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1万円以下で“最強クラス”の音とANC、「1dBマスター」が作ったイヤフォン「Tranya Nova」
- 提供:
- Tranya
2023年11月17日 08:00
完全ワイヤレスイヤフォンを選ぶ際、欠かせない指標の一つが「コスパ」だろう。誰だって、限られた予算で最高の音や機能が欲しい。そんな“コスパを重視した完全ワイヤレス選び”において候補に挙がるのが、中国ブランドのイヤフォンだ。しかし、Amazonでズラッと並ぶ中国ブランド製品の中には、残念ながら粗悪なモデルもある。しかし、逆に「えっ! なんでこのクオリティでこんな価格なの!?」と驚く製品も存在する。
今回紹介するのは、そんな“超ハイコスパ”な完全ワイヤレスで注目を集めているTranya(トランヤ)ブランドの最新モデル「Tranya Nova」だ。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載したブランド最上位モデルでありながら、価格は1万円前後(11月初旬時点のAmazon価格は9,980円)と手に取りやすい。では音はどうなのか? Tranya Novaの実力を探ってみた。
なお、これを読んでいる読者限定で、さらにお得な価格で購入できる限定クーポンも発行してもらったので、Tranya Novaが気になった人は活用して欲しい。詳細は記事の最後を参照のこと。
「1dBマスター」が立ち上げたブランド
中国のイヤフォンブランドには大きく2つのタイプがある。元々、他社のOEMやODMを請け負っており製造力を武器にしたブランドと、エンジニアやデザイナーがよりよい音質や性能の製品を作ろうと立ち上げたブランドだ。個人的には、後者の方がこだわりのある、優れた製品が多い印象がある。
Tranyaは後者のブランドで、2015年に音響エンジニアであるテイラー・チャン氏が中国深センで創業した。チャン氏は、幼い頃から耳がよく、微妙な音の違いや異常な音を難なく聞き分ける特別な才能を持っていたそうだ。その卓越した聴力を活かした進路を選ぶのは必然で、大人になった彼は音響エンジニアの道へ。
そして400以上のスピーカーとヘッドフォンの開発プロジェクトに携わり、技術と知識、そして聴力をさらに磨いていく。エンジニア時代の耳のよさは業界内で有名だったそうで、1デシベルの小さな音の変化を識別する能力から「1dBマスター」と二つ名が付いていたという。
数多くの製品に触れる中、チャン氏はいつしか「高品質のオーディオ製品を消費者に提供するために、自分のヘッドフォンブランドを持ちたい」と夢を抱くようになる。同時に、限られた人にだけ製品を届けるのではなく、「楽しい音に触れることは、誰しもが持つ基本的な権利であるはず」という信念のもと、「優れた音楽体験を手頃な価格で提供することに専念する」ためにTranyaを設立した。
つまり、Tranyaの製品はすべて「サウンドよし、価格よし」のハイコスパを目指したモデルなのだ。
最新規格をいち早く搭載。機能に妥協はない
Tranya Novaの特徴を語る上で欠かせないポイントが、SoCにクアルコムの高性能チップ「QCC3072」を搭載していること。このチップにより、Bluetoothは最新のバージョン5.3をサポート。コーデックは定番のSBC/AACに加えて、高音質のaptX Adaptiveにも対応する。また、最近登場したばかりの新コーデック「LC3」も今後のアップデートで使えるようになるそうだ。
aptX Adaptiveは、対応デバイスと組み合わせることでハイレゾクオリティの高音質音源を伝送できる。しかも、周囲の無線状況に応じてビットレートを可変させるため途切れにくい。LC3は、新たに設計・開発された「LE Audio」規格用のコーデック。省電力と低遅延、高音質を全て備え、今後広く浸透していくと見られる。対応スマホの普及はこれからとなるが、Tranya Novがいち早く対応した格好だ。1万円を切るイヤフォンで、この対応ぶりは驚きだ。
ANCが超強力なのも、Tranya Novaの魅力の一つ。実に43dBもノイズを低減するという。この43dBとはどのくらいの騒音なのだろうか。世界保健機関(WHO)が作成した「環境騒音ガイドライン」によると、約11%の対象者が睡眠に影響する「睡眠障害の閾値」が40dBとある。つまり、Tranya NovaのANCは、睡眠障害を起こすレベルの大きな音をまるごと消し去るほどの性能といえる。
通話用性能も妥協がない。片方のイヤフォンに3基ずつマイクを搭載し、通話用のノイズキャンセリング技術「Qualcomm cVc 8.0 ENC」を組み合わせている。これらにより、騒々しい環境でも、通話相手に明瞭な音声を届けられるそうだ。
ドライバーは振動板にポリマーの複合素材を用いた直径12mmダイナミック型を採用した。ここに、明瞭さと音の分離を向上させる独自のSonicMaxテクノロジーを併用し「繊細な高音と豊かな中低域を再現」するという。
連続再生時間は最大約9時間、充電ケース込みで約36時間とロングライフ。充電ケースはUSB-C端子を備え、10分の充電で2時間連続再生ができる急速充電に対応したほか、ワイヤレス充電も利用可能だ。
このように、最新機能を「これでもか!」と詰め込んでいることがお分かりいただけただろう。続けて、実際にどれほど高性能、高音質かを検証していこう。
ANCは超高性能。イコライザーは必ず設定を
Tranya Novaを手にして目を惹いたのが、使う場所によって表情を変えるカラーリング。イヤフォン本体はスティック型で、光沢のある濃い青色塗装を施す。この塗装は、室内では控えめで上品な青色なのだが、屋外に持ち出して強い光を当てるとやや緑がかった明るい青色に見える。光りを当てると色が変わる鉱石を連想させる粋な仕掛けだ。
スティック部は側面にロゴとブランド名がプリントされており、ここがタッチセンサーとなっている。丸みを帯びたハウジング部は、12mm径のドライバーが収まっていると思えないほど小ぶり。装着してみると耳のくぼみにフィットして、走ってもズレないほど安定している。
充電ケースもイヤフォン本体と同じ色の塗装が施されており、光りの加減で色味が変化する。63×26×48mm(幅×奥行き×高さ)と小ぶりなので、カバンやポケットから出し入れがしやすい。
Tranya Novaの性能を引き出すには、対応する「Tranya Audio」アプリが不可欠。aptX Adaptive対応スマホ「AQUOS wish2」とTranya Novaをペアリングし、アプリを起動する。アプリが自動でTranya Novaを認識したら、各種設定や切替えができるようになる。
アプリで「ノイズキャンセリングモード」を選びANCをオンにすると、スッと周囲の音がなくなる。無音の空間にいるような静けさだ。
駅に向かう道では、周りに人がいても分からないほど。驚いたのは、ANCが苦手とする風切り音も大部分がなくなっていたこと。筆者は、“風切り音をどれだけ消せるか”をANCの効果を測る指標の一つとしている。試したうちで、風切り音まで消せたのは、数万円クラスのハイエンドモデルばかり。Tranya Novaはそこに比肩する“最強クラス”のANC性能を備えていると判断できる。
続けて「外音取り込みモード」に切替えると、イヤフォンから周囲の音が聞こえてくる。しばらくONにしたまま行動したが、極めて自然な感覚でまわりの音が聞こえるので、何も装着をしていないかのようだ。時折、カフェで食器が当たる「カシャ」という音や、車が横を通る時のロードノイズなど、やや大げさに聞こえることがあるものの、慣れれば気にならない程度だ。
ANCを試しながら音楽を流していたのだが、ちょっと曇ったサウンドに思える。初期設定はイコライザー調整がされていないようだ。
アプリから「イコライザー」をタップすると、「バランス」「低音ブースト」「低音を弱める」「音声強化」の4種類のプリセットが並ぶ。バランスを選ぶと、クリアで均整の取れたサウンドに一変する。本機を使う際は、イコライザー設定を忘れてはいけない。他のモードも試したが、バランスがその名の通り幅広いジャンルのサウンドにマッチしていて使いやすい。
こだわり派な人には、10バンドを10段階に調整して自分好みのサウンドを作れる「カスタムEQ」モードも備えている。
アプリでは他に、オンにすると40ミリ秒以下に遅延を抑える「ゲームモード」や、左右のタッチセンサーに機能を割り当てられる「ボタンの設定」項目がある。1タップから最大5タップまでと長押しの6種類の操作に対応し、左右を使い分ければ最大で12種類の操作を設定可能。使いこなせば、アプリを使わずに殆どの操作をタップでできるようになる。
音の分離がよい陽性のサウンドはいくら聴いても疲れない
試聴はコーデックがaptX Adaptiveであることを確認し、ANCをオンにして行なった。
Amazon Musicからオアシスの「ホワットエヴァー」を再生する。
本機のサウンドは明瞭で陽性。解像度が高く音の立ち上がりが早いため、イントロのアコースティックギターはキレ味抜群。といっても刺さるような鋭さはなく、サウンド全体に余裕が感じられる聴きやすい音だ。ディストーションの効いたエレキギターが加わると、サウンドが分厚くエネルギッシュになる。音の分離の良さが驚異的で、音数が多い中でもボーカルが埋もれず表情豊か。聴くほどに荒々しさを含んでいることがよく分かる。
分離の良さが本当に素晴らしく、イントロから音数が多いAimerの「残響賛歌」は、音の成分が整理されスッキリと聴きやすい。ボーカルも疾走感に溢れ、アップテンポの中でも細かビブラートをかけて歌詞の世界観を表現していることが分かる。低域は筆致が太く芯がある印象。駆動力がないともっさり重くなりやすいが、本機のサウンドはドラムやベースも音像が明瞭でエッジが立っており軽快だ。
Official髭男dismの「I LOVE...」は、空間表現に注目。
イントロのホーンセクションが広い空間に響く。小さいイヤフォンで聴いているのに、スピーカーで音を浴びている感覚だ。そこに、優しく張りのあるボーカルが重なる。高域まで滑らかに伸びており、スポットライトを浴びているように雄大で臨場感あふれていた。
ビル・エヴァンス・トリオの「Waltz for Debby(Take 2)」は、生楽器の音像が明瞭。音に質量が感じられ、演者が楽器を鳴らして発生した音が空間に拡がる様子まで伝わってくるように思える。大げさかもしれないが、すぐ近くで演奏しているかのような気配を感じた。他にもジャズやクラシックを連続で再生したが、分離のよい均整の取れたサウンドは聴き疲れしにくく、時間を忘れて楽しめた。
音の分離のよさは、映像系コンテンツやゲームとも相性が良い。
低遅延伝送のゲームモードをオンにしてアニメやドラマを見ると、音と映像のズレは皆無。声がやや前にあるようにセリフが聴きやすく、作品に入り込んで楽しめた。ゲームはスマホで音ゲーを試した。
低遅延モードがないイヤフォンでは、ぱっと見て音と映像が合っているようでも、タップ判定がズレて「あれ?」と思うケースが少なくない。しかし、Tranya Novaでゲームモードをオンにした後は不可解な判定は体感上なかった。音が聴きやすいのも好印象で、曲とタップ時の効果音が塊にならず、聴き分けられた。
手頃な価格で、高級ハイエンド機並の満足感
Tranya Novaは、同ブランドの完全ワイヤレスイヤフォンで最上位機ながら、1万円程度と買いやすい価格を実現した。
それゆえ、機能や音質でどこかコストダウンしているのではと心配したが、それは大きな間違い。機能もサウンドも、どこを取ってもハイクオリティで一切妥協が見られない。まさに“ハイコスパ”を体現したイヤフォンだ。
この冬、完全ワイヤレスイヤフォンを買おうと考えているなら、選択肢の筆頭としてTranya Novaをオススメしたい。少ない出費でハイエンドモデル並の満足感を得られるはずだ。
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