2020年4月期。「新サクラ大戦」「攻殻機動隊SAC_2045」など

編集Yのチェックポイント

「LISTENERS リスナーズ」という作品を手掛けるのは、「カゲロウプロジェクト」のクリエイター・じんと、「交響詩篇エウレカセブン」の脚本家・佐藤大。音楽と文章で世界をクリエイトしてきた2人らしく、それらの要素が組み合わさった作品が「LISTENERS リスナーズ」だ。

“ミミナシ“と呼ばれる謎の生命体に、人間の生活が脅かされている世界。対抗できるのは、戦闘メカイクイップメントと“プラグイン”し、それを操る「祈手(プレイヤー)」のみ。

少年・エコヲと、腰にインプットジャックが空いた記憶喪失の少女・ミュウとの出逢いから全てが始まる。フォーンプラグとギターアンプのようなデバイスもそこかしこに散りばめられ、アニメ好きのみならず、音楽好きにも要注目の作品。アニメスタジオはMAPPAと、映像クオリティにも期待大だ。

札幌在住、スープカレー屋で働く鼓田ミナレは、酒場で知り合った地元FM局のディレクターに「25過ぎてから男と別れるってキツい」など失恋トークを炸裂させていた。その翌日、彼女が仕事をしていると、店内で流れるラジオから、元カレを罵倒する自分の声が……。隠し録りされた音声を、番組で使われてしまったのだ。激昂してラジオ局へ乗り込むミナレ。しかし、ひょんな事から彼女は番組をアドリブで繋ぐ事に……。

アニメ「波よ聞いてくれ」の主人公は、そんな風変わりな経緯でデビューしたラジオパーソナリティ。北海道の深夜3時半、覚醒したミナレによる無軌道フリーダムラジオが幕を開ける!

様々な趣味を題材としたアニメが生まれているが、「放課後ていぼう日誌」が描くのは“釣り”の世界。

都会から田舎に引っ越してきた鶴木陽渚は、生き物が苦手なインドア派。手芸部に入って楽しい高校生活を過ごすハズが、謎の「ていぼう部」に入部させられてしまい、釣りをはじめることに……。

個性的な女子高生達の一風変わった青春を楽しみながら、“釣りのイロハ”も学べる。観たあとは、ちょっと堤防まで出かけたくなるアニメだ。

「キルラキル」や「プロメア」などのTRIGGERと「キルラキル」で原作・脚本、「プロメア」脚本の中島かずきによる新作となれば、自ずと注目してしまうのが「BNA ビー・エヌ・エー」。監督は「リトルウィッチアカデミア」で監督デビューした吉成曜だ。

ある日突然“タヌキ獣人”になってしまった少女・影森みちるが、獣人特区「アニマシティ」に潜り込む。可愛く、カッコいい“獣人”がいろいろ登場するが、その世界は厳しく、みちるには様々な苦難が押し寄せる。そんな世界でみちるが出会うオオカミ獣人・大神士郎……。

TRIGGER×中島かずき作品としては“おとなしめ”な出だしだが、獣人の能力を活かしたハイスピードなバトルは爽快感抜群。そしてみちるの行く先には、思わぬ展開が待ち受けていそうだ。

ご存知攻殻機動隊シリーズの最新作「攻殻機動隊SAC_2045」が、Netflixオリジナルアニメとして配信される。

今回の攻殻最大の特徴は“フル3DCGで描かれる事”。公安9課を辞め、アメリカ大陸西海岸において傭兵部隊として腕を奮っていた草薙素子とバトー達。その前に“ポスト・ヒューマン”と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。彼らは如何にして生まれ、その目的とは。大国間の謀略渦巻くなか、再び“攻殻機動隊”が組織される。

舞台は「S.A.C.」よりもさらに未来。AIが爆発的な進化を遂げた世界で、素子達が戦う相手とは!? そして、そんな時代における“ゴースト”の意味とは? 新時代の攻殻機動隊に注目だ。