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2004 International CESレポート 【その他編】
KiSSが小型のHDD内蔵DivX対応DVDプレーヤーを発表


開催期間 : 1月8~11日(現地時間)

会場 : Las Vegas Convention Center
     Las Vegas Hilton Hotel
     Alexis Park Hotel



■ 小型DivX対応プレーヤーを展示したKiSS

 DivX対応DVDプレーヤーを展開するKiSS Technologyは、現行シリーズを大幅に小型化した新製品「DP-1508」および「同1504」などを展示した。

 DP-1508は、80GB HDD、DVDドライブ、Ethernetなどを搭載したDivX対応のDVDプレーヤー。現行の「DP-470」などに対し、横幅、厚みとも半分程度の大きさにコンパクト化したのが特徴で、機能については大きな差はない。DP-1504はHDDを40GBにした下位モデル。

DP-1508/04 背面 現行機種「DP-600」との比較

 DVDビデオのほか、CD-R/RWに記録したMPEG-1/2、DivX 3.11/4/5、XviD、ISO MPEG-4、Picture CD、JPEG、音楽CD、MP3、Ogg Vorbisなどの再生が可能。さらに背面のEthernet経由でPC上の対応ファイルを再生できる。インターネットラジオのストリーミング再生にも対応する。PCカードスロットも備え、無線LAN(IEEE 802.11b)カードを使ったワイヤレス伝送も可能。

SB-010
 北米と欧州で発売され、発売時期は北米が4月、欧州が1月中。北米での価格は415ドルとなっている。

 また、DP-1508/1504からDVDドライブとHDDを省いた「SB-010」も出品した。価格は179ドル。HDDはオプションとなる。

□KiSSのホームページ
http://www.kiss-technology.com/
□関連記事
【2003年1月13日】2003 Internationa CES【DVDプレーヤー/レコーダ編】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030113/ces14.htm


■ モトローラ、液晶テレビとプラズマテレビを発売
Motorolaブース

 Motorolaは7日、香港のMoxell Technologyと提携し、プラズマと液晶テレビ市場への参入を発表した。CESのMotorolaブースでは、実際に製品を見ることができる。

 なお、ブランドはMotorolaだが、製造はMoxell Technologyが担当。流通などをMotorolaが担う。製品の発売時期は「早ければ2004年中期から」とのこと。現在のところ日本での発売は未定だという。

 液晶テレビは13V型から47V型までの15モデルを予定。13、14、20V型の製品はパネル解像度640×480ドットで、アスペクト比は4:3。DVDプレーヤーとCFカードスロットを搭載した20インチの「GQ-A20」など、様々なタイプを用意しており、AM/FMチューナを内蔵した機種もある。

 また、46インチの「GL-T46」と47インチの「GL-T47」は、1,920×1,080ドットのワイド液晶パネルを採用。1080pのHD映像にも対応している。

液晶テレビ。黒を基調としたデザインを採用し、ステレオスピーカーも付属する 製造はMoxell Technologyが担当する 側面

 プラズマテレビは42V型で、パネルの解像度や輝度、コントラスト比の異なる2モデルを用意。「PG-H42」はパネル解像度1,024×768ドットで、輝度は1,000cd/m2。コントラスト比は3,000:1で、価格は約6,000ドル。

 パネル解像度852×480ピクセルの「PD-S42」は、輝度が640cd/m2で、コントラスト比が1,000:1。価格は約3,500ドル。

プラズマテレビも液晶と同じく、黒を基調としたデザインを採用 本体底部にある入出力端子部


■ GS Magicstor

GS Magicstorのブース

 中国のHDDメーカーGS Magicstorのブースには、ポータブルオーディオ/ビデオプレーヤー、PDA、デジタルカメラなどに利用可能な1インチHDDを紹介。新機種として最大容量となる4.8GBモデル「1048A」と、4.4GBモデル「1044C」などを展示している。

 末尾のアルファベットによってインターフェイスが異なり、CF Type II やUSB 2.0、ATAインターフェイス対応モデルも用意する。容量は2004年第3四半期に7~8.4GB、2005年第1四半期に10GB、2005年第3四半期に16~20GBモデルをリリース予定。

 なお、同社はMP3ファイルやMPEG-4動画ファイルの記録/再生に適したAV用の1インチHDDの開発も表明している。ECC(Error Checking and Correcting)の機能を簡略化することで、視覚・聴覚上問題のないレベルのエラーをスキップし、スムーズな音声、動画ファイルの再生/記録に対応するという。

最大容量となる4.8GBモデル「1048A」 クリエイティブメディアの「NOMAD MuVo2」と組み合わせたデモ。MuVo2の次期モデルに「1044C」が採用されたというわけではなく、使用のイメージデモとのこと HDDの動画読み込み性能をテストするデモ。同時に4個のムービーを再生してもコマ落ちなどは見られなかった


■ MRCはNIROシリーズ新作を2モデル発表

 株式会社メカニカルリサーチ(MRC)は、CES会場近郊のホテルでプレスカンファレンスを行ない、DVD一体型サラウンドシステム「NIRO」シリーズ新モデルを発表した。最上位モデルの「NIRO 1.1 REFERENCE」と「MovieMouse」で、価格はそれぞれ118,000円、79,800円。どちらも直販サイトでのみ取り扱い、発売時期は共に3月を予定する。

NIRO 1.1 REFERENCE MovieMouseのワイヤードスピーカー部 MovieMouseのサブウーファ

 NIROは前方1つのスピーカーでサラウンドを実現するというシステムで、エンクロージャ内にSTDは3個、REFERENCEは5個のスピーカーユニットを配置。ユニット配置とDSP処理により、自然なサラウンド感と容易な設置を実現しているという。

 REFERENCEは、スピーカーユニットやエンクロージャ形状、サブウーファ部などを変更した上位モデル。ただし、スピーカーユニットの数はPROと同等の5つではなく、STDと同じの3個となる。DVDプレーヤー部は基本的に変更されていない。サブウーファ部は奥行きが短くなり、壁際への設置が容易になったという。

 MovieMouseは、スピーカーを小型化し、ワイヤードにしたタイプ。視聴者の近く(メーカー推奨1m程度)に置くことが可能で、小音量や狭い空間での使用が可能になるという。本体とスピーカーのケーブル長は約7m。スピーカーのほか、サブウーファ部も小型のものに変更された。

 なお、1.1 PRO、1.1 STDユーザーに向け、MovieMouse単体での直販も3月より行なう。価格は、1.1 PRO用が19,800円、1.1 STD用が14,800円。

□MRCのホームページ
http://www.mrcorp.co.jp/
□製品情報(MovieMouse)
http://www.niro.net/jp/news0109_1.html
□製品情報(REFERENCE)
http://www.niro.net/jp/news0109_2.html
□関連記事
【2003年1月13日】MRC、フロント+サブウーファで5.1chを再現するシアターシステム
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030905/mr.htm


■ Universal Remote Control

 Universal Remote Controlは、CESブース内において、IEEE 1394接続のタッチパネル式学習リモコン「MX 3000」を参考出品した。早ければ米国で2月初旬に発売され、価格は1,000ドルになる見込み。

 充電クレードルが付いた卓上タイプの赤外線学習リモコン。クレードルから取り外した際には、両手で扱えるようデザインしたという。液晶ディスプレイはカラーで、接続したパソコンからページデザイン、ボタンデザインが可能。操作可能な機器数は50以上。マクロも登録でき、最大190ステップを設定できる。

 そのほか、リモコンの送信距離を拡張する赤外線中継器「MRF-100」も発表。価格は75ドル。

 リモコンからのIRコードをRFに変換し、機器側の受信機に飛ばす。リモコンは同社のURF-100/200/300に対応。米国では部屋が広すぎて、リモコンの赤外線信号が機器に届かないことがよくあるという。

MX 3000 背面 発売済みのMRF-100の上位機種「MRF-200」

□Universal Remote Controlのホームページ
http://www.mrcorp.co.jp/


■ RiTEK、DVD+Rの8倍速記録に対応したドライブ

 DVDメディアメーカーのRiTEKは、オリジナルブランド「RiDATA」のDVD+Rの8倍速記録に対応したドライブ「RDA-08041」を出品。

 台湾では既に発売しているが、日本での取り扱いは未定。なお、8倍速対応メディアも展示していた。

□2004 International CESのホームページ
http://www.cesweb.org/
□関連記事
【2004 International CES レポートリンク集】
http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/ces2004.htm

(2004年1月12日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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