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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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ブルーレイディスクに参加している各社は8日(現地時間)、共同で記者説明会を開催。新たに「ブルーレイ ROM(以下BD-ROM)」と「ブルーレイ R(以下BD-R)」の規格策定予定などを発表した。さらに、PCメーカー大手の米Dellと米HPがブルーレイを支持し、将来ブルーレイROMドライブなどを同社が提供するPCに搭載すると発表した。 発表会では、LG電子のJin-Yong Kim氏が、ブルーレイの構造やセキュリティ方式などを解説。その後、ロードマップの中でBD-ROMとBD-R、BD-Dataなどの規格を検討していることを明らかにした。 それによればBD-ROMは2004年前期にVer1.0が策定され、中期にBD-RのVer1.0が策定予定。その後、BD-Data規格と融合するという。 なお、BD-ROMについては7日(現地時間)に、ソニーのカンファレンスで発表・展示されたこともあり、説明会では簡単な概要を紹介するだけに留まった。また、BD-RやBD-Dataなどの詳しい内容についても明らかにされなかった。BD-ROMには、インタラクティブなメニュー画面や、ゲームなども収録できるという。
その後、HPのMaureen Webber氏と、DellのGerry Smith氏が登場。「テレビが急速にデジタル化する中で、ブルーレイはHDTVに対応できる革命的な技術。ブルーレイに関わることができて非常に嬉しい」と述べ、ブルーレイのサポートを決めた理由として「オープンなアーキテクチャであること」、「セキュリティが高いこと」などを挙げた。 なお、3規格は現在実現に向けて動き出した段階で、ドライブの製品化の時期や、搭載PCの発売時期などは未定。
■ 16倍速のDVD+Rは2004年内
DVD+RWアライアンスは、DVD+R/+RWのメディアやドライブの市場シェアや、2層記録の仕様、16倍速記録の規格策定時期などを発表した。 まず現時点で14社が提供するメディアが8倍速記録に対応していることを示し、DVD+R/RWの高速記録への対応をアピール。その後、アライアンスとして2004年内に16倍速記録の規格を策定する予定であることを明らかにした。
なお、DVD+Rの16倍速の記録技術は、Philips Researchが2003年の11月に奈良県で開催されたISOM(International Symposium on Optical Memory)で技術発表を行なっている。 また、2層記録についても仕様が確定し、2004年1月に規格書の配がを開始されることが明らかになった。規格内容は既発表のものと同じで、1枚のディスクに8.5GBまでの記録が可能。記録速度は2.4倍速だが、さらなる高速化も予定しているという。 なお、通常のDVDビデオやDVD-ROMとの互換性も重視されており、DVD+Rの読み込みに対応しているほとんどのドライブで、2層のDVD+Rディスクも再生できるという。製品の出荷時期は、PC用のドライブが春頃、民生用が今年後半の予定。
発表会では、最新のシェア動向なども発表された。全世界のにおけるDVD+R/+RWドライブのシェアは2003年第1四半期が29%、2003年には35%を記録。DVD±R/±RWドライブも2003年第1四半期に33%を占めており、合わせて55%となっている。地域別では欧州が最も多い71%、次いで米国が60%と好調。しかし、日本では18%と苦戦が続いている。
■ パイオニア、A06を使ったDVD-Rの2層記録のデモ
2003年10月に、DVD-Rの2層記録技術の開発に成功したパイオニアは、同社のブースで作成した2層のDVD-Rディスクを、通常のDVDプレーヤーで再生するデモを行なっている。また、RWプロダクツ プロモーション イニシアティブ(RWPPI)のブースでは、2層書き込みが可能なドライブを展示し、書き込みから再生までを実演した。 書き込みに使用するドライブは同社の「DVR-A06」。市販品と同じもので、ファームウェアだけを独自のものに変更することで、内部の機構などを改造せずに、2層記録ができるという。なお、2層記録はまだフォーラムで策定されておらず、ファームウェアの公開の予定などはない。 デモでは100MB程度のデータをレイヤー0とレイヤー1にそれぞれ書き込む。その際、レイヤー0への書き込みが終了してディスクの記録面を見ると、データ量だけトラックの色が変わっている。その後、レイヤー1への書き込みが終了しても、変色したトラックの範囲に変化はない。このことから、レイヤー0と1に重ねて書き込んでいることがわかる。なお、記録速度は2倍となっている。 デモでは6個のチャプターを作成。1~3がレイヤー0で、4~6がレイヤー1。チャプターを選択することで、任意のレイヤーを見ることができる。なお、作成した2層のDVD-Rディスクは、パイオニアのプレーヤーでは通常のDVDビデオ同様に視聴可能。「規格が策定されていないこともあり、ほかのメーカーのプレーヤーでは検証していないが、ほとんどのプレーヤーで問題なく再生できる」という。
■ DVD-RAMも5倍速から16倍速へ
DVD-RAMパビリオンでは、5倍速記録に対応したDVD-RAMメディアが、マクセルと松下電器からそれぞれ参考出品。 記録レイヤーやスタンパ技術を改良することで、5倍速記録に対応。発売時期や価格などは未定だが、記録型DVD会議(RDVDC)が現地時間の8日に行なった記者会見の中で、ロードマップが公開された。 それによれば、2004年前半に5倍速が策定され、2005年の前半には16倍速にも対応するという。
□2004 International CESのホームページ
(2004年1月9日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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