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パイオニア株式会社は、HDDカーナビゲーションシステム「HDDサイバーナビ」の2003年度モデルを5月下旬に発売する。ラインナップは、HDDナビゲーションが3機種、MD、DSPを搭載したモデルを含むワイド液晶テレビが3機種。各モデルの型番と価格は以下の通り。
「AVIC-H9/AVIC-XH9/AVIC-ZH9MD」の特徴は、ドライバーの行動を予測、先回りして必要な情報を提示する「エージェント」機能を搭載したこと。この「エージェント」は、「ドライブプランナー」と「抜け道ルートアドバイザー」、「インテリジェントリルート」、「ヒットチャートプレイ」の4つの機能から構成される。 「ドライブプランナー」は、「いつ」、「誰と」、「どこへ」といった条件を指定することで、エージェントが自動的にドライブプランを提案するシステム。日本観光協会が提供する約5万件の観光地データや、昭文社「まっぷる」による約1万件のグルメデータを内蔵しており、季節や時刻に加え、恋人、家族、友人などの同乗者の条件を考慮し、最適な観光地、プレイスポットの検索から、昼食や夕食の計画まで立ててくれる。また、例えばレストランの閉店時間までに到着できない場合でも、自動的にそのプランを破棄し、次の目的地を指示してくれるという。
「抜け道ルートアドバイザー」は、ドライバーが良く使う抜け道を記憶し、HDDに収録された抜け道データと組み合わせることで、その都度最適なルートを提案する機能。「インテリジェントリルート」は、ナビが提案したルートをドライバーが外れた場合、従来のように元のルートに戻そうと誘導するのではなく、ドライバーが意図的に外れたのか、誤って外れたのかを判断し、柔軟なリルートを行なうというもの。 「ヒットチャートプレイ」は、'93年から2002年までの、10年間にわたるオリコンヒットチャート情報をHDDに収録し、プレイリストのように、HDDに録音した楽曲をヒットチャートにリンクさせて再生するシステム。ほかにも、ドラマやCM、映画などのタイアップ曲のみを再生したり、各楽曲の発売日、推定売上枚数などの詳細情報も閲覧できる。なお、最新のヒットチャートデータも、携帯電話を接続することで自動的にダウンロードできる。
■ AVIC-H9/AVIC-V7MD/AVIC-V7/TV-W8
「AVIC-H9」は、DVD/CDを内蔵したHDDナビゲーションユニット。サイズは1DINで、モニタやアンプと組み合わせて使用する必要があり、7型液晶モニタとMD、DSPを搭載した「AVIC-V7MD」、MDを省いた「AVIC-V7」などが用意される。 AV関連の機能として、CDから内蔵HDDにATRAC3フォーマットでリッピングが可能。フォーマットやビットレートの変更などはできないが、従来の等速に加え、2倍速録音が可能になった。 また、従来1DINモデルが10GB、2DINモデルが16GBだったHDD容量は、全モデル20GBにアップしており、約1,500曲を収録できる。 CD-R/RWに記録したMP3の再生にも対応。DVDビデオの再生機能も搭載し、DVD-R/RW(ビデオモード)の再生も可能。なお、HDDナビは全モデルデジタル出力も装備しているが、カロッツェリアのカーAVシステム専用出力となっており、5.1ch対応DSPユニット「DEQ-P7」や、オーディオマスターユニット「AXM-P7」などと接続する場合は、別売の光デジタル端子変換コネクタ「CD-DD25」が必要となる。 本体にPCカードスロットを装備。リモコンに加え、音声認識用コントローラやマイク、携帯電話接続用ケーブルなどを付属する。 「AVIC-V7MD/AVIC-V7」は、7型のワイドTFT液晶を搭載。テレビチューナに加え、FM/AMチューナも内蔵。13バンドのデジタルイコライザや、各チャンネルのタイムアライメント調節機能なども装備している。アンプ部の定格出力は、22W×4ch。なお、「AVIC-V7MD」のMD部は、MDLPに対応する。 「TV-W8」は、8.0型のワイド液晶テレビ。HDDナビ「AVIC-H9」と、同社のMD、チューナ、DSPを内蔵したユニット「MEH-P007」などと組み合わせて使用する。
■ AVIC-XH9
「AVIC-XH9」は、「AVIC-H9」と同等の機能を持つDVD/CD内蔵HDDナビゲーションユニットに、オンダッシュタイプの7型ワイド液晶テレビをセットにしたモデル。 リモコンに加え、音声認識用コントローラやマイク、携帯電話接続用ケーブル、ダイバーシティテレビアンテナ、GPSアンテナなどを付属する。
■ AVIC-ZH9MD タッチパネル式の6.5型ワイド液晶モニタを搭載した、2DINサイズのHDDナビ。オールインワンモデルとなっており、CD/DVD、MD、チューナ機能も搭載している。 オーディオ機能やナビ機能は「AVIC-H9」、「AVIC-XH9」と同じ。アンプ部の定格出力は22W×4ch。
■ ナビゲーションからエージェントへ
発表会の席上、挨拶に立ったモーバイルエンタテインメントカンパニー プレジデントの須藤民彦氏は、「エージェントという新たな価値を加えることで、カーナビの市場をより活性化する製品だ」と、新しいHDDサイバーナビを紹介。そして「楽ナビ」、「エアーナビ」を加えた3種類の製品群を今後も展開し、幅広い層のニーズに応えていきたいとした。 さらに、事業企画部アフターマーケット企画部 企画3課の三好忠広課長が、HDDサイバーナビの「エージェント化宣言」をするなど、カーナビが意志を持ち、ドライバーの意識を超えて機能する新機能をアピールした。
なお、発表会場では従来モデルAVIC-H09/H07/XH09VXH07V/H99/XH99/XH77と、AVIC-ZH77MDを対象にしたHDDナビゲーションマップのバージョンアップサービスや、オプションユニットなども発表された。
(2003年5月7日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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