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オヤイデ、新導体102 SSC採用のスピーカー/電源ケーブル

極太導体/3層シールドの「TUNAMI NIGO V2」と「TUNAMI V2」

 オヤイデ電気は、オーディオケーブル用の新たな導体「102 SSC」を採用したスピーカーケーブルと電源ケーブルを10月17日より発売する。切り売りのケーブルとして、スピーカーまたは電源ケーブルに使える「TUNAMI NIGO V2」と、電源ケーブル用の「TUNAMI V2」をラインナップし、1mあたりの価格は、TUNAMI NIGO V2が6,000円、TUNAMI V2が6,800円。それぞれに端子付きの完成品モデルも用意する。

「TUNAMI NIGO V2」のバナナプラグ付きモデル

 新導体の102 SSCは、「普遍的な材料を世界最高の技術と品質で生産する」というコンセプトで開発。従来のPCOCC-A導体が、製造元の古河電工から生産中止されたことを受け、オヤイデが三洲電線との協力で開発した。

 材料には安定供給される銅母材を採用。銅母材は国内で精錬され、JIS C1011に準拠し、リサイクル銅を一切含まないバージン銅を指定して不純物の混入を避けている。この銅母材は、高い加工技術を持つ日本国内の伸銅会社において伸銅。伸縮工程と撚り加工は、三洲電線と協力している。

 新ケーブルの「TUNAMI NIGO V2」と「TUNAMI V2」は、5.5スケアの極太導体による伝送と、3層シールドなどを特徴とする初代TUNAMI NIGO/TUNAMI(PCOCC導体の供給終了のため生産完了)の構造を継承。102 SSC導体の採用でブラッシュアップを図っている。

 スピーカー/電源用のTUNAMI NIGO V2は2芯構造で外径は14mm。電源用のTUNAMI NIGO V2はアース線を含む3芯構造で外径は15mm。

 いずれも、通常の1.15倍というテンションで撚られたショートピッチストランドワイヤーによって、導体内のランダムな隙間を排除、線間歪による音質劣化を抑制している。絶縁材には、PVC比で誘電率が1/4という高分子ポリオレフィンを使用した。シールドは、電磁波吸収体/カーボン層/銅箔による3層でノイズを防ぐ。

スピーカー/電源ケーブル用のTUNAMI NIGO V2
電源ケーブル用のTUNAMI NIGO V2

 TUNAMI NIGO V2のスピーカー端子付きモデルは、バナナプラグの「TUNAMI II SP-B V2」と、Yラグの「TUNAMI II SP-Y V2」を用意。TUNAMI II SP-B V2のバナナプラグは、リン青銅削出しで銀/ロジウムメッキを施したSRBNを装着。TUNAMI II SP-Y V2のYラグには、銅合金削出しで銀/プラチナメッキのSPSLを備えている。1.5mモデルの価格(ペア)は、バナナプラグ付きが41,000円、Yラグ付きが42,000円。ケーブルの延長は0.5mごとに6,000円加算される。

TUNAMI II SP-B V2
TUNAMI II SP-Y V2
端子型番長さ価格
バナナプラグTUNAMI II SP-B V21.5m41,000円
2.0m47,000円
2.5m53,000円
3.0m59,000円
YラグTUNAMI II SP-Y V21.5m42,000円
2.0m48,000円
2.5m54,000円
3.0m60,000円

 TUNAMI V2の端子付きモデルは、電極プラグの材質が異なる2モデルを発売。「TUNAMI GPX V2」は、電源プラグとIECコネクターにリン青銅バフ仕上げと金/パラジウムメッキを施した、イタリアンレッドカラーのP/C-046 SPECIAL EDITIONを装着し、価格は3万円。

 「TUNAMI GPX-R V2」の電源プラグ/IECコネクタには、ベリリウム銅バフ仕上げ+プラチナ/パラジウムメッキを施したアスピリンホワイトカラーのP/C-004 SPECIAL EDITIONを装備。価格は36,000円。いずれも、ケーブル延長は0.5mごとに3,400円加算となる。

TUNAMI GPX V2
TUNAMI GPX-R V2

(中林暁)