能も搭載。アクティブシャッタータイプの3Dメガネ「AN-3DG20」に対応するが、メガネは別売となる。

 音声面では、「新・AudioEngine」を搭載。音声LSIをAQUOSのスピーカーシステムに最適化しており、「Acoustic total-linear EQ」技術により、周波数特性と位相の乱れをトータルに補正。クリアな音質と自然な定位を実現するという。反響する仮想音を組み合わせる倍音合成技術「Harmonics enhancer Extended」も備え、低音感を拡張している。

 チューナは地上デジタル×3、BS/110度CS×2を搭載。別売のUSB外付けHDDを接続し、HDDへ2番組同時録画が可能。さらに、長時間録画やおまかせオートチャプタ、DTCP-IPダビングに対応したレコーダやNASへのダビングも可能。なお、2番組同時の長時間録画はできない。その他にも、ひかりTV専用チューナを内蔵。番組表から録りたい番組を選ぶだけの「パッとカンタン予約」、よく見る常連番組を毎日4時間自動で録画する機能も備えている。

 DLNAにも対応。対応BDレコーダなどで保存した番組や、NAS内の動画、音楽、静止画をLAN経由で再生できる。HDMI機器連携の「AQUOSファミリンクII」に対応するほか、スマートフォンと連携する「スマートファミリンク」にも対応。

 テレビの選局操作ができるスマートフォン向けアプリ「おしえてリモコン」も用意。シャープ製の対応スマートフォンにインストールする事で、テレビの操作がスマホからできるほか、Twitterの盛り上がり度合いのチェックや、番組で紹介された商品へのスムーズなアクセスなどが可能。

 テレビのメニュー画面は、番組情報とネット情報を同じ画面上に表示する「ビジュアル モーションガイド」を採用。視聴番組に関連したエンタメ情報を提示する「おすすめ選局ナビ」や、テレビを視聴しながら見たい番組をスマートに検索できる「スマートサーチ」なども利用可能。

 スピーカーは3×15cmユニットを2基搭載。最大出力は10W×2ch。入力端子は、HDMI×4、D5×1、AV入力(RCA)×1、PC入力(ミニD-Sub 15ピン)×1、アナログ音声×1。出力は、光デジタル音声×1、アナログ音声(RCA)×1、ヘッドフォン。Ethernet端子とUSB端子(1系統はUSB HDD録画用)。

 消費電力は約171W。待機時消費電力は0.1W。年間消費電力量は125kWh/年。スタンドを含む外形寸法は、138.3×37.6×88.8cm(幅×奥行き×高さ)で、スタンドを含む重量は約35kg。

(山崎健太郎)