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国内最大のAV機器展「A&Vフェスタ」の出展概要が決定
-10月23日から4日間。「楽器フェア」と併催
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A&Vフェスタのポスター |
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会期:10月23日~26日
会場:パシフィコ横浜 展示ホール
入場料:当日券1,000円
前売券800円
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社団法人日本オーディオ協会(JAS)は10日、10月23日より開催する展示イベント「A&Vフェスタ2003」の概要説明を都内で行なった。同時に、併催の「2003 楽器フェア」の概要も発表された。
A&Vフェスタ2003は、同協会が主催するAV機器の展示イベント。今年が第1回の開催となり、2001年を最後に終了した「オーディオエキスポ」の後を受ける形で発足する。今回も「日本最大のコンシューマー向け展示会」を標榜。テーマは「心の琴線に触れる音楽と映像の祭典」に決定した。
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右から日本オーディオ協会の鹿井信雄会長と日本楽器フェア協会の山野政光社長 |
なお、オーディオエキスポの前身「全日本オーディオ・フェア」は、同協会発足の'52年から毎年開催されており、'88年よりオーディオエキスポに改称された。
今回は「2003楽器フェア」との同時開催になる。楽器フェアは隔年で行なわれているイベントで、今回で18回を数える。共同開催の理由を日本オーディオ協会は「音楽、音への共通の想いと役割を考えた結果」としている。
■ A&Vフェスタ2003
開催日時は、10月23日(木)から26日(日)の午前10時から午後6時まで。会場はパシフィコ横浜展示ホール。入場料は当日券が1,000円、前売券が800円。中学生以下と70歳以上は無料となっている。
テーマを「体感」、「交流」、「期待」に据え、7月9日現在の出展者数は66社8団体で、そのうち新規の出展が27社となっている。展示ホールD全域に加え、2階と中2階の会議室を試聴室として利用。展示面積はおよそ7,000m2になる予定。
各メーカーブースのほか、企画展示として「デジタル放送エリア」、「ホームシアターエリア」、「次世代オーディオ&ソフトエリア」、「カーAVエリア」、「アクセサリーコーナー」などを常設する。
デジタル放送エリアでは、地上デジタル放送を中心とした最新情報を提供。次世代オーディオ&ソフトエリアでは、SACDやDVDオーディオに加え、「エニーミュージック」をはじめとした音楽配信関連の展示もある。また、初めての試みとなるアクセサリーコーナーでは、2003楽器フェアとの併催を考慮し、ギター用ケーブルなども展示する。
そのほか、評論家による「オープンセミナー」、自作・アクセサリーファン向けの「クラフトスタジオ」、メーカー開発者などによる「トークセッション」も予定している。
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展示棟のDホール1階に各ブースを設置。中2階と2階の一部は試聴室になる予定 |
今回は大々的にビジュアルへの期待を告知する |
会見で配布された資料によると、大手各社の出展内容(予定)は以下の通り(50音順)。
●ケンウッド
「MOBILE & HOME MULTIMEDIA」をテーマに、ネットワーク融合型のマルチメディアシステムを提案。
●三洋電機
ワイド液晶、短焦点レンズ、静音設計、スライドモーションドアのホームユースプロジェクタを出展。
●シャープ
「進化する1ビットデジタルAVワールド」がテーマ。AQUOS、DVD搭載オーディオシステム、ポータブルMDなどを展示する。また、「フラットパネルディスプレイ時代のニューシアターシステム」も出展する。
●ソニー
SACD、DVDによるデジタルシネマサウンド、システムステレオ、MD関連機器などを紹介。
●デノン
ホームエンターテイメント時代にふさわしい、「お客様に真の価値を伝えられるプレミアム商品」を多数出品。
●ナカミチ販売
登場から4年になる「サウンドスペース」シリーズ11機種を一同に展示。ホームシアター展示も行なう。また、2003年に新発売するという大型モニタ製品も紹介する。
●ビクター
独自の高画質&高音質技術による「デジタルハイビジョンワールド」を展開。リスニングルームでは、世界初のウッドコーンスピーカーの試聴も行なう。
●パイオニア
プロ用モニタスピーカーのブランド「TAD」初のコンシューマー向け製品、「TAD-M1」の試聴室を設置。
●富士通テン
タイムドメン理論に基づいたスピーカー「ECLIPSE TD」を紹介。これまでの商品を中心に、「新たな感動を呼び起こす新企画」も計画中。
●BOSE
音場補正機能ADAPTiQを搭載した「LS-35」、「LS-18」を展示するほか、「3・2・1」などの人気モデルを展示する。また、年末発売予定の新製品についても、「サプライズ公開するかもしれない」としている。
●松下電器
プラズマテレビ、液晶テレビ、液晶プロジェクタなどを展示し、新しいAVスタイルを提案。DVDレコーダ「DIGA」シリーズや、MPEG-4カメラ「D-Snap」などにも焦点をあてる。
●マランツ
マランツの映像・音響機器とB&Wのスピーカー、オーディオクエストのケーブルなどをクレストロンのコントローラーで統合。ワンタッチオペレーションによるエンタテイメント空間を体験できる。そのほか、SACDマルチ/ステレオデモも実施する。
●ヤマハ
年内発売予定のホームシアター製品を一同に集め、本格的なAVアンプから、手軽でスタイリッシュなシアターシステムまでを展示。また、DLPプロジェクタを使用した視聴デモも行なう。
□A&Vフェスタ出展ブース一覧
http://www.jas-audio.or.jp/festa2003/booth/
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日本オーディオ協会の鹿井信雄会長 |
日本オーディオ協会の鹿井信雄会長は「オーディオとビジュアルが組み合わさり、昨今はこれにデータ、情報、ネットワークが加わる。変化の激しい時代だ。それでも、オーディオとビジュアルが伝えるリアリティは、情操教育など社会の重要な位置を占めている。21世紀にふさわしいAVライフの提案を行ないたい」と、開催にあたっての抱負を述べた。
また、「原音の忠実再生にこだわり続けるのではなく、AVシアターの時代に合わせたリアリティを追求したい」との姿勢を示した。これは同協会の掲げる「Sound Reality、Good Life」(良い音を聴いて、豊かな人生を)のスローガンにも合致するという。
さらに、「ビジュアルは情景、状況を伝えることができるが、オーディオは情緒や感性を伝えられる。オーディオのないビジュアルは感動を伝えられないのでは」とも述べ、オーディオ文化の重要性を強調した。
□A&Vフェスタ2003のホームページ
http://www.jas-audio.or.jp/festa2003/
□関連記事
【リンク集】オーディオエキスポ2001レポートリンク集
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/auex2001.htm
■ 2003楽器フェア
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2003楽器フェアのポスター |
会期、会場はA&Vフェスタと同じ。入場料も当日1,000円、前売800円と同一。現在、A&Vフェスタ2003との共通割引入場券を計画中という。なお、ヤマハ、デノンなど一部のメーカーは、A&Vフェスタ2003、2003楽器フェアの両方にブースを構える。
展示面積は13,000m2、出展社数は154社(うち海外31社)。会期中に10万人の動員を見込んでいる。
イベントには「参加」、「情報発信」、「提案」の要素を盛り込む。体験スペースの設置など「楽器を手に取るための動機付け」などを多数展開し、楽器ビジネスの拡大を創出するのが目標。
その一環として、会場最寄りのJR桜木町駅からパシフィコ横浜までの各スポット、例えばランドマークタワー、クイーンズスクエア、アネックスなどでも音楽イベントや展示を行なう。生の音を各所で聴いてもらい、楽器への興味を喚起するのが狙い。
□2003 楽器フェアのホームページ
http://www.musicfair.jp/
□関連記事
【2001年10月22日】【DAL】2001楽器フェアに見るDTM最新動向 Part1
~ ハードウエア編:GSとXGの互換音源、ほか ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20011022/dal30.htm
【2001年10月25日】【DAL】2001楽器フェアに見るDTM最新動向 Part2
~ ソフトウェア編:エディロール、ヤマハの新製品群 ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20011025/dal31.htm
【2001年10月18日】音楽、DTM機材などのイベント「2001楽器フェア」が開幕
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20011018/mifair.htm
(2003年7月10日)
[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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