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【CEATEC 2003 会場レポート 3】
-ビクター、シャープが新ハイブリッドレコーダを参考展示


 ■ ビクター、チューナとエンコーダを2系統搭載したハイブリッドレコーダ

 ビクターのブースでは、DVDマルチドライブ搭載のハイブリッドレコーダと、HDD内蔵のVHSデッキを参考展示している。どちらも具体的な発売時期や価格については未定だが、早期の製品化を目指しているという。

 ハイブリッドレコーダのDVDドライブ部は8月発売の単体DVDレコーダ「DR-M1」と同等で、DVD-RW/DVD-RAMへのVR記録に対応。最大の特徴は、ゴーストリデューサ搭載地上アナログチューナと、MPEG-2エンコーダを2系統内蔵したことで、異なるチャンネルの番組をHDDとDVDに同時に録画でき。

 また、VHS/HDDレコーダはゴーストリデューサは搭載しないが、ツインチューナとなっており、同様に裏番組録画に対応する。

HDDを内蔵したDVDレコーダ ダブルチューナ/エンコーダ仕様となっている

VHSデッキを追加したモデル。VHSに録画しながら、裏番組をDVDに録画可能

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 ■ シャープ、地上デジタルチューナを内蔵したハイブリッドレコーダ

シャープのブース

 シャープは地上/BS/110度CSデジタルチューナを内蔵したハイブリッドレコーダを参考出品した。地上デジタルのハイビジョン放送を最長14時間記録できる。

 べースモデルは、10月中旬発売の「DV-HR350」をベースに、デジタルチューナとMPEG-2 TSの記録機能を搭載したもの。HDDに録画した番組をDVD-R、またはDVD-RWにSDダウンコンバートして記録できる。

 すでにハイビジョン記録に対応した「DV-HRD10」や「DV-HRD1」を発売済みだが、HRDシリーズで要望の多かったというハイビジョン映像のi.LINK出力が可能になっている。

基本的なデザインは「DV-HR350」を引き継いでいる 背面。ハイビジョン映像のi.LINK出力が可能になっている B-CASカードスロットと、i.LINK入力を前面に用意

 会場では地上デジタルの試験放送を受信し、録画するデモを行なっていた。DVDへの記録が可能な点で、同社では地上デジタルテレビを初めとしたHD機器と、DVDプレーヤーなどのSD機器を取り持つ製品と位置付けている。発売時期、価格とも未定。

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 ■ 日立、iVDRを使ったHDDレコーダなどを参考出品

日立のブース

 日立のブースでは、リムーバブルHDD「iVDR」を使ったHDDレコーダが参考出品されていた。発売日や価格などは未定で、製品化も検討段階だという。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナを内蔵。ドライブは従来の2.5型に加え、シリアルATA(SATA)対応の1.8型モデル「iVDR mini」にも対応。最大記録容量は、2.5型が80GB、1.8型が20GBとなっている。

 参考出品されたレコーダーは、チューナとiVDRドライブのみ搭載する。家族がそれぞれのiVDRメディアを持ち、レコーダを使用する際に各々がHDDを挿入するといった使い方を想定しているという。

地上/BS/110度CSデジタルチューナを内蔵したiVDRレコーダ 付属のリモコン。HDDの操作ボタンは下部にまとめられている

 新しい記録媒体としては、DVDレコーダーやブルーレイなど、光ディスクメディアが主流になりつつあるが、HDDの書き込み、読み込み速度を生かしたレスポンスの高さが特徴。2時間の映画も5~6分でコピーできるという。

 また、そのスピードを生かしたビジネスモデルとして、レンタルビデオショップなどと協力し、ユーザーが空のiVDRを店頭まで持参し、専用端末で映画の映像ファイルをコピーするという、「貸し出し中のないレンタルサービス」なども提案しているという。

 ただし、コンテンツ保護規格の仕様の規格化も予定しているものの、コンテンツホルダーとの協議が難航することが予想されるため、製品化にはまだ時間がかかるという。なお、PCの周辺機器としての内蔵/外付けドライブは、2004年春に製品化を実現したいとのこと。

2.5型ドライブの最大容量は80GB 同社のPC「Prius」に内蔵型ドライブを搭載したところ アイ・オー・データのUSB 2.0接続の外付けアダプタも参考展示されている

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【5月26日】iVDRコンソーシアム、1.8型のリムーバブルHDD「iVDR mini」など
-会員各社がiVDRビデオレコーダなどを展示
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030526/ivdr.htm
【2002年3月6日】三洋やビクターなど8社、リムーバブルHDDの共通規格「iVDR」
―PCのほか単体ビデオレコーダなどのAV機器がターゲット
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020306/ivdr.htm


 ■ 松下、HDDを省いた「ブロードナウ ミニ」を展示

松下のブース

 松下電器のブースでは、ブロードバンドテレビチューナ「Broadnow(ブロードナウ)」の新モデルとして、HDDを省いた低価格モデル「Broadnow mini」を参考出品している。販売時期や価格は未定。

 100BASE-TXのLANポートを装備し、ブロードバンドコンテンツを家庭用テレビで視聴するための製品。前モデル「FZ-BB1000」からHDDを省き、「ストリーミングに専念したモデル」(同社)とのこと。これにより、具体的な数字は明らかにされなかったが「かなり安くなる」という。

 搭載する映像表示用ソフトの機能やデザインは、前モデルとほぼ同じだが、新たにWMV9に対応しており、低ビットレート時の画質の改善と、動画表示のレスポンスが改良されているという。

本体幅は、前モデルのおよそ半分。奥行きも短くなっている

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【2002年9月27日】松下、ブロードバンドテレビチューナを300台限定で先行販売
―40GB HDD搭載、地上波EPG「G-GUIDE」で地上波録画も可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020927/pana.htm

□CEATEC JAPAN 2003のホームページ
http://www.ceatec.com/

(2003年10月7日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp/orimoto@impress.co.jp/yamaza-k@impress.co.jp]


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