Seagate、AV機器用途も想定した低価格・薄型HDD
―衝撃に強く、静音性に優れる


シニア・セールス&マーケティング・マネージャーのロブ・ペイト氏
6月18日発表



 日本シーゲイトは18日、コンシューマ機器向けHDD「U Series X」を発表した。価格は未定。発売は8月を予定しているが、OEM向けはすでに出荷済み。PCをはじめ、デジタルオーディオ、ゲーム機、プリンター、コピー機、POSシステムなどの用途を想定している。

 U Series Xは、19mmの薄さを実現したワンプラッタ、ワンヘッドの3.5インチHDD。流体軸受け(FDB)モーターを採用し、20GBのプラッタを使用している。回転数は5,400rpm。騒音はアイドリング時で2.6dB、内部転送速度は最大445Mbit/sec。バッファは2MB。インターフェイスはUltraATA/100に対応する。

U Series X 19mm厚の薄型ボディ

Gフォース保護を採用。「衝撃ポイント」で衝撃を吸収する

 信頼性の面では「Gフォース保護」を採用。本体に突起した「衝撃ポイント」を持ち、転倒時の衝撃を吸収するほか、内部でヘッドとドライブが触れる心配もないという。耐衝撃性は350Gs。

 OEM向けには既に出荷されており、具体的な名前は明らかにされなかったが、U Series Xを使用したAV機器も何社かで開発が進められているという。

 価格を抑えるため、開発にあたっては「シックスシグマ」と呼ばれる品質管理改善計画を応用。内部の部品や製造工程の見直しを進めるとともに、種類を1つに絞ることで、品質テストなどにかかるコストも削減したという。


 米Seagate Technologyのシニア・セールス&マーケティング・マネージャー、ロブ・ペイト氏は「低価格でありながら、高級機種並みの信頼性や静音性を実現した」とし、CDのコピーやインターネットラジオのダウンロードなど、多様化するAV機器メーカーからのニーズに対応する自信をアピールした。

 なお、同社のHDD「Barracuda」が、松下製epステーションに既に採用されているが、 今回のU Series Xとは要求される容量や速度が異なる。そのため、epステーションには引き続きBarracudaシリーズが使用されるという。



□日本シーゲイトのホームページ
http://www.seagate.co.jp/
□Seagate Technologyのホームページ
http://www.seagate.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.seagate.com/cda/newsinfo/newsroom/releases/article/0,1121,1452,00.html
□製品情報(英文)
http://www.seagate.com/cda/products/discsales/marketing/detail/0,1081,557,00.html
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(2002年6月18日)

[yamaza-k@impress.co.jp]

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