ミニレビュー

時刻・天候表示が便利なAmazon「Echo Spot」。デスク脇、枕元に最適

Alexa搭載スマートアラームクロック「Echo Spot(2024年発売)」

Amazonが7月9日に出荷開始したAlexa搭載スマートアラームクロック「Echo Spot(2024年発売)」のミニレビューをお届けする。同社が“スマートな目覚まし時計”と位置づけるとおり、ベッドやデスクの脇に置いておくのに最適な1台に仕上がっていた。

Echo Spotは、本体に時計や天気を表示するディスプレイを搭載したモデル。カラーはオーシャンブルー、グレーシャーホワイト、ブラックの3色展開で、今回はオーシャンブルーを借りている。価格は11,480円だが7月のプライムデーセールでは48% OFFのセールが行なわれていたこともあり、8月27日時点ではブラックのみ3~6カ月以内の発送となっており、かなり人気を集めたようだ。

ディスプレイ搭載のEcho端末だが、Echo Showシリーズとは別物

ディスプレイ付きEchoデバイスとしてはEcho Showシリーズがあるが、Echo Spotで表示できるのは時刻や天気、再生中の曲名、リマインダーなどのみ。Echo Showシリーズのように動画配信サービスを視聴することはできない。またカメラも非搭載なのでビデオ通話もできない。

ディスプレイの表示テーマはオレンジ、バイオレット、マゼンタ、ライム、ティール、ブルーの6色から選択でき、画面の明るさもカスタマイズや自動調整が可能。天気を尋ねると、太陽や雨、雲などのアニメーションとともに気温が表示されるので、一目で天気を確認できる。

本体上部には音量やミュートボタン、背面には電源コネクタを備える

Echo Showシリーズのようにニュースや動画、写真などは表示できないものの、つねに時計と天気が表示されていて、サッと目をやるだけで確認できるのは便利。スマホでも時間や天気は確認できるが、スマホではついうっかりSNSなど余計なモノも開いてしまいがちなので、そういった意味でも最低限の情報しか確認できないEcho Spotは便利だった。

Apple Music経由で音楽を聴くことができる

本体には1.73インチの前面放射型スピーカーを1基搭載しており、クリアな音声でAlexaの応答を聞けるほか、Amazon MusicやApple Musicなど音楽配信サービスを使うこともできる。なお、Amazon Music利用時でも再生中楽曲の歌詞は表示できない。

肝心のサウンドは解像感が高く、特にボーカルがクリアで、「サカナクション/新宝島」や「tuki./晩餐歌」では歌声をしっかりと楽しめる。一方で低域はトンットンッと小気味よいが沈み込みや量感はかなり抑えめ。より大型でステレオスピーカーを搭載したEcho Show最新モデル「Echo Show 8(第3世代)」と比べると、低域の沈み込みや音の広がり感に物足りなさを感じる。

ただ、お休み前やリラックスタイムに寝室でBGM的に音楽を楽しむには必要十分。解像感の高いサウンドのため、タイマーやアラームの音、Alexaの音声なども聞き取りやすかった。

筆者が寝室で使っている「Echo(第4世代)」(左)と並べたところ

筆者が寝室で使っている「Echo(第4世代)」と比べても、Echo Spotのほうがコンパクトなサイズながら、音の解像感、音圧は上回っているように感じられた

時計・天気の常時表示が便利な1台

小型で枕元にも置きやすい

ディスプレイ搭載モデルながら、表示できるものを時計や天気などに割り切ったEcho Spot。実際に使ってみると、当たり前だがサッと目線を送るだけで時刻を確認できるのはとても便利。

筆者はリビングで大型ディスプレイを搭載した「Echo Show 10」を使っているが、Echo Show 10ではニュースやカレンダーなどを確認できるものの、そういったコンテンツに隠れて時刻表示が消えてしまうことも多くストレスを感じていたので、つねに時刻が確認できることの便利さを痛感した。

本体もコンパクトでベッドサイドやデスク脇など、ちょっとしたスペースに置ける上、スマートホーム製品の操作やEcho同士での音声通話なども利用できる多機能ぶりなので、目覚まし時計や壁掛け時計の代わりに導入してみるのアリだろう。

酒井隆文