ニュース

NTT東、4K対応のクラウド映像配信システム。マルチデバイスのVOD/ライブ配信を安価に

 NTT東日本は、法人向けのクラウド型映像配信プラットフォームサービス「ひかりクラウド スマートビデオ」を11月13日より提供開始する。フレッツ光サービスを配信網として利用する場合、4K映像やフルHD映像での配信も行なえる。企業内の情報共有など、中規模の映像配信を安価に実現できるとしている。

 契約した事業者がエンドユーザーに対して、VOD配信やライブ映像配信を行なえるようにするサービス。VOD配信とLIVE配信の2種類が用意され、初期費用はいずれも5,000円/1契約。VOD配信利用料は月額75円(配信流量1GBあたり)で、VOD配信ストレージ利用料は月額150円(ストレージ1GBあたり)、VOD配信高速エンコード利用料は月額10円(変換する動画1分あたり)。LIVE配信利用料は月額120円(配信流量1GBあたり)。配信利用がない月の月額料金はかからない。配信サーバーなどの購入は不要。

ひかりクラウド スマートビデオの概要

 主に、企業内の研修・情報共有や、製薬業界・金融業界の顧客への情報提供、CATV事業者のコミュニティチャンネルのエリア外配信などの利用を想定している。同サービスの自社ブランドでの提供を希望するパートナー企業にはOEM提供を行ない、NTTのサポートサービスなどと組み合わせてワンストップ提供。サービス利用者の利便性向上を図るとする。

 対応する視聴デバイスはWindowsやMac OSを搭載したパソコンや、iOS/Android搭載のスマートフォン/タブレット、STB。ストリーミングでの再生速度変更(倍速・スロー)にも対応する。事業者はサーバーに動画ファイルを1つアップロードするだけで、エンドユーザーのデバイスの種類やOSに適した形式・画質に自動変換して配信できる。

 エンドユーザーがフレッツ光を利用している場合はフレッツ網を使い、インターネットを経由しないクローズドネットワークで配信でき、さらに4K対応STBと4Kテレビ向けに、4K映像やフルHD映像の配信も可能。フレッツ光以外を利用している場合は、インターネット経由での配信となる。経路暗号化などによるセキュアな配信も行なえる。

 このほか、APIによる他社の会員管理や課金認証サービスなどとの連携、コンテンツの表示/視聴回数やコンテンツの長さの25%ごとの視聴履歴取得が可能となっている。

 なお、11月13日には同社の「フレッツ・キャスト シェア」を終了し、「ひかりクラウド スマートビデオ」を代替サービスとして提供する。

(庄司亮一)