2019年4月期作品。「ULTRAMAN」や「鬼滅の刃」など10作解説

【 ULTRAMAN 】

(c)円谷プロ (c)Eiichi Shimizu,Tomohiro Shimoguchi (c)ULTRAMAN製作委員

公式サイト：

https://anime.heros-ultraman.com/

公式Twitter:

@heros_ultraman

【あらすじ】
かつてこの世界には<光の巨人>と呼ばれる存在がいた。やがて<光の巨人>はその役目を終え、遠い宇宙にある自らの故郷へと帰還し、同化していた地球人はそれまでの記憶を失うことで自らの在るべき場所へと戻っていった。

ウルトラマンの存在は過去のモノとなり、科学特捜隊日本支部もその役割を終えて、光の巨人記念館へとその姿を変えていた。

早田進次郎は多感な思春期を過ごす高校生。だが彼は、自分が驚異的な跳躍力や頑丈な肉体といった人間離れした“普通”ではない力を持っていることを自覚していた。

そんなある日、進次郎は父・早田進が、かつてウルトラマンであったことを知る。 そしてウルトラマン無き地球に暗躍する宇宙人たちの存在も。進次郎は、秘匿組織として健在する科学特捜隊の井手によって開発された、ウルトラマンスーツを着用できる数少ない適合者だった。

「単刀直入に言おう――キミにウルトラマンになってもらいたい」
【編集Yの解説】
“ウルトラマンが地球を去ったその後の世界”で、鋼鉄の強化スーツを身に纏って戦う等身大のヒーロー・ULTRAMANを描いた同名コミックを、「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」シリーズの神山健治氏と、「APPLESEED」シリーズの荒牧伸志氏の2大監督が3DCGアニメ化した注目作。アニメーション制作は、Production I.G、SOLA DIGITAL ARTS。

演者の動きをCGキャラクターに反映させるモーションキャプチャー技術を導入しており、ダイナミックなアクションシーンや人物の細かな感情表現にも注目。決して“巨大なウルトラマン”ではないが、だからこそのハイスピードなバトル、キレのある演出に期待だ。

【 この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 】

(C)MAGES./PROJECT YU-NO

公式サイト：

http://yuno-anime.com/

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@yuno_anime2019

【あらすじ】
主人公・有馬たくやは幼少期に母を亡くし、歴史学者である父も二ヶ月前に事故で亡くしてしまった。

全てにおいて活力を失ってしまった学生最後の夏休み。ある日、用途不明の丸い鏡とガラス玉のはまった妙な物体が入った小包が届けられる。同梱されていた手紙には父親が生きていると思わせる内容が……?!

｢今夜10時に、この物体を持って剣ノ岬（三角山）へ行け｣指示に従いその場へ向かうと、謎の女性が倒れていた。そこには学園長と謎の転校生の姿も。瞬間、地響きとともに光に包まれる…。

並列世界を駆け巡る旅が、今、始まる。
【編集Yの解説】
タイトルを聞いただけで、懐かしさがこみ上げてくる人も多そうな、エルフ往年の名作美少女ゲームが、アニメ化。

アドベンチャーゲームでは、選択肢によって物語が分岐し、幾つも枝分かれする。時にそれはバッドエンドに繋がり、それを回避しながらハッピーエンドを目指すのが基本だ。

この作品は平行世界を移動しながら謎を解く物語なのだが、ゲーム版最大の特徴は「A.D.M.S」(アダムス)と呼ばれる、この分岐ルートをユーザーに提示したシステム。普通は主人公と同じ目線でプレイするものだが、ルートを確認しながら、攻略を考えるところがユニークなシステムとして話題となった。アニメ化にあたり、このシステムが演出として取り入れられるかは不明だが、幾つもの平行世界を渡り歩きながら、この世の果てで恋を唄う少女へと物語が展開していく事になるだろう。

【 八十亀ちゃんかんさつにっき 】

(C)安藤正基・一迅社/八十亀ちゃん製作委員会

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https://yatogame.nagoya/

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@yatogame_chan

【あらすじ】
東京育ちの高校生、陣界斗(じんかいと)が転校した先の名古屋で出会ったのは方言丸出しの女子高生「八十亀最中」(やとがめもなか)だった。

ネコのような風貌と露骨な名古屋弁を操る八十亀ちゃんは全然懐いてくれず……。かわいい八十亀ちゃんを観察し、名古屋の地位を向上させる、大人気局地コメディ!!

【編集Yの解説】
食べ物から建物、文化、様々な特色がある名古屋の魅力が、かわいい八十亀ちゃんを観察しながら学べる作品。八十亀ちゃんと出会って物語が展開するというよりも、謎の野生動物のような八十亀ちゃんを“観察”しつつ“愛でる”という感覚が近い。これを観ればあなたも、名古屋に行きたくなる……ハズ!?

【 鬼滅の刃 】

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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https://kimetsu.com/anime/

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@kimetsu_off

【あらすじ】
時は大正、日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎は、ある日鬼に家族を皆殺しにされてしまう。さらに唯一生き残った妹の禰豆子は鬼に変貌してしまった。

絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、“鬼狩り”の道を進む決意をする。人と鬼とが織りなす哀しき兄妹の物語が、今、始まる――
【編集Yの解説】
週刊少年ジャンプで連載中、吾峠呼世晴による同名コミックが原作。あらすじにもあるように、非常にハードな物語で、家族を殺され、妹も凶悪な鬼に変えられてしまった少年が、彼女を人間に戻す方法を求めるため、鬼を倒す道を選び、剣術を修行し「鬼殺隊」に入隊。人と鬼の間で苦悩しながら、戦う日々を描く。

重いストーリーだが、コミカルな部分もあり、緩急の効いた目が離せない物語が展開する。アニメ制作はufotableが担当、映像クオリティの高さはお墨付き。文字通り、鬼気迫るバトルシーンにも注目だ。

【 この音とまれ！ 】

(C)アミュー/集英社・この音とまれ！製作委員会

公式サイト：

http://www.konooto-anime.jp/

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@konooto_anime

【あらすじ】
廃部寸前の時瀬高校箏曲部。一人になってしまった部長のもとを訪れたのは不良少年とその友達、そして箏の天才少女だった。

それぞれの箏の音が紡ぐ青春学園物語―
【編集Yの解説】
バンド活動や吹奏楽部など、音楽を題材としたアニメは多いが、この作品に登場するのは和楽器の「箏(こと)」だ。存続の危機に立たされた高校の“箏曲部”が舞台で、真面目な部長・武蔵と、不良そうに見えるが根は優しく、箏の職人を祖父に持つ愛(ちか)、天才的な箏奏者のさとわらが集まっていく。

部を立て直し、全国大会を目指す熱い青春ストーリーと共に、あまり馴染みのない箏の世界に触れられる作品でもある。

【 Fairy gone フェアリーゴーン 】

(C)2019 Five fairy scholars/フェアリーゴーン製作委員会

公式サイト：

https://fairygone.com/

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@fairygone

【あらすじ】
かつて妖精は、“兵器”だった―。この世界には、動物に憑依することで不思議な力を宿す妖精が存在していた。妖精が憑依した動物の臓器を摘出し、人間に移植することで、妖精を分身として出現させ、兵器として扱えるようになる。

妖精を戦争の道具として自在に操る兵士たち、彼らは『妖精兵』と呼ばれた。

だが、長きにわたる戦争が終結すると、彼らはその役目を果たし、行き場を失ってしまう。あるものは政府に、あるものはマフィアに、あるものはテロリストに、それぞれの生きる道を選択していった。

戦争から9年の歳月が経つ。未だ不安定な政治情勢の中、戦争によって受けた傷や過去を持つ犯罪者が現れ、復讐のためテロを起こすようになっていた。主人公の少女マーリヤは、ある事件に関わった事から妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する違法妖精取締機関『ドロテア』に入隊することとなる。

これは、無秩序な戦後に抗い、それぞれの正義を求め戦う『妖精兵』たちの物語―。
【編集Yの解説】
「true tears」や「SHIROBAKO」、「有頂天家族」など、ハイクオリティな映像で名作を手がけてきたP.A.WORKSの新作であり、オリジナル作品。

妖精を宿す事で、音波で攻撃する、敵を凍てつく息で凍らせるなど、不思議なチカラを獲得した兵士“妖精兵”。大戦で活躍した彼らが、戦争後に、いかに生きていくのか。妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する違法妖精取締機関『ドロテア』をメインに、それを描いた作品となる。

【 八月のシンデレラナイン 】

(C)Akatsuki Inc./アニメ「八月のシンデレラナイン」製作委員会

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https://anime-hachinai.com/

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@hachinai89

【あらすじ】
市立里ヶ浜高校に入学した有原翼は、野球部のないこの学校に「女子硬式野球部」を立ち上げる。

そこに集うのは、野球にはじめて触れる少女や、一度はプレーをあきらめた少女、
高い壁に挑み続ける少女……。

時にぶつかり、競い、支え合って、里高女子野球部は青春を駆け抜ける！

世界で一番あつい夏がはじまる――
【編集Yの解説】
「青春×女子高生×高校野球」をテーマにした、同名のゲームアプリがアニメ化。通称「ハチナイ」。ゲーム版は、プレーヤーが監督として、美少女キャラクター達を指導・育成しながら甲子園を目指すというもの。

アニメ版も基本的にはゲームと同様のキャラクターが登場。野球シーンだけでなく、それぞれに悩みや葛藤を抱えたキャラクター達が、どのように同じ夢に向かって歩み、成長していくかにも注目だ。

【 世話やきキツネの仙狐さん 】

(C)2019 リムコロ/KADOKAWA/世話やきキツネの仙狐さん製作委員会

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http://senkosan.com/

公式Twitter：

@sewayakisenko

【あらすじ】
日々、自宅とブラック会社を往復する会社員・中野のもとに押しかけてきた神使のキツネ・仙狐さん(800歳・幼女)。

彼女は疲労困憊の中野を、食事、洗濯、特別サービス(？)でめいっぱい“お世話”して、潤してくれるのです。

突然始まる、仙狐さんと中野の共同生活。現代社会に疲れた全ての人に届けたい、お世話系甘やかしコメディ!

【編集Yの解説】
深夜放送のアニメには、疲れて帰宅したサラリーマンを癒やすという効果もあるが、まさに疲れた現代人への特効薬的なアニメが「世話やきキツネの仙狐さん」だ。

見かけは可愛い美少女だが、実は800歳のお姉さん(?)で、料理も得意でどこまでも甘やかしてくれ、モフモフのしっぽも触らせてくれるという究極っぷりがすごい仙狐さん。他の神使や隣人も巻き込みながら、ほんわか極上の癒やしアニメがスタートする。

【 キャロル&チューズデイ 】

(C) ボンズ・渡辺信一郎/キャロル＆チューズデイ製作委員会

公式サイト：

http://caroleandtuesday.com/

公式Twitter：

@carole_tuesday

【あらすじ】
人類が新たなフロンティア、火星に移り住んでから50年になろうという時代。多くのカルチャーはAIによって作られ、人はそれを享楽する側となった時代。

ひとりの女の子がいた。首都、アルバシティでタフに生き抜く彼女は、働きながらミュージシャンを目指していた。いつも、何かが足りないと感じていた。彼女の名はキャロル。

ひとりの女の子がいた。地方都市、ハーシェルシティの裕福な家に生まれ、ミュージシャンになりたいと思っていたが、誰にも理解されずにいた。世界でいちばん孤独だと思っていた。彼女の名はチューズデイ。

ふたりは、偶然出会った。歌わずにいられなかった。音を出さずにいられなかった。ふたりなら、それができる気がした。ふたりは、こんな時代にほんのささやかな波風を立てるだろう。そしてそれは、いつしか大きな波へと変わっていく─
【編集Yの解説】
「僕のヒーローアカデミア」や「エウレカセブン」のボンズ20周年作であり、フライングドッグ10周年記念作品でもある。さらに、総監督は「カウボーイビバップ」や「坂道のアポロン」などの渡辺信一郎、キャラクター原案は窪之内英策、音楽制作はフライングドッグと、豪華なスタッフが手がける注目作だ。

渡辺総監督の作品だけあり、音楽が大きな要素となっており、生まれや育ちが違う2人が、音楽で響き合い、成長していく様子を瑞々しく描いていく。映像だけでなく、流れる音楽のクオリティも非常に高く、目と耳の両方で楽しめる作品になりそうだ。

【 さらざんまい 】

(C)イクニラッパー/シリコマンダーズ

公式サイト：

http://sarazanmai.com/

公式Twitter：

@sarazanmai

【あらすじ】
舞台は浅草。中学2年生の矢逆一稀、久慈悠、陣内燕太の3人はある日、謎のカッパ型生命体“ケッピ”に出会い、無理やり尻子玉を奪われカッパに変身させられてしまう。

『元の姿に戻りたければ“ある方法”でつながり、ゾンビの尻子玉を持ってこい』ケッピにそう告げられる3人。少年たちはつながりあい、ゾンビの尻子玉を奪うことができるのか!?

同じ頃、新星玲央と阿久津真武が勤務する交番でも何かが起ころうとしていたー。
【編集Yの解説】
あらすじを読んでもどのような作品なのか掴みどころがないが、それもそのはず、「輪るピングドラム」や「少女革命ウテナ」、「ユリ熊嵐」の幾原邦彦監督作品。よくわからないまま観始めて、予測不可能だけれどグイグイ惹きつけられ、熱い展開に最後まで疾走する幾原監督らしい作品になりそう。各キャラクターが返信する、カッパの可愛さにも要注目だ。