'72年のTVアニメ「デビルマン」全39話がBD-BOX化。幻の初期映像収録

デビルマン
(C)ダイナミック企画・東映アニメーション

　'72年から'73年にかけテレビ放送された、アニメ「デビルマン」が、「デビルマン Blu-ray COLLECTION」としてBD-BOX化。10月7日に発売される。価格は45,000円。発売元は 東映アニメーション、東映ビデオ。販売元は東映。

　永井豪とダイナミック・プロ原作による同名コミックをアニメ化したもので、この期、東映アニメーションによって「マジンガーZ」や「キューティーハニー」など、永井豪作品のアニメ化が続く事になる。

　脚本は「大の永井豪ファン」を自認する辻真先。キャラクターデザインは、メイン作画監督でもある小松原一男が担当。原作版とは印象の異なる、よりヒーロー然としたデビルマンを生み出した。演出陣も勝間田具治を筆頭に、当時の東映アニメが誇るアクション派ディレクターが大挙参画。

　東映の特撮アクション番組「人造人間キカイダー」と共に、NET(現・テレビ朝日)土曜日夜8時台の「魔獣怪人大変身!!」枠のプログラムとしてオンエアされ、アニメではあるが、当時の子供達からは仮面ライダーやキカイダーと並ぶ、変身ヒーローとして人気を集めることになった。

新たに発掘された当時の番組宣伝用フィルム

　BD-BOX化にあたっては、新たに発掘された当時の番組宣伝用フィルムを特別収録。放送版とは異なる背景美術や音響など、幻の初期映像が楽しめる。さらに、'99年にVHS・LDで発売された「デビルマンメモリアル」(60分）を、DVDに収録して特典ディスクとして付属する。

　24ページのブックレットも同梱予定。越智一裕描き下ろしアウター&ジャケットも用意する。本編ディスクは6枚組で、全39話を収めている。

あらすじ

　ヒマラヤの山奥で、氷の中に閉じ込められた異形のものたちが動きだそうとしていた。それは、人類の歴史のはるか昔から長い間眠りつづけていた悪魔・デーモン族であり、今まさに地球を我が物としている人間たちを抹殺し、自分たちの世を取り戻そうとしていた。

　ヒマラヤを探検していた不動博士とその息子の明は、彼らに命を奪われてしまう。デーモン族の英雄の一人、デビルマンは不動明の体を乗っ取り、人間界制圧の尖兵として日本に送られるが、そこで不動明のいとこである、牧村ミキと出会い、彼女に心を奪われる。

　「デーモンも人間もしっちゃいねえ、地球がなんだい、ゼノンがなんだい。そんなもの、ミキに比べりゃ問題じゃねえ。そうよ、俺にはミキがいる!」人間を倒す使命を投げ捨て、ミキを守るためにデーモン族を裏切ったデビルマンは、今日も襲いかかるデーモン族の妖獣との孤独な戦い続ける……。