ソニー株式会社は、ワイドXGAパネルを搭載したホームシアター向け液晶プロジェクタ「VPL-HS10」を10月21日に発売する。愛称は「Cineza(シネザ)」。価格は35万円となっている。 VPL-HS10は、2001年9月に発売された0.7型800×600ドットの4:3パネルを搭載した前モデル「VLP-HS1」の上位モデル。なお、VPL-HS1も並売され、今後はVPL-HS10とシリーズ展開される。VPL-HS10には、新開発の0.87型ワイドXGA(1,386×788ドット)」の液晶パネルが採用されており、パネル解像度では上位機種の「VPL-VW12HT」と肩を並べた。ただし、パネルサイズが異なり、VW12HTの1.35型に対し、HS10は0.87型と一回り小さい。 光源には180W UHPランプを採用。光出力は1,000ANSIルーメンで、コントラスト比は700:1。駆動電圧を約20%下げて黒の再現性を高める「シネマブラックモード」や、ドット毎にガンマ特性を補正する「3Dガンマ補正回路」、クロスカラーやノイズを低減する「3Dコムフィルター」も装備している。 I/P変換回路は、フィルムソース用の2-3プルダウン、CGやアニメーションソース用の2-2プルダウンに対応。また、「自然な肌色を再現し、かつ一層黒の再現力を高める」という、レンズ前面にワンタッチで装着可能な「シネマフィルター」も付属する。Cinezaの特徴である「サイドショット」機能も強化。垂直方向の自動補正に加え、縦と横方向を同時に補正できる「新サイドショット2」となった。 レンズは1.3倍ズームで、フォーカス、ズームともに電動機構を採用。リモコンで簡単に調整できるた。床置きに加え、天吊設置も可能で、設置場所の自由度がかなり向上した。 また、短焦点コンバージョンレンズ「VPLL-CW10」(17万円)と、長焦点コンバージョンレンズ「VPLL-CT10」(17万円)も用意。100インチの投射距離は、標準レンズで3.8~4.6m、VPLL-CW10装着時は3~3.6m、VPLL-CT10装着時は5.9mとなる。 入力端子は、コンポジット、S映像、RGB/コンポーネント/HDTV兼用を本体に各1系統装備。また、従来どおり本体前面にメモリースティック専用スロットも搭載しており、メモリースティックに記録したJPEGや、MPEG-1ファイルが再生できる。 さらに、VPL-HS1と同じく「PJマルチ入力」も備え、オプションの各種「シグナルインターフェイスケーブル」により、ビデオ、S映像、RGB/コンポーネント/HDTV、パソコン信号のいずれかの入力を拡張できる。また、シグナルインターフェイスユニット「IFU-HS1」(入力信号セレクタ、店頭予想価格15,000円前後)も使用可能。 筐体デザインも大きく変更され、ピアノフィニッシュ仕上げのパールホワイトカラーを採用。外形寸法、重量とも一回り大きく、重い。ファンノイズは約30dB(シネマブラックモードオン時)を実現し、「業界最高クラスの静寂性」としている。 【主な仕様の比較】
□ソニーのホームページ (2002年8月7日) [orimoto@impress.co.jp] |
I |
|
00 | ||
00 | AV Watchホームページ | 00 |
00 |
ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp