トピック

分離スピーカーでイイ音、明るい映像を天井にも。Ankerのプロジェクター「Soundcore Nebula P1」が我が家で大活躍した

部屋の壁を大画面モニターに変身させるプロジェクターは、ゲームや動画を大迫力で楽しみたい人の必携アイテム。本格ホームシアター向けとなるとお値段や筐体サイズの面でハードルが高いけれど、昨今はお手頃価格の小さなプロジェクターも増えてきて、導入しやすくなった。

ただ、小型プロジェクターは、容易に違う部屋に持ち運んで手軽に使える反面、弱点もある。輝度が不十分で日中は使いにくいとか、内蔵スピーカーが貧弱でサウンドがイマイチとか、そんな風に感じている人もいるはずだ。

サウンドに関してはBluetoothスピーカーなどを追加して補うこともできるだろう。けれど、そうするとせっかくの小型プロジェクターの持ち運びのしやすさ、収納場所をとらないといったメリットが損なわれかねない。

また、映像が大画面になれば、それに見合ったサウンドでないと映画の中に没入しにくくなる。左右がキチンとセパレートした本格的なスピーカーで、映像と連動して耳元をかすめる銃弾や、前方から背後へと飛び去るヘリコプターの音など、臨場感のあるサウンドを再生しないと、映画の世界に没入できない。

そんな小型プロジェクターの不満を解決してくれそうな新製品が、Ankerの「Soundcore Nebula P1」(149,900円/以降、Nebula P1)だ。持ち運びを考慮した細身の筐体に、強力なLED光源を収め、分離して使えるステレオスピーカーまでセットになっている。いろいろな場所で、いろいろな用途に「あれこれマルチに使い倒せるヤツが欲しい!」というあなたに、きっとハマるはず。

分離式スピーカーセットモデルに手が届く!しかもフルHDで650ANSIルーメンの高輝度

Soundcore Nebula P1

Nebula P1は、Ankerのバッテリー非搭載ホームシアターシステムのなかでは手の届きやすいモデルに位置付けられる。

プロジェクター本体と専用スピーカーがセットになった、本格ホームシアター向け最上位モデル「Nebula X1」(449,900円)が2025年5月に発売されているが、その特徴を、価格を抑えながら踏襲し、149,900円と、多くの人が手に取りやすいようにしたのがNebula P1というわけだ。

Nebula X1と比べるとエントリー機だが、スペックとしてはミドルクラスの実力を持ち、コンセプトもユニークだ。

解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)で、バッテリー駆動のモバイルプロジェクターでは到底かなわない650ANSIルーメンもの高輝度なLED光源を採用している。画面の投影サイズは20~180インチと広範で、輝度が大きいことを考えると実用的な画面サイズも幅広いと言えるだろう。

650ANSIルーメンの輝度をもつLED光源、解像度はフルHD

そして、スタイリングがとにかくユニークだ。

本体上部にスピーカーがドッキングされており、これを取り外すことで別体式のワイヤレスステレオスピーカーとして使える(取り外さなくても音声出力できる)。

最初の状態は筒状
背後から見るとこんな感じ
スイッチをスライドさせると……
上部にあるスピーカーユニットを取り外せる

各10W、計20W出力のフルレンジスピーカーで、内蔵バッテリーにより約20時間動作。電源を入れるだけで、プロジェクター本体と自動でペアリングされるので、好きな場所に置くだけで、広がりのあるステレオサウンド(Dolby Audio)とともに映像を楽しめるのだ。

ハンディサイズのコンパクトなステレオスピーカー
プロジェクター本体経由だけでなくType-Cポートでの直接充電も可能

一方、スピーカーを取り外した後のプロジェクター本体側も特徴的な構造をしている。中心部にプロジェクターユニット本体があり、これを回転させて角度調整することで、壁面や斜め上の天井などに投影できる。つまり、本体外装がジンバルスタンドも兼ねており、別途台座を用意することなく、標準で斜め下から斜め上まで(約130度の範囲で)投影位置を決められるという使い勝手の良さを実現している。

回転すると現れるレンズ
斜め下から斜め上まで、約130度の範囲で角度調整可能

それともう1つ、本体にハンドルを備えているので、持ち運びに便利だ。なお、このハンドルは好みに合わせて取り外すことも可能。プロジェクター本体にバッテリーは内蔵しておらず、動作には外部からの給電が必須となるため、どちらかというと据え置き用途向けではあるが、スピーカーをドッキングしても重量は約2.4kgと軽く、その状態なら少し大きめの水筒、といったような風情で持ち運びもラクラクだ。

ハンドルで持ち運びがラクラク
ハンドルは取り外し可。付属のキャップでカバーしておける

なので、電源(付属の100W急速充電器を差し込めるACコンセント)さえ確保できるなら、どこにでも持ち運んで使いたい場所で使える。

昼間の室内でも強い太陽光が差し込まない限りはくっきり見える明るさで、スタンドは最初から備えているし、サウンドは別体型スピーカーでバッチリ。スピーカーとのペアリングの手間はかからず、台形補正とフォーカスも自動で、セッティングから使い始めまでの時間は最小だ。

付属品類。折りたたみ式のコネクタを備えた100W急速充電器も付属し、これを使って本体に給電する

Nebula P1にはToFセンサーされており、自動で台形補正をしてくれるほか、オートフォーカスの速度が従来(2025年10月以前に発売したNebulaシリーズ)と比べ、50%高速化した。設置だけでなく、セッティングもサクッと完了する。

スマホなどを使わず、台形補正は自動で行なわれる。オートフォーカス機能も搭載し、もちろん手動設定もできる

さらに便利な機能として、専用スマホアプリから投影した映像を写真撮影するだけで、最適なスクリーンフィットなどが行なえる「スマホスクリーンフィット」機能が助かる。

専用スマホアプリから写真撮影するだけで最適なスクリーンフィットなどが行なえる「スマホスクリーンフィット」という機能も利用可能

そもそもプロジェクター製品のなかで別体型スピーカーがセットになっているものは珍しい。別途、Bluetoothスピーカー×2個や、サウンドバーを追加する手間や費用が要らない。それでいて価格は約15万円以下とお手頃レベル、といったことも考え合わせると、Nebula P1はかなり魅力的な製品に感じられてくるのではないだろうか。

スピーカー分離式プロジェクターならではの活用七変化

以上のスペックや特徴を踏まえたうえで、Nebula P1の実際の使い勝手がどんなものなのか、具体的に家の中で使ってみて、便利だった体験をレポートしよう。

1. スマホと同じアプリが使えてキャストもできる

Nebula P1はAndroid OSベースのGoogle TV搭載機ということで、多数の対応アプリが⽤意されている。YouTubeはもちろんのことNetflixやAmazon Prime Video、TVerにSpotifyなど、いつもスマホやタブレットで楽しんでいる映像・⾳楽コンテンツはそのままNebula P1上でも利用可能だ。

Google TVなので多彩なAndroidアプリを利用できる

アプリを直接使うのではなく、スマホからNebula P1に動画などのコンテンツを「キャスト」して再生するのも便利。付属リモコンを操作してコンテンツを探すこともできるけれど、リモコンからのキーワード検索はちょっぴり手間に思うときもある。探すのはスマホの⽅が効率的なので、気になる動画を⾒つけたらサクッとキャストして大画面に。これはなかなかに快適な使い勝手だ。

付属リモコンには主要な動画サービスのショートカットボタンや音声入力機能がある。ただスクリーンキーボードから文字入力して検索するのはちょっとだけ面倒。そんな時は、Nebula Connectアプリを使い、スマホのから文字を打てるのが便利だ
スマホから検索してキャストすれば、大画面ですぐに動画再生できる!

ということで、個人的に大好きな映画、インターステラーを久しぶりにじっくりNebula P1で鑑賞してみたのだけれど、「このサイズのステレオスピーカーでここまで音が出るか!」というシンプルな驚きがある。

わりと無造作に床に置いていても低音から高音までしっかり鳴らし、ささやくような話し声も、うねるような轟音も再現。メリハリのある音には「静」と「動」が感じられ、緊迫感がダイレクトに伝わるし、大波に襲われるシーンなどでは室内の全方位から襲来する音で絶望感がいや増す。これは確かに、ホームシアターだ。

2. HDMI入力で大迫力のゲームプレー!

Nebula P1はHDMI入力端子も備えており、ここにNintendo Switch 2などのコンソール機をつなげることでゲームを大迫力で堪能できた。プロジェクターから離しつつ、左右も分けて設置できるステレオスピーカーはさすがの臨場感だ。

HDMI入力端子を装備している
ここにNintendo Switch 2のドックと接続すれば大画面でゲームプレー可

「マリオカート ワールド」だと、空を飛ぶときや水面を走るときなどには環境音に包まれているように感じられ、ライバルたちが放り投げた甲羅などのアイテムが地面を滑って迫り来る音には恐怖を覚えるほど。

コンパクトなのにもかかわらず角のない柔らかい音質で、こういったゲームサウンドを長時間聴いていても疲れないのもいい。音声の遅延はほぼ感じられず、映画だけでなくゲームを楽しむ時にもサウンドクオリティは大事なんだなと、と改めて思わせてくれた。

ちなみに650ANSIルーメンという高輝度は、室内照明下でも70型前後の投影サイズであればしっかり視認できるレベル。室内を暗くするなどの「準備」もほとんど不要で、感覚としては、電源オンですぐに使えるテレビやPCモニターと同じ。自ずとNebula P1の出番も増えた。

室内照明下でもご覧の通りくっきり
映像の台形補正をする場合は映像の遅延が若干発生する場合があるようなので、そのときは「ゲームモード」に

3. ワイヤレスだからこそ可能な「手元スピーカー」に

分離型のステレオスピーカーは、投影した映像の脇に置くのが基本。だが、使っていると、それだけに限らず、ワイヤレスの利点を活かせばより便利な使い方もできることに気がついた。

たとえば夜、寝室で布団やベッドに寝転がりながら映像を見るときは、あえてスピーカーを枕元に置く「手元スピーカー」にできる。音量を抑えられるので、眠っている家族の迷惑にならないし、それでいてヘッドフォンで聴いているかのような精緻なサウンドが味わえる。

枕元にスピーカーを置けば音量を抑えて楽しめる。置く場所がなければスピーカーは本体にドッキングした状態でもよし

リビングの壁に映像を投影している場合でも、そこから離れたキッチンにスピーカーを置くことで、他のノイズに邪魔されずに、ダイレクトに音声を聞きながら料理できた。料理ができあがったらダイニングテーブルなどにスピーカーを簡単に移動して、今度は食事しながら聞ける。Nebula P1の分離型スピーカーは「ながら聞き」にも適しているのだ。

4. 天井投影が簡単で、さらに天吊りにも対応

ユニット部を上下約130度という広い角度で調整できるジンバルスタンドの機能を使えば、天井に投影することも可能だ。筆者宅ではロフトの天井が傾斜しており、ユニット部を上向きに調整して投影すれば寝転がった楽な姿勢で視聴できる。

あまりに快適なので、このスタイルだと休日はもはや布団から一歩も外に出ることなく、ぬくぬくだらだらと見続けてしまいそうに……。

ロフトの斜め天井に投影したところ

プロジェクターの“真上の天井”に投影するのは難しいが、その場合は三脚を使おう。Nebula P1本体の底面にはねじ穴が用意されていて、これを利用することでカメラ用の三脚などに固定できる。反対に天井から吊り下げて使いたいときも、このねじ穴を使うと良さそうだ。映像の上下自動回転に対応しているので逆さまにしても問題はなく、Nebula P1の設置の柔軟性は想像以上に高い(編集部注:天吊り用の製品は、Ankerでは扱っていません。天井設置に関する耐震性の保証は無いため、ユーザー自身の責任と判断で実施してください。

本体底面にはカメラなどで使われているのと同じねじ穴が
三脚に固定すれば真上の天井にも投影できる

5. パソコンをマルチモニター環境に

パソコンに複数台のモニターを接続するマルチモニター環境にすることで、作業効率が格段にアップすることは皆さんご存じのことと思う。ただ、もう1台モニターを追加しようと思っても、物理的に置ける場所がないので諦めている、という人もいるのではないだろうか。そんな時にもNebula P1は役に立つ。モニターの置き場所がないなら、壁をモニターにしてしまえばいいのだ。

パソコンとHDMIで接続して壁をモニターに

Nebula P1が備えるHDMI入力ポートとパソコンを接続すれば、フルHD解像度のモニターが1台追加され、パソコンの音声も別体型スピーカーからステレオで再生できる。拡張されたデスクトップは作業用のスペースにしてもいいし、リラックスして仕事できるようにするための環境ムービーを流す、なんて使い方をすることで、生産性がアップ! ……した気がする。

6. 常時オンのデジタルフォトフレームに

映画鑑賞のような「ここぞ」という場面で使いたくなるプロジェクターだけれど、それ以外の時はずっと休ませておく、というのはもったいない。ハンドル付きで、それほど重くもなく、せっかく簡単に持ち運べるNebula P1なのだから、室内のあちこちで常にさりげなく稼働させてみた。

そんななかで個人的におすすめだったのが、デジタルフォトフレームとして活用するというもの。普段は廊下の棚などに置いておき、その対面の壁に写真やデジタルアートなどを映し出すのだ。ハイクオリティなストックフォトをスライドショー的に表示するGoogle TVのスクリーンセーバー機能を使えば、写真などを用意する手間もかからない。

廊下の棚にNebula P1を置いて、向かいの壁に投影

廊下を通るたびに、まるで額縁に入ったアートのような美しい映像を目にすることができ、心が洗われる。なお、Nebula P1の最小投影サイズである20型時の焦点距離は概ね50cm。狭いところでもしっかりピントが合うので、設置場所をあまり選ばないのもポイントだろう。

Google TVではスクリーンセーバー機能でハイクオリティな画像をスライド表示できる
廊下を通るたび違ったイメージが表示されていて、なんだか心が豊かに

7. Bluetoothスピーカーにしてデバイスのサウンドをグレードアップ

Nebula P1の分離型スピーカーは、Bluetoothスピーカーとして単独で使用することもできる。設定画面から「Bluetoothスピーカーモード」に切り替えて、デバイスとペアリングすれば準備完了。スマホやパソコンで再生する音楽がハイクオリティなステレオサウンドに早変わりする。

設定画面で「Bluetoothスピーカーモードをオンにする」を選択

スピーカーが小型なのでデスク上に置いても邪魔にならないのもいいところ。なお、他デバイスからプロジェクター本体を経由してスピーカーに接続して音声出力する形なので、プロジェクター自体は起動しておく必要があるところだけ注意しておきたい(投影はオフにすることができる)。

プロジェクター本体はリビングや寝室に置いたまま、日中はスピーカーだけ仕事部屋に持ち込んでBGM再生用にする、なんていう使いこなしも面白い。スピーカーのバッテリー稼働時間は約20時間(再生時間は音量や使用環境によって異なる)、朝起きてから夜就寝するまでノンストップで活躍してくれるだろう。

スマホなどとペアリングしてリッチなステレオサウンドに

据え置きでも、使う時だけセットするのでもいい、生活に馴染むプロジェクター

高解像度・高輝度なプロジェクター本体に、分離型のステレオスピーカーがセットになったNebula P1は、持ち運びがしやすく配置も自由で、高い機動力を活かしてさまざまなシーンで活用できた。

“使う時だけ部屋の真ん中にセットして、使い終わったら片付ける”というのも手間ではなく、いつでも気軽に使えることで自然と出番も増えるのだ。

バッテリー動作のモバイルプロジェクターはお手軽だけれど性能が少し不満。反対に本格ホームシアターモデルはオーバースペックで高価で手が届かない。Nebula P1はそれらのちょうど中間の、ちょうどいい性能を好きな場所で発揮できる、バランスの取れたモデルだ。持ち運べるエンタメモニターを1台追加する、みたいな感覚で導入できるので、あなたの生活にも馴染んでくれるに違いない。

3月2日まで初回セール30% OFF。読者限定クーポン併用でさらにお得に

Nebula P1発売を記念し、初回セールが3月2日23時59分まで実施される。Anker Japan 公式オンラインストアでは30%OFFの104,900円で販売されるほか、先着250個限定で専用バッグもプレゼント。 Amazonでも30%のポイント還元が行なわれる。

さらに、AV Watch読者限定クーポンも。Anker Japan 公式とAmazonで使えるもので、セール価格からさらに5% OFFとなる。

※1 Anker Japan 公式オンラインストア / アプリ / Anker Store限定特典
※1 初回セール終了または250個に達し次第、プレゼントキャンペーンは予告なく終了します
※2 クーポンも数量限定となります

日沼諭史

Web媒体記者、IT系広告代理店などを経て、フリーランスに。オーディオ・ビジュアル、PC、モバイル、ガジェット、ソフトウェア、モビリティ、フード、トラベルなど、いろいろな分野に首を突っ込む「なんでもやる系」ライターとして活動中。Footprint Technologies株式会社 代表取締役。