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クアルコム、4Kテレビ/STB向けのSoC「Snapdragon 802」
'14年内に製品化。ワイヤレスオーディオ「AllPlay」も
(2014/1/7 15:13)
クアルコム(Qualcomm)は6日(米国時間)、次世代スマートテレビや/スマートセットトップボックス向けの統合システム・オン・チップ(SoC)「Snapdragon 802」やワイヤレスオーディオソリューション「Allplay」などを2014 International CESにあわせて発表した。
スマートTVやSTBを4K対応に「Snapdragon 802」
4K(Ultra HD)対応スマートテレビ向けに開発されたSoC。4K対応のスマートテレビやセットトップボックス、デジタルメディアアダプタ向けに提案し、'14年初めにサンプル出荷、'14年後半までに商用端末が発売予定という。
スマートフォン向けのSoCで高いシェアを持つクアルコムだが、Snapdragon 802はテレビ向けに設計され、4Kビデオコンテンツのデコードや、リッチなユーザーインターフェース、コンソール品質のゲームを提供できる。CPUはクアッドコアのKrait 1.8GHzで、GPUはAdreno 330。HQV技術によるビデオアップコンバートに対応し、1080pコンテンツの高品位な4K化などを可能としている。
電力効率のよい設計とし、テレビ電話をしながらのオンラインゲーム、映画を見ながらのウェブブラウジング、一つのTVで同時に最大4つのHDビデオ再生、接続している他のモバイル端末へのワイヤレスに情報共有などが行なえる。カスタムAndroidソフトウェアフレームワークにより、放送、アナログデジタル入出力インターフェイスなどを実現でき、コンテンツ保護システムSnapdragon StudioAccessなども用意。無線LAN(IEEE 802.11ac)にも対応する。
ワイヤレスオーディオ提案AllPlay
AllPlayは、クアルコムのAtherosワイヤレス技術を使ったオーディオソリューション。ワイヤレススピーカーなどのオーディオアクセサリーメーカーに提案する。
Wi-Fi(無線LAN)ベースでのワイヤレスオーディオを実現するソリューションで、複数のブランドやプラットフォームを接続しながら、ローカル/クラウドのコンテンツをシームレスにオーディオストリーミング可能にする。
クアルコムの開発キットを利用することで、開発期間の短縮や相互接続性の維持を図れるのが特徴で、マルチルーム向けのワイヤレスオーディオを実現できる。
すでにパナソニックや、Altec Lansing、iHeartRadio、Rapsodyなどが支持を表明し、対応製品の年内発売を表明している。パナソニックやLenco、Medion、Musiacの各社が2014 International CESにおいて対応スピーカーやオーディオアダプタを展示する。