鳥居一豊の「良作×良品」
サイズは小型でも音は本格派! Olasonic「NANO-UA1」
24bit96kHz収録。オーケストラ演奏のFFサウンド堪能
(2013/4/25 10:50)
今回取り上げるのは、卵型スピーカーTW-S7などで世間に名を知らしめた東和電子 OlasonicのNANOCOMPOシリーズ プリメインアンプ「NANO-UA1」。NANOCOMPOシリーズは、今までありそうでなかったCDジャケットサイズの据え置き型オーディオコンポーネント。NANO-UA1はその第1弾となるUSB DAC内蔵プリメインアンプだ。来月には、CDトランスポートのNANO-CD1が発売され、その後もシリーズ展開予定だ。
コンパクトなオーディオコンポというと、これまでのオーディオメーカーのアプローチでは、エントリークラスの製品群ということになり、価格的にも安価な製品が多かった。しかし、NANO-UA1は73,500円、実売価格でも約65,000円と安価とは言えない。ネットなどでの評判を見ても「高い」という声も少なくない。
しかしNANOCOMPOは、小型で誰にでも親しみやすいコンポだが、エントリークラスというより、本格的なオーディオコンポだ。音の良いコンポは欲しいけれど、部屋に大きなコンポをいくつも置くのは無理と思っている人のためのもの。小さくても音は妥協しない。ここに価値を見いだせる人のための高級モデルと言っていい。筆者は高すぎはしない価格設定だと思う。
そもそもオーディオコンポのサイズが430mm前後になった理由のひとつは、アナログレコードプレーヤーを基準としたためだ。直径30cmのディスクを置くターンテーブルと、レコード盤をトレースするためのトーンアームなどの部品を配置していくと、だいたい430mmになり、アンプやチューナなどもその幅に合わせていったわけだ。
しかし、現代のソフトはほとんどが直径12cmの光ディスク。それならば、そうしたサイズのコンポが登場してきてもいいはずだ。実際、NANOCOMPOのサイズも、CDトランスポートを作れるサイズが横幅149mmだったため、NANO-UA1を含めてこのサイズに決まったそうだ。
一方、通常オーディオコンポで低価格モデルを開発する場合、多くの部分で他のモデルの設計を流用することで開発コストを減らし、パーツなども安価なものとする。この場合、基本的な回路設計や基板設計なども流用されるわけだから、サイズは430mm前後から小さくならない。サイズを小さくするには専用設計が必要になるが、使用するパーツも小型化のための専用品を使えばコストが高くつく。パワーアンプ部の電源トランスやヒートシンクなどがそうだが、無理矢理小さくしようとすれば、性能も落ちるし音にも影響が出る。
横幅200mm前後のハーフサイズコンポなど、コンパクトな製品は今までもあったが、そのほとんどはエントリーモデル的な扱いとなっていた。それは単純に音質に差があったから。同じ価格ならば、作り慣れた430mmの方が音質が良いものが作れるし、購入するなら音の良いものを選びたい。だから、今も430mmのコンポが受け入れられているわけだ。しかし、それはオーディオコンポは430mmが常識と知っている人の間の話。生まれたときにはCDやノートパソコンなど、コンパクトでそれなりの音が再生できる機器が身の回りにある世代にとっては、とても受け入れられるものではないだろう。
Olasonicでは、TW-S7などの開発で培った小型でも音質の良さを追求できる製品づくりを生かして、小型サイズでも本格的な音を楽しめるコンポを実現した。それがNANOCOMPOだ。デジタルパワーアンプなど、サイズを小さくするための技術も熟成してきたタイミングを逃さず、新ジャンルを開拓したわけだ。
小型であっても安っぽさはない。高品質な作りはまさに本格派
さっそく、NANO-UA1を見ていこう。サイズはとても小さく、タテ置きも可能なので、どこにでも置けるサイズだ。ボディはアルミダイキャストでフロントパネルから天面、側面に継ぎ目がなく、きれいに仕上がっている。落ち着いたトーンの白いボディもオーディオコンポとしては異色だが、品がよく、専用のラックなどでなく、どこに置いて使ってもよくなじみそうだ。
そして、目にも鮮やかな赤色の背面パネルもユニークだ。こういう大胆な配色は従来のオーソドックスなオーディオコンポではありえなかったもの。どこにでも置けることが特徴なのだから、どこから見ても美しく見えることを意識したのだという。
四方からしげしげと見ても、作りは非常によく、ダイキャスト製の頑丈さもあって頼もしい作りだ。カラーリングから、海外製の超高級オーディオコンポのゴールドムンドを思い出すが、品位の高い作りはそれをそのままスケールダウンしたような印象と言ってもいいだろう。
電源ボタンやボリュームが備わった前面パネルの顔つきもいい。ボタンやボリュームのまわりは斜めにカットされていて、ボタンやボリュームを立体的に見せる仕上げとなっている。これのために、前面パネル部の厚みを1mm増やしているそうだが、デザインという点でも徹底してこだわった作りになっている。側面や天面、裏面にネジが露出しないように配慮された巧みな組み立ても含めて、非常に手間のかかった作りになっている。
こうした作りだと、ラックの中に収めてしまうだけでなく、机の上のようなよく目に付く場所に置いて使いたくなる。PCと組み合わせて使うにもマッチしたデザインだ。
FINAL FANTASYの楽曲を96kHz/24bit収録のオーケストラ演奏で堪能
組み合わせる良品は、「FINAL FANTASY ORCHESTRAL ALBUM」だ。FINALFANTASY 生誕25周年を記念して発売されたもので、FINAL FANTASY(以下FF)の音楽の産みの親である植松伸夫氏の完全監修で厳選されたFF楽曲をオーケストラ演奏で収録している。しかも、メディアはBlu-ray。BDミュージック仕様で、音声は96kHz/24bitとなっている。
リッピングができないBDのため、ポータブルオーディオなどへの持ち出し用に、MP3(320kbps)のファイルをPCなどでコピーできるようになっている。PCと接続したBDドライブを使えば、「MP3DATA」フォルダにzipファイルがあるのでコピーするだけでいいし、一般的なBDプレーヤー/レコーダー(要ネットワーク接続)の場合でも、同じネットワーク内にあるPCのブラウザからBDプレーヤー/レコーダに割り振られたローカルIPアドレスを指定すれば、ファイルのダウンロードが可能だ。
歴代のシリーズをすべてプレイしている僕にとっては必携のアルバムで、音の良さも含めて気に入っており、使うチャンスを伺っていたものだ。
本作はBDソフトなので、PC+BDドライブまたは、BDレコーダ/プレーヤーでの再生となる。NANO-UA1と組み合わせる場合、PC+BDドライブならばUSB接続する。BDレコーダ/プレーヤーならば、光または同軸接続するが、この場合出力される信号は48kHz/16bitに制限される。ちなみにNANO-UA1自体はUSB接続は96kHz/24bitまで、光または同軸接続ならば192kHz/24bitまで対応する。
今回は、48kHz/16bit出力という制限があるものの、単純に再生機器の実力の差が原因で音質が良かったため、BDプレーヤー「OPPO BDP-95」を使い、同軸デジタル接続で聴いている。
【訂正】
記事初出時に、「BDソフトの再生においてBDレコーダ/プレーヤーで、光または同軸接続で96kHz/24bit出力ができる」と記載しておりましたが、48kHz/16bit出力の誤りでした。お詫びして訂正いたします。(4月26日追記)
NANO-UA1の接続でユニークだったのは、「良い音で聴くために」というガイドが封入されている点。要は電源の極性を合わせましょう、という物だが、ACアダプターと着脱式の電源ケーブルとの極性の合わせ方やコンセントの極性(タテの長さの長い方がマイナス)まで指示されており、わかりやすい。試聴ではもちろんそれに従って極性を合わせて接続している。さらに念を入れるなら、コンセントの極性は検電ドライバー(オーディオ店や電器店などで購入可能)で確認しておくといいだろう。
20年以上前の記憶が蘇る! FFの音楽世界
さっそく再生を開始。本ソフトはBDなので、楽曲などはテレビ画面に表示され、ポップアップメニューで好きな曲を選曲することも可能。この映像も静止画主体の作りではあるが、曲ごとに使用されたゲームタイトルのロゴが表示され、歌詞の表示もあるなどよく出来ている。だが、試聴ではストイックにテレビの電源をオフ。BDプレーヤーも映像系出力をカットするピュアダイレクトとし、音質に特化して再生している。
収録された23曲は、基本的にシリーズ順に並んでいて、まずは「FINAL FANTASY ~ メドレー2002」から始まる。ハープによるクリスタルのテーマのイントロからスタートするが、この音を聴いただけで、ゲームを開始したときの胸の高まりが蘇る。記憶というのは美化されるもので、懐かしさを感じるゲーム音源の原曲よりも、オーケストラ演奏の方が当時の感じが思い起こされる。
録音は、各楽器の音をかなり鮮明に録ったもので、音色そのものの響きやホールの残響感なども美しく記録している。オーケストラの演奏を客席から聴いているような、ホール全体の響きや楽器の音が溶け合った様子を聴くというよりも、指揮台に立って音楽を聴いているような音が近い録音だ。
それだけに、金管楽器の艶やかな音色や木管楽器のしなやかさ、弦楽器の美しい響きとカラフルな音色が楽しめる。NANO-UA1の音は、ひとつひとつの音がシャープで、楽器の音色を鮮明に描き出す。音の粒立ちも良好で、見晴らしの良い音を繊細に再現する。分解能が高くきめ細やかでありながら、音の感触はハイレゾ音源らしい音色の柔らかさをしっかりと出し、音が硬くならないのも良い。デジタルアンプらしい勢いの良さ、ストレートな音でありながら、音が荒っぽくならないのには感心した。
FF4の「ゴルベーザ四天王とのバトル」は、テンションの高い迫力ある演奏を、力強く再現した。使用するスピーカーは、ELACのFS247SEで、15cmウーファーをスタガー駆動で2個搭載したトールボーイ型スピーカーだ。それを6畳間で鳴らしているわけだが、NANO-UA1は最大26W+26W(4Ω)という控えめなパワーながら、音量的には昼間でなければ許されない音量レベルまでしっかりと鳴らしきった。より広い部屋で、アンプ負荷の大きな低能率スピーカーを鳴らすというような過酷な状況でもない限り、音量的な心配は必要なさそうだ。
この秘密は、大型のコンデンサに電気を貯め込み、必要なときに貯め込んだ電気を放出してパワーを補うSCDS(スーパー・チャージド・ドライブ・システム)によるもの。USBバスパワー駆動でありながら、パワフルな再生を可能にしたUSBスピーカー「TW-S7」でも採用されているOlasonicの得意技術だ。
ここで、試しにアナログ入力に切り換えて、音の違いを確かめてみた。アナログ入力はステレオミニ端子で、手持ちのRCAーステレオミニのオーディオケーブルがあまり上等なものではないのも理由だが、音質には少々差がついてしまった。細かい響きが減って音の鮮やかさも色褪せた印象になるし、ゴルベーザ四天王の不気味さを感じさせる低音楽器の響きもやや不足気味だ。アナログ入力、デジタル入力ともにNANO-UA1は内部で192kHz/24bitにアップサンプリングされ、デジタルアンプで信号増幅されるが、シンプルかつストレートなデジタル増幅の良さを味わうという点も考えると、本機はデジタル入力主体で使う方が良さそうだ。
解像力の高さとレスポンスの良さが凄みのある音を感じさせる
続いては、個人的にもシリーズ中で気に入った作品であるFF7のメインテーマをはじめとした3曲。本格的にポリゴンCGを取り入れ、映像的な演出が一気に進化した作品であるが、音楽の方もかなり壮大なスケールを感じさせる曲が多く、オーケストラ演奏でその良さがしっかりと出ている。チューバのような低音楽器の太い響き、弦楽器の繊細できめの細かい音色をきちんと描きわけ、表現力の豊かさに感心させられる。
低音の力強さがとりわけ求められる「片翼の天使」では、大太鼓の低音の響きをレスポンス良く再現。けっして力に満ちあふれた低音感ではないのだが、ドスっとした深い響きとキレの良い鳴り方で曲のテンションを高め、凄みのある演奏になる。
NANO-UA1は、数値上は決して大出力ではないし、大口径の38cmウーファーをがっちりとグリップして身体を震わすようなパワーを感じさせるといった圧倒的なパワーは狙っていないだろう。大型スピーカーでもそこそこ鳴らせる実力はあると思うが、個人的な感覚としては、質の良いブックシェルフ型スピーカーと組み合わせ、音場感と緻密な音像を楽しむようなスタイルに合うと思う。
また、低音感の再現については、適度なウォームアップも必要なようだ。特に梱包を開けて電源をつないですぐの音は、低音感が不足して高域が突出したバランスに感じやすい。これは、SCDSが大型のコンデンサに電気を貯め込む仕組みも関係があると思う。通電してすぐではコンデンサに電気が貯まりきらず、パワー感が損なわれやすい。実際に使う場合も、常時通電しておくのはもちろん、最初の30分ほどはウォームアップのつもりで適当に音を鳴らしておくのが良いだろう。
本機は効率の良いデジタルアンプなので、ボディが熱くなるようなことはないが、天面に手を置くとほんのりと温かくなる程度までウォームアップが進むと、低音の力感が出てくるし、キレ味の良さも味わえるようになる。
「エアリスのテーマ」は、恥ずかしながらあの場面を思い出すと今でも涙腺が弛むが、せつなくも美しいメロディーを、鮮やかで生き生きと再現した。繊細で品の良い表現を基調としながらも、終盤でぐっと盛り上がってくる部分の壮大なスケール感や音の厚みもしっかりと描き、その高揚感で心が震える。単に緻密で繊細というだけでなく、必要なところでは十分に力感を感じさせる音作りはさすがだ。
もっとパワー感が欲しいならBASS BOOST。ヘッドフォン出力もかなりの高品位
次はいくつかあるボーカル曲から、Crystal Kayがうたう「Eyes On Me」を聴いた。声の質感が丁寧な表現で、ニュアンスも豊かだし、優しく歌い上げる感触の良さがよく伝わる再現だ。原曲とは歌い手が異なるので、多少は思うところもあるが、こちらもなかなか魅力的で、発音がキレイで歌詞がよく聴き取れるぶん、じっくり聴き込める曲になっている。
クライマックスでオーケストラの演奏にも力が入ってくる部分で、BASS BOOSTを試してみた。これは低音増強の機能で、リモコンでオン/オフが可能。低音の力強さがひときわ増し、オーケストラの雄大さが一回り大きくなる。それでいて、声の帯域が不自然に太くなったりということなく、中高域の解像感や繊細さへの影響も少ない。わりと低めの帯域だけを増強しているようで、うまくチューニングされていると感じる。大きめのスピーカーや広い部屋で使う場合に、低音のパワーがついてこないと感じる場合に使うといいだろう。
同時にヘッドフォン出力も試してみた。情報量の豊かさはさらに際立ち、より鮮明な音が楽しめる。カリカリの高解像度ではなく、落ち着いたトーンの聴きやすい音に仕上げていることが改めてよくわかる。音色をあまり尖らせなくても、レスポンスの鋭さや音のキレの良さでテンションの高さを出しているので、穏やかな曲は上品に落ち着いた音色で、弦が切れるのではないかと心配するくらい緊迫した曲は凄みと言えるほどのキレ味を出してくる。実に表情豊かな音だ。
しかし、本機の魅力という点では、ヘッドフォンで聴くよりも、スピーカーで聴きたいと思う。ヘッドフォンでも広がりや音場の深みは感じられるが、スピーカーの方が当然ながら音場はより深く、見通しがよくなる。この3次元的なステージ感もNANO-UA1の大きな魅力だと思うので、ぜひともスピーカーでの試聴も楽しんで欲しい。
終盤のFF11~13は近作ということもあるのか、各1曲ずつ収録。他がおおむね100~200時間ほどのプレイに対し、オンラインであるFF11だけは、単位違いの200日という時間を費やした僕にとっては、もうちょっとFF11の曲も欲しかった気もする。だが、サンドリア生まれのエルバーンにはうれしい「Ronfare」を収録。牧歌的な雰囲気と、どことなくもの悲しい雰囲気を感じさせる原曲もいいが、より壮大で胸に迫る楽曲になった収録版も良い。木管楽器による温もりのある旋律を柔らかく再現する音色の表現も絶妙だし、これだけ細やかな表現でありながら、刺激的な音にならないので、音量を上げてより壮大に楽しみたくなる。良い意味で低音がドスンドスンの力押しの表現ではないので、音量が大きめでもやかましくならないのも良い。
逆に、小音量で繊細に聴くのも良い。スケールの壮大さには差が出るものの、中身のみっちりと詰まった充実感は小音量でも損なわれず、痩せた音にならない。PCと組み合わせて、比較的近接視聴で楽しむ場合も、上質な音が楽しめるだろう。
最後のボーナストラックは、歴代シリーズのバトルテーマを集めたメドレー。これまた巧みなアレンジにより、バトルの緊張感や疾走感をそれぞれの曲に合わせて描いている。本機のキレ味の良さと色彩感豊かな音色を存分に楽しめるという点でも一番のオススメ曲だ。特に、カザルス・カルテットによる「パープル・ヘイズ」のごとく、演奏後は弦楽器の弓がボロボロになっているのではと思うくらいテンションの高いFF7、一度テンションを落としラストバトル前の不気味さを感じさせる曲を持ってきたFF8、そして、雄壮さと迫力ではシリーズ随一のFF9へと繋がる流れに痺れる。
小型コンポ本格化の予感。この良い音をいつか手に入れて欲しい
NANO-UA1の実力の高さは見事なもので、これはもう十分に本格派のオーディオコンポと言っていいものだ。少なくとも、これまでのハーフサイズのコンポとは一線を画した音がする。冒頭でも述べたが、いわゆるエントリークラスのモデルと同列に考えるのはやめた方がいい。小さくても歴とした高級コンポーネントだ。
こうしたオーディオコンポは1年で次のモデルが出てくるような陳腐化の早い製品ではないし、Olasonicのこれまでの製品展開を見ても、ラインナップは充実させるとしても、型番が変わっただけでどこが違うのかよくわからない後継機を頻発するようなことはないだろう。つまり、今すぐ買うのは無理でも、製品はあなたを待っていてくれるということ。話題になっている今買わなければ意味がないという流行品の類でもない。自分が買えるようになったときに自信を持って手に入れればいいのだ。
NANOCOMPOシリーズは、本機と発表済みのCDトランスポートに加え、USB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ、パワーアンプなどの発売が予定されている。僕は個人的にパワーアンプにおおいに期待しているが、NANO-UA1の出来でその期待はさらに高まった。近く完成予定の新居で17畳ほどの防音を施したAV専用室を確保できたので、そこで大型スピーカーを入れ、NANOCOMPOのパワーアンプで鳴らしてやろうと企んでいるわけだ。台数が必要なマルチチャンネル再生用のパワーアンプとして、NANOCOMPOはうってつけだ。
デジタルアンプの進化を含め、PCオーディオの普及もあって、小型サイズのコンポーネントはすでに増えてきているが、NANOCOMPOに刺激を受けて、ピュア・オーディオ・グレードの製品もますます登場してくると思われる。そんなこれからのオーディオ時代を予感させてくれる。
若い頃はかなりやっていたけれど、年齢も重ねた今では大げさなオーディオコンポは大変だしと二の足を踏んでいる方々はもちろん、良い音には興味があるが、でかくて重くてしかもバカ高いピュア・オーディオなんてナンセンスだという若い人にとっても、NANOCOMPOはぴったりとフィットすると思う。
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