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両面どちらでも挿せるUSB Type-C対応の「MHL Alt Mode」

モバイル端末とテレビなどを連携。 4K/HDCP 2.2サポート

 MHLコンソーシアムは17日、端子の裏表を問わず両面で使えるUSB Type-Cコネクタ向けに、「MHL代替モード(Alt Mode)」を開発したと発表した。同モードは、4K映像やマルチチャンネル音声、著作権保護のHDCP 2.2を含む最新のMHL 3をサポートするほか、既存のMHL仕様とも後方互換性を持っている。

Alt Mode対応のMHLケーブル。片側がUSB Type-Cとなっている

 デジタルインターフェイスのMHLは、スマートフォン/タブレットやテレビなど、全世界累計で6億5,000万台以上の機器に搭載されている。今後登場するUSB Type-C端子搭載のモバイルデバイスなどで、MHL Alt Modeをサポートしていれば、テレビやAVアンプ、BDプレーヤー、STBなど、MHL対応HDMIを備えた機器と接続して連携可能。また、MHLからHDMIへのプロトコル変換をサポートするアダプタを利用すれば、MHL非対応のHDMI搭載ディスプレイにも接続できる。

Alt Mode対応のMHL搭載ドック

 USBインプリメンターズ・フォーラム(USB-IF)のプレジデント兼最高執行責任者(COO)を務めるジェフ・レイブンクラフト氏は、今回の発表について「USB-IFはMHLと協力して、MHL Alt Modeを組み込んだUSB Type-Cのホストおよびデバイスを適切にサポートできるように、補完的な認定・準拠プログラムを確立していく。また、共同のポート識別ガイドラインも作成中。USB Type-Cのデバイス上でMHL Alt Modeがサポートされている場合、消費者がそれに気付けるよう、USB-IFはMHLと調整を進めている」としている。

 また、MHLのロブ・トバイアス プレジデントは、「単一のコネクターはコストを削減し、機能性を高めるため、消費者とシステム設計者は恩恵を受ける」とコメントしている。

(中林暁)