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ソニーとパナソニックのテレビ向け有機EL共同開発終了

 ソニーとパナソニックは、テレビ/大型ディスプレイ向けの次世代有機ELパネルなどの共同開発契約を2013年末を持って終了する。

 両社は、印刷をベースとした次世代有機EL技術を使った大型/高精細の有機ELパネル/モジュールの低コストな量産技術について2012年6月以来共同で開発を進めてきたが、契約期間の2013年末を持って終了する。

 共同開発では、両社の技術をあわせて開発効率を高め、「2013年内の量産技術の確立を目指すとともに、量産フェーズでの協力の可能性を検討する」としていたが、今後はそれぞれが独自に開発を進めることになる。

 ソニーでは、「開発効率の向上やノウハウの蓄積など一定の成果はあった」とするものの、現時点では量産での協力の予定は無いとしている。また、「業務向けで展開している蒸着方式のビジネスを進めながら、共同開発の成果を活かした次世代パネルについて、引き続き検討していく」としている。

ソニーがCEATECで展示した56型有機EL
パナソニックがCEATECに出展した56型有機EL

(臼田勤哉)