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オーテク、ビギナー向けMC型カートリッジ「AT-F2」

カートリッジやヘッドシェルなど13製品の値上げも

AT-F2

 オーディオテクニカは、MC型ステレオカートリッジ「AT-F2」を6月20日に発売する。価格は30,000円。

 1988年に発売されたビギナー向けモデル「F」シリーズの新モデル。左右チャンネルのそれぞれに円筒状コイルを配したMC型(デュアルムービングコイル)のステレオカートリッジで、L/Rが独立して発電されるため、クロストークを抑え、優れたセパレーション特性を備えるという。

 スタイラスチップには、先端曲率半径0.3×0.7milの楕円針を採用。チップはアルミカンチレバーに埋め込み接着されている。このほか、バーチカルスタビライザー機構も搭載する。

 マグネットには、最大エネルギー積がBHmax:50[kJ/m3]のネオジウムマグネットを採用。ヨークには優れた磁性材料の純鉄を用いて、コイルギャップ部の集中磁界を強化している。コイルはPCOCCを使用。ボディはアルミ合金をベースに、硬質樹脂で共振を抑えこんだ構造で、高剛性化とSN比の向上を図っている。

 再生周波数帯域は15Hz~30kHz、出力電圧は0.32mV(1kHz、5cm/sec.)。チャンネルセパレーションは25dB(1kHz)で、出力バランスは1.5dB(1kHz)、針圧は1.8~2.2g(2.0g標準)、コイルインピーダンスは12Ω。垂直トラッキング角は23度。外形寸法16.8×25.4×17.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.0g。別売の交換針は21,000円。

 また、MCカートリッジの「AT-F7」が30,000円から38,000円になるなど、アナログレコード用カートリッジ、交換針、ヘッドシェルなど13製品の価格を7月1日より値上げ。理由については、「金型メンテナンス経費の負担増や、部品類の製造業者の減少などによる製造コストの高騰が著しく、現行価格の維持が困難なため」としている。

品名型番新価格旧価格
MCカートリッジAT-F738,000円30,000円
AT33EV68,000円55,000円
AT33PTG/II72,000円58,000円
AT-OC9/III78,000円62,500円
MCカートリッジ
針交換
AT-F7針交換26,600円21,000円
AT33EV針交換47,600円38,500円
AT33PTG/II針交換50,400円40,600円
AT-OC9/III針交換54,600円43,750円
ヘッドシェルAT-LH18/OCC8,500円6,800円
AT-LH15/OCC8,200円6,500円
AT-LH13/OCC7,800円6,200円
MG104,800円3,600円
AT-LT13a3,800円3,000円

(一條徹)