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2004 International CESレポート 【デノン/マランツ編】
デノンがダブルチューナAVサーバー、自動補正AVアンプを出品
マランツは日本未発売の学習リモコンを展示


ホームシアター関連のブースが集まるSouth Hall 1階入口
会場 Las Vegas Convention Center
Las Vegas Hilton Hotel
Alexis Park Hotel

開催期間 1月8~11日(現地時間)


■ デノン、ダブルチューナの録画機能付きAVサーバーを出品

 米Denon ElectronicsはInternational CES 2004で、AVネットワークサーバー「NS-S100」およびクライアント機「NS-C200」を参考出品した。サーバーは、リムーバブル式の3.5インチHDDを採用し、HDDビデオレコーダ、HDDオーディオレコーダ、AVサーバー機能を統合した製品となっている。

 サーバーのNS-S100は、120GB HDD、CD-ROMドライブ、FMチューナ、録画機能、アナログテレビチューナなどを備えたもので、録画機能は米ReplayTVのHDDレコーダ「5500シリーズ」と同等になる予定。CDドライブからの音楽取り込みや静止画の保存・表示機能も搭載する。

 HDD、テレビチューナ、FMチューナは2基ずつ搭載。テレビ録画用のエンコーダ/デコーダも2基内蔵している。そのため、NS-S100およびクライアント側のNC-S200を設置した2つの部屋での同時再生・録画が可能。HDDのうち1つはリムーバブルタイプ。なお、クライアント側のNC-S200にはデジタル音声出力やコンポジット出力、S映像出力を備える。

 発売時期、価格は未定。ブースでは、NS-S100を設置した居間を中心に、キッチン、寝室といった他ゾーンへの配信デモを行なった。他ゾーンからはサーバーとほぼ同じ感覚で操作が可能。もともと、マルチゾーン再生の需要が高い米国において、高いニーズを見込んでいるという。

サーバーのNS-S200(下段)、クライアントのNS-C200(上段) デモはリビングにサーバー、寝室、勉強部屋、キッチンにクライアントがあるという設定

 また、新フラッグシップシリーズとして、ユニバーサルトランスポートの「DVD-1x」、マルチチャンネルパワーアンプの「POA-1x」、マルチチャンネルプリアンプ「AVP-1x」も参考出品した。2003年10月のA&Vフェスタで出展された「Xシリーズ」の最新モデルと見られる。

 AVP-1xはHDCP対応DVI入力、HDMI入力、ビデオアップコンバージョン機能などを搭載。音声面ではTHX Ultra2に準拠し、ドルビープロロジック IIxデコーダも備えている。POA-1xは200W×7chのデジタルパワーアンプ。

DVD-1x AVP-1x(上段)、POA-1x(下段)

 会場で発表になった「AVR-3805」は、出力120W×7chの7.1ch AVアンプ。ドルビーデジタルEX、ドルビープロロジック IIx、DTS-ES、DTS 96/24などに対応しドルビープロロジック IIxもサポートする。カラーはブラックとシルバーをラインナップ。

AV-3805
 さらに、同社初のオートセットアップキャリブレーション(音声補正機能)を搭載する予定という。補正項目はスピーカーの接続、位相、サイズ、周波数特性など。市場想定価格は1,200ドル程度と見られる。

 ユニバーサルプレーヤーの新製品「DVD-5900」も発表された。日本で「DVD-A11」として発売中の製品と見られ、HDCP対応DVI出力やDENON LINKを搭載。216MHz/12bitの映像DACを採用している。市場想定価格は2,000ドル程度。

 そのほか、ドルビーバーチャルスピーカーを搭載したミニコンポスタイルのDVD内蔵2.1chシステム「D-M71DVSXP」も発表された。本体部は日本で7月に発売された「ADV-M71」と同等だが、付属のスピーカーが3ウェイ3スピーカーから、2ウェイ3スピーカーに変更されている。価格は999ドル。

DVD-5900 DVD-5900の背面 D-M71DVSXP

□Denon Electronicsのホームページ
http://www.usa.denon.com/


■ 日本未発表のPL IIx対応AVアンプを展示したマランツ

 Marantz Americaは、日本でも12月に発表にされ話題になった3チップDLPプロジェクタ「VP-10S1」を発表し、展示のメインとしていた。さらに、日本未発表のAVアンプなども出品した。

 AVアンプ「SR8400」はドルビープロロジック IIxに対応した7.1chアンプ。日本ですでに発表済みの「PS7400」の上位モデルに当たる。出力は110W×7ch。全チャンネルにカレントフィードバックを採用するなど、同社のアンプ技術を投入している。

 ドルビープロロジック IIxに加え、ドルビーデジタルEX、DTS-ES、DTS 96/24などに対応。Circle Surrund IIやHDCDデコーダも内蔵している。価格は1,599.99ドルで、米国では3月に導入が予定されている。日本での発売は未定。

SR8400 SR8400の背面(下段)

 学習リモコンの「RC5400」は、日本未発表の製品。「RC5200」の後継機で、タッチパネル付き液晶ディスプレイの階調を上げたほか、USBでパソコンに接続できるようになった。パソコンからはボタン設定のほか、液晶ディスプレイのGUIも変更できる。

 液晶ディスプレイの解像度は320×240ドット。マクロ設定も可能で、1つのマクロに付き205コマンドを指定できる。価格は649ドル。米国ではすでに11月に市場導入済みで、日本での発売は未定。

RC5400。左側面にUSB端子を装備し、パソコンを使った設定が可能 初のシルバーモデルも展示。SR4400(左)とDV4400(右)

 また、Marantz America初の試みという、AVアンプとDVDプレーヤーのシルバーモデルも発表された。対象モデルはAVアンプ「SR4400」(日本国内での型番はPS4400)とプログレッシブDVDプレーヤー「DV4400」。価格は標準のブラックモデルと変わらず、SR4400が429.99ドル、DV4400が299ドル。共に3月に米国で発売する。

Avant 906シリーズ
 スピーカーにも新製品が発表された。英Mordaunt-ShortブランドのAvant 906シリーズで、ツインアルミコーンウーファを搭載するトールボーイを中心に、センター、サラウンド、アクティブサブウーファを展開。従来モデルからユニットやエンクロージャの設計を見直したという。価格は、フロントが550ドル(1本)、センターが300ドル、サラウンドが400ドル(2本)、サブウーファが900ドル。

 そのほか、日本で発売済みのSACDプレーヤー「SA-14SA Ver.2」などの発売を発表。NECパネル使用のプラズマテレビもパネルが新しくなり、61V/50V/42V型を展示している。

□Marantz Americaのホームページ
http://www.marantz.com/
□関連記事
【2004 International CES レポートリンク集】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/ces2004.htm

(2004年1月10日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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